迷走は続く

アオイトトンボ(2012.07.14 帯広神社)

 世の中3連休。考えてみたら昨年の今頃は沖縄に居た。しかし、今年は…何も予定が無い。確かに今年は病気をしている。だからと言ってそれが昨年と今年とのギャップの原因でもないような気がしている。実際毎日計測・記録している血圧などに異常は全く無い。
 肉体的に問題がなければ、問題は精神?だよね。実はField、常に死は意識して生きてきたつもりだった。死ぬ 前に成すべき事、悔いを残さない為には?と常に意識していたのだが、3月末〜大きな病気をして考えの甘さに気付かされた。
 つまりFieldが意識していた死は数年後か数十年後の死であった。それが数日後に迫った時判断の基準は変化する。つまり、明日の朝目覚める事が無いと分かった時に、こうしてField Noteを書き続けるか、中止するかと判断を迫られたようなものである。

 

シオカラトンボ(2012.07.14 帯広神社)

 Noteを書いてもアップ・ロードする時間さえ有るかどうか分からないなら、書く意味がないかも知れない。一方、死への恐怖で他に何も手が付かないのであれば、書き続ける事に意味が無いとも言えない。と、いうようなことを考えながら、今日も帯広神社に寄った。苦しい時の神頼み?うーんそれも有るかもね(苦笑)

 実はFieldが小学生時代。帰宅すると、夏には毎日のように昆虫採集の網を手に、帯広神社に通 った。メインはトンボでエゾヤンマをギンヤンマ、ルリボシヤンマをオニヤンマと“センパイ”に教わり、疑う余地もなくそう信じていた。この2種が両横綱。他にノコギリクワガタもエゾミヤマクワガタも居た。更に印象深かったのが、コエゾゼミ。夕刻、神社の木の根元の穴から這い出してくる幼虫をいくつも捕まえては自宅に持ち帰った。茶色の固い殻が破れうす水色の透明感のある成虫が出てくる姿は“妖精”ってこれなんじゃないかと、子供心にそう思った。
 なーんてなことを思い出すに、帯広神社はField生誕の地かも知れない。ん?言い過ぎ??育成の地ならどうだい???

 

ミヤマアカネ(2012.07.14 音更町)

 病気になる前Fieldは、未だお目にかかっていない日本の蝶20〜30種に何とかお目通 りを願い、全土着種の写真を自らのカメラで撮りたいと…それは“希望”とか“願望”とかではなく“使命”とか“必然”というレベルでそう思い込んでいた。
 でも、今にして思えば、それって思い込み以外の何物でも無いよね。って言うか…先にも書いた通 りFieldの寿命があと数十年有るなら“ご自由にそう思い込んでいたら?”で済むかも知れないけれど、死ぬ 一歩手前まで行った身としては、そんな暢気な話は夢でしか無い!
 夢は夢として持ち続けることは自由だが、じゃあ普段はいったい何を意識して行動すれば良いのか?と思う一方で、カメラを持ってこうしてうろつく事を無駄 とか、止めるという気もないのだから、やりたいこと興味のあることは続けたいという欲を、正当化する為の言い訳を考えているだけの話かも知れない。


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