勝ち組?負け組?

ん?何か居る!(2012.08.15 音更町)


 お盆休み後半には晴れる…はずだったけれど、お天気は猫の目状態。遠出はとにかく無理な状態だったけれど、お天気を眺めながら近場を走り回った。
 音更で畑の脇を通り抜けようとした時、ん?何か居たような…。車を停めてじっと目を懲らすと、何やら茶色っぽい動物が…鹿であろうとは思うが肉眼では何とも…。400mmレンズで撮影して正体が明らかになった。

 しかし、考えてみたら野生の鹿を目にする機会がここ数年減少しているように思うのだが、駆除政策が進行しているからなのか、Fieldが鹿の生息地に足を踏み込む機会が減ったのか?さてどちらなんでしょうねぇ?

 

オニヤンマ(2012.08.14 芽室町)

ルリボシヤンマ(2012.08.15 音更町)

 鹿が減少との感想を持っているが…、実は今年とても不思議なのは、オニヤンマの急増である。少なくともFieldが学生の頃は、十勝にオニヤンマは居ないというのが私の認識。社会人になり行動半径が広がって分かったのは、道南にはオニヤンマが居る日高地方にも居る。しかし日高山脈を越えた十勝には、やはり居ない。
 ところがここ数年。あれ?オニヤンマだ!と思うことがあった。まー年に数頭見るか見ないかくらいだったけど…ところが今年はどこへ行ってもそのオニヤンマが居る。それも複数頭見かける。
 ところが、逆に姿を見なくなったのがルリボシヤンマである。Fieldが子どもの頃、ルリボシは十勝のトンボの王座に君臨していた。いや数年前までは確かにそうだった。ところが、今年はどこへ行ってもその勇姿を見ることが出来なかったが、ようやく出会うことが出来た。占有する縄張りはさほど広くなかったが、同種の侵犯者を追い払っていたから数頭は居た。たまにオニヤンマも現れたが、その場所はルリボシが守り抜いて居た。

 

ウラキンシジミ(2012.08.14 中札内村)

 今年、あれれ?と感じた蝶も居る。ウラキンもオニヤンマと一緒で、道南から日高地方まではいくつかの生息地を知っていたが、十勝地方でその姿は貴重だった。そうだね〜年に数頭目にするくらい。
 ところが今年は3ヶ所で目撃している。いずれも日高山脈の東側
。もっとも十勝より更に東でウラキンを見かけているから、生息地の東限では無いのも承知しているが、十勝での生息エリアが広がって来ていると感じた。

 

オオヒカゲ(2012.08.15 音更町)

 オオヒカゲは生息エリアを広げているという印象は無いが、かつてからの生息地でその数をやたら増やしているような印象がある。例えば“あそこへ行けば3〜4頭は見られる”と云う場所を覗くと、30〜40頭居た…というようなケースが何度も有った。
 前種のウラキンの場合、食草のトネリコが十勝で育っている〜なんてことも考えられるが、このオオヒカゲの場合はどうなんでしょう?今年だけのことなのか来年以降もその数を増やしているのか、興味が湧くところです。

 

メスグロヒョウモン(2012.08.15 音更町)

 SENNSEはメスグロが増えていると感じているようだ。確かに10年前にメスグロに会うのは難しかった。思わぬ 場所で偶然ということの少ない種であるが、それぞれの生息地で数を増やしていることも事実だ。
 今年は勝ち組と負け組がはっきりした年かも…等と云う気もするが、じゃあ負け組は…と言っても今年だけで特定するのは難しい。ちょっとでも、あれっ?と思うことはメモを残し、長いスパンで観察を続ける必要が有るかもなぁ

 


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