もしかして大発見かも!

正体不明(2013.10.19 合流点)


 

 10/16台風が来ていた。当然天候は荒れ模様。ところがお昼頃、あれっ?白いの混じってない?結局帯広市内はさらっと白くなった程度だが、南部方面 は20〜30cmの積雪。まだ10月ですよ〜!例年より1ヶ月早い初雪ですと!
 10/18 朝の気温2度。今度は初霜との発表。ん?初雪の後に初霜かい?それにしても台風を境に急激に寒くなったもんだ。台風の場合南から温かい空気も持参してくれるケースが多いと思っていたのだが、必ずしもそうではないようだ。

 それにしても、こんだけ冷え込んだら蝶の姿なんて無理だよね〜。せめて鳥さんでもと合流点に行ってみた。いつもの顔ぶれさんしか居ないなぁと思っていたら、ミコアイサ♀と思われる鴨が…ところがFieldに気付いた途端に潜水したまま出てこない。しばらく浮上するのをじっと待っていると、思わぬ 場所にひょこっと現れ、すぐさま逃避行動。慌ててレンズを向けるが撮れたのはこの1枚。しかも×(バッテン)付けられた気分で釈然としない。

 

お世話になっている公園(2013.10.19 幕別 町)


 

 ところで、合流点で5〜6頭のモンキチョウの姿を見た。車載の外気温計は6度!直射日光が当たっていても10度くらい?たいしたもんだ。では、では、例の公園のイチモンジセセリはどうなった?
 いや、この雪やら霜やらで、もうだめだろうと諦めてはいたのですが、モンキのの元気な姿を見たら、もしかして…という気になってきましてね。
 10/14に、この公園に来た時もしつこいかなぁと自分で思ったのに、この行動は…呆れる?かもね〜。で、その公園ですが、こんな感じです。バラ・サルビア・ブルーサルビアのコーナーもありますが、セセリ類には人気が無いようです。



イチモンジセセリ(2013.10.19 幕別 町)


 

 お昼近くなり、気温はおそらく12〜13度くらいにはなっていただろうと思います。驚いたことにイチモンジセセリは1頭だけでしたが、直ぐに目撃できました。シャッターが切れたのはこの1枚だけでしたが、証拠写 真としては充分。
 ところで、この公園の駐車場に続々車が入って来ました。な、何だぁ?いつもなら10人と居ない公園なのに?!?!そう言えば先程から水飲み場で、何やら作業らしき事をしている男女が5〜6人居ました。何かイベントが有るのかも知れないね。

 

コキマダラセセリ(2013.10.19 幕別町)



 

 目指すセセリの写真も撮れたことだし、ややこしくなる前に退散しようと思ったらもう1頭のセセリを発見してしまいました。そのセセリが何だか色が薄い。レンズを向けてみて驚いたら、何とコキマダラセセリではありませんか。
 コキマって普通種じゃん。そう思う方もいらっしゃると思いますが、普通6月末から8月初旬の発生で、年1化とされています。いくら発生が遅れたとしても3ヶ月遅れってことは無いですよね。つまり、このコキマダラは今年の2化と推測するのが妥当だと思います。
 いやいや、本州から渡ってきたイチモンジセセリも稀少だけど、コキマダラの2化とは驚きで、もしかして大発見かも知れない。しかし、この現象、温暖化やら異常気象やらで蝶の世界にも少なからず影響を与えているってことでしょうかね〜。

 

トドノネオオワタムシ(2013.10.19 幕別町)



 

 その後、コクワを探しに山へ入りましたところ、嬉しい出会いがありまして…。そう、写 真のこの虫、普通“雪虫”と呼ばれているのですが、本名はトドノネオオワタムシさん。もう何年も前から撮りたいと思ってはいたのですが、なかなかチャンスもなくこれが初撮影。
 いや、毎年見てはいるんですけどね、神出鬼没で大抵は仕事中に見ていた訳です。この虫が飛ぶと、そろそろ雪が降ると言ったもんですが、今年は雪の後の
発生で、あの雪は“雪虫”でさえ予測が難しかったのかも知れませんね。
 ところでこの虫の名ですが、恥ずかしながら長年トドネノオオワタムシと思い込んでいました。2〜3年前かな、間違いに気付いたのは…。分かっちゃいるんですけどね、どうしても頭の中で出てくるのはトドネノオオワタムシ…の方で…参ったね。

 


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