最後の夏日?

ノビタキ(2013.09.21 中札内村)


 
 8月中旬以降、毎週末雨に祟られていた。今年は6月にアサギマダラを見かけ、8月〜9月には十勝産のアサギマダラが発生する可能性が有った。その可能性に賭けて張り切っていたのに拍子抜け!更に昨年はお盆過ぎから気温が高く、真夏日が続いたが今年は大違い。
 最近は、黒岳に昨年より19日も早い積雪があり、平野部の気温も一桁となり、すっかり秋が深まってしまった。ヤバイ!今年はこのまま尻すぼみ状態でシーズンが終わるのかなぁと思い始めていた。今日から3連休、お天気は良さそう。そして今日だけ夏日の可能性があった。釣りで言う納竿ではないけれど、今シーズンの蝶の見納めかなぁと思いながらのお出かけ。

 ポイント手前で見たトリさんなんですけど、このつぶらな瞳はヒタキ科かな?とは思いましたが、れれ?ノビタキ?先週お見かけしたのが夏羽で、こちら冬羽?うーん、やっぱヤバイよ鳥さんは…

 

CとL(2013.09.21 中札内村)



 

 林道に到着、路上には秋の蝶の代表格、シータテハとエルタテハ。贅沢を言えばルリとキベリも現れてくれないかなぁと虫の良いことを考えていたが、そこまでは…残念!

 

 

テントウムシ…ナミテントウ(2013.09.21 中札内村)

 

 林道脇の崖には無数のテントウムシが飛び交っていた。気温が結構上がってきていたので、南斜面 の岩壁はかなり温かくなっているのだろう。数千は居ると思われる。ここで集団となってどこかで巨大なコロニーを作り越冬するらしいのだが、そこがどこなのかしっかり見届けたいものだ。
 岩壁の前に立っていると、Fieldの身体もテントウムシだらけになってしまう。ヤバッ!

 

エゾトリカブト(2013.09.21 中札内村)

 

 林道脇にはトリカブトが可憐に咲いていたが、ヒグマも殺す毒がとれるとは思えない。アイヌの人はどういう経緯でその毒を利用するに至ったのか、興味有るなぁ。
 ところで、他に花が咲いていない。というか花の時期じゃなくなっている。このページの冒頭にも書いたように、今日の最大の目的はアサギマダラ。でも、肝心の吸蜜植物が見あたらない。イタドリの花は既に終わったようだし、ヒヨドリバナも無い。タンポポでさえもう咲いていない。これやダメかなぁと思いながら林道の出口が近づいてきた。



アンビリ!(2013.09.21 中札内村)

 

 林道の出口まで10mを切った。やっぱりダメだったなぁと諦めかけた時、ふわりと大きな蝶が飛んだ。しかし、停まらない。ヤバイ!これじゃ、見たというだけで終わってしまう。しかも、見たことを証明してくれる人も居ない。必死になって追いかけた。
 林道右手はそそり立つ岩壁、左手はこれまた急斜面の下に沢が流れている。そしてアサギマダラは左手に消えた。内心あーダメだぁと思いながら下を覗いたら、何と目の前にアサギマダラが居た。
必死で2枚だけシャッターを切ることが出来た。途端にアサギマダラは10数メートルはある沢へ下って行った。
 発見からここまで5分とはかかっていないかも。それにしても、Fieldがアサギマダラと出会う確立は、経験と勘だけでは済まない運が作用しているとしか思えない。相性が良いんだろうね〜。

 今年度のアサギマダラに関わる記事を番外編にまとめてみました。


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