お力になれませんでした

ヒメシジミ♂(2016.07.03 幕別町)

 翌7/3 お天気良好です。mtanaさんのご希望は、リンゴシジミとエゾライチョウ、その他おまけ、時間が有ればアカメイトトンボ…。朝、広尾のFさんからお電話を頂いた。もし、十勝中部の天気が悪く南部の方が気温が上がるようであれば、広尾のリンゴポイントを教えていただけないかと打診してあったのだ。お電話を頂いたことはとても有り難く、また広尾のポイントも見てみたいという思いがありましたが、十勝中部は晴れで、気温も上がりそうだったので、甘える気持ちを振り切ることにした。
 8時に出発し幕別を目指した。ウワミズザクラの木は、朝のうちは日影となるが、その周囲の陽が当たる場所に出てくるであろうと考えていた。車を降りウワミズザクラの林の裏側へ回り込んだが、そこは違う種類の雑木に覆われていてリンゴの姿は無かった。



ヒメシジミ♀(2016.07.03 幕別町)

 代わりにヒメシジミが目を楽しませてくれた。時折、やや大きな個体も見られ、もしかしてイシダ?と期待したが確証の持てる写 真は撮れなかった。
 実は昨年、この場所でリンゴを発見した。しかも、何とシロツメクサで吸蜜しているシーンを撮影することが出来た。リンゴと云えばハシドイとかコマユミの等の樹木の白い花で吸蜜している姿を思い浮かべるが、草本のシロツメクサには驚いた。しかし、あの夢をもう一度…と期待していたのだが、1頭も見ることが出来なかった。

 

リンゴシジミ(2016.07.03 幕別町)

 探す場所を変えようと、先程車を停めた場所に戻ったとき、茶色いのが飛んだ、ウラナミやシロオビヒメくらいの大きさだが、色はやや濃く、飛び方は一直線、こりゃ間違いないと目で追ったら、何と止まったのがハナウドの花。高さは丁度目線だった。
 いやー撮りまくりましたよ。mtanaさんと交互に、立ち位置を変えながら、しかも距離も徐々に詰めたのですが、さっぱり逃げる様子はありませんでした。

 

リンゴシジミ(2016.07.03 幕別町)

 満足できるくらい撮影したのですが、更なる欲を出して、どこまでアップで撮れるかと、レンズを200mm望遠に変えてみました。そこで撮れた写 真がこれですが…撮ったFieldもビックリ!標本写真で、一つ一つの鱗粉が分かる写 真は撮ったことがありますが、カメラを手持ちで、ここまでアップで生態写 真が撮れるとは!!
 画角一杯に蝶を撮ることを嫌い、時折魚眼レンズを持ち出して、背景を写 し込みたいと考えていたFieldですが、もしかしてここまで極端なアップだと、何か新しい発見があるような気がしてきました。時々こういう撮り方もやってみましょう。

 

ウラジャノメ(2016.07.03 幕別町)

 実は今日、虫避けスプレーを使っていませんでした。ここまで両手は蚊に刺されてボコボコです。車に戻りスプレーをと思ってドアを開けたら車の中にウラジャノメが…、わーこれ撮りたいんだけど…ドタバタとドアを開け閉めしていたら、今度は大きなスズメバチがぁ〜。結局撮れたのはこの一枚だけ…

 

アカハラの幼鳥?(2016.07.03 中札内村)

 リンゴがしっかり撮れたので、次の目標エゾライチョウを探しに中札内を覗きました。ここは5月の中旬に親子熊が出ています。mtanaさんが熊避けの鈴をベルトに付けているのを見て、鈴の音でエゾライチョウも逃げるんじゃない?と言うと、慌てて仕舞ってました。
 結局エゾライチョウには出会えませんでしたが、撮れた鳥の写真はこれだけ。(クロ)ツグミ?アカハラ?どちらか分かりませんが、鳥も難しいね。

 

札内川(2016.07.03 中札内村)

 この時歩いたのは札内川の岸沿いでしたが、ムシトリナデシコの群生が見られました。そして後日、地元紙で分かったことですが、この川の向こう岸で2頭のヒグマが現れたそうです。小学校から800mの所だそうで心配です。その校長さんと懇意にさせて頂いておりますし、その小学校で一昨年、講師をさせていただいた事もあります。何事も無ければ良いのですが…

 

クロイトトンボと蛹の抜け殻(2016.07.03 池田町)

 エゾライチョウを諦め、腹ごしらえに“百姓(笑)庵”で蕎麦を食べました。mtanaさんも気に入って頂けたようです。長崎さん(店主)は忙しそうでしたが、時折声をかけていただきました。いつもありがとうございます。
 次に目指したのはアカメの池田ポイント。到着前に“また、あの元気な親子が来ているかも…”と噂をしていたら、案の定でした。いやいや、ホントに元気だ事!そして、我々が来たのに気付いたら、息子さんが“アカメ撮れました”と嬉しそうにカメラのモニタを見せに近寄って来ました。アカメが間違いなくここに居ると分かり、元気をもらってアカメ探しが始まりました。
 池の周りを、目を凝らしながら行ったり来たり。ところがFieldは中札内で既に右足の付け根が病んでいたので、車で休んでいました。午後六時少し前にmtanaさんが戻ってきました。成果 は?“いやー、アカメのペアを見つけたのに撮れなかった”と悔しそうに話されました。

 今年のmtanaさんとの撮影はここまで、あまり良いサポートも出来ずちょいと名残惜しくもありますが、明日からmtanaさんは羅臼でシャチを狙い、その後戻ってきて、カラフトとアカメをリベンジすると仰ってました。また何時か、一緒に歩けることを祈念します。明日からも北海道を楽しんで下さいね。

 

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