判断ミス!

 

近況報告(2020.07.03記)

 子どもの頃Fieldは、住んでいるのが十勝地方で良かったと感じていた。“十勝晴れ”という言葉が生まれるほど晴天日が多く、梅雨もなく台風も来ない。それが十勝の特徴であったはずなのだ。ところが数年前から年に複数個の台風が来るようになり、崖崩れなどにより未だに通 行できなくなった林道が沢山ある。これまた数年前から、これって梅雨じゃないの?と思われる天候が続く。今年は特に6月の後半の半月の日照時間は、平年の1割にも満たない 7時間弱しかない。気温も10度代が続き、農作物へのダメージや、ソーラー充電への影響が懸念されている。
 当然、もう発生してもおかしくない蝶の発生を確認することが出来ていない。この現象は春から感じていた。1週間から10日遅れかなぁと感じていたが、今では2週間遅れと思っている。いや単に発生が遅れているのなら良いが、発生数が激減しているなら大問題なのだ!
 明日7/4、久々に気温が20度を超えると予報されている。果たして今年のこの状況が発生数の激減なのか、単なる発生遅れなのか、確認のために出かけたいと思うのですが、さて何処へ出かけるべきか?天気予報と睨めっこですね。この時期、例年ならオオイチモンジ探しの時期ですが、お預けになりそうです。

 

ハシドイ(2020.07.04 幕別 町)

 本当に何処に出掛けるか悩みました。ポイントは3つです。1つ目は6月中旬に発生するリンゴシジミに未だ出会えていないこと。2つ目は昨年4固体も確認できたアサギマダラが、今年も渡って来ているかどうかの確認。3つ目は例年だと発生しているハズのオオイチモンジは発生しているかどうか。この3つの内、Fieldにとって一番重要なのがリンゴシジミでした。ところがこの週末の予想最高気温が帯広市近郊で22度。オオイチを求めて北見へ行けば27度…うーん…。
 でも結局リンゴシジミを優先にしました。発生ポイントは3ヶ所ですが、南に行くほど気温は低そうなので、幕別 に決めました。予想では午前10時に20度で、お昼頃からは22度です。朝9時過ぎに自宅を出ると、外気温は18度です。向かう方向の空は帯広市内より雲が薄く期待出来るかもと思いました。
 ポイント到着…気温は17度です。何でよ!でも、リンゴシジミの好きなハシドイの花が咲いていました。先週は咲いて居ませんでしたので、遅蒔きながら発生時期にズレがあっただけで、きっとリンゴの姿を見ることが出来ると、ほぼ確信していました。

 

シロオビヒメヒカゲ・ヒメウラナミヒカゲ・サトキマガラヒカゲ(2020.07.04 幕別 町)


 このポイントを訪れたのにはもう一つ理由がありました。2016.07.03 このポイントでリンゴシジミの写真を沢山撮ったことを思い出したのです。あの時も季節の推移が遅くあまり期待していなかったのにも拘わらずお気に入りの写 真を撮ることが出来ました。
 林道を歩き始めたら、ハナウドが満開でした。あの時撮ったリンゴシジミは多くがハナウドで吸蜜しているシーンです。絶対にイケル!そう信じて歩き回りました。

 しかし、出逢った蝶は上の3種だけでした。お昼を少し過ぎましたが、気温は18度です。期待していた気温は22度で、たったの4度差ですが、蝶観察にとっては重大な問題なのです。そうしてエゾハルゼミは先週、休息中の姿を多数見ましたが、全く見ずシーンとして静かでした。また、咲き誇っていたルピナスが全て枯れていました。

 

ルリイトトンボ(2020.07.04 幕別 町)

 徐々に風も出てきましたので断念!帰路に着きます。途中、カワセミを見た場所に寄りました。川の蛇行によって出来た三日月池ですが、水量 が少なく感じました。お目当てのカワセミも姿はありませんでしたが、唯一ルリイトトンボが姿を見せてくれて少し和みました。

 今、T.V.で九州南部の大雨・洪水・崖崩れのニュースが流れています。逢いたい蝶に逢えずにイラ着いているFieldですが、それより大変な問題に巻き込まれている方々が大勢いらっしゃいます。それを思うと、Fieldのイライラは贅沢な問題ですよね〜。明日からの行動、もっと冷静に…欲張らずに…。何しろ楽しみでやっていることですから…。


  

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