定点観測の必要性

コミスジ(2011.08.27 音更町)

 8月も終わろうとしている。例年だとお盆のお休みはField noteのひとつのハイライトになるはずだが、今年は家でくすぶってしまった。天気が悪いハズの前半、予定は家でゴロゴロ…でも実際には気温が上がり、まずまずの晴天。そして後半お出かけを予定していたが雨模様。ミゴト天気予報に裏切られた。
 そしてそのお盆以降…実は本業が暇で暇で…まぁ毎年8月は暇なのであるが、今年は輪をかけて暇だった。顔面 やや蒼白!飯食えなくなるんじゃないかと深刻に悩んでみても仕方ないから、開き直って遊んじまえと腹をくくった矢先の週末、急ぎの仕事がどど〜っと入った。もしかして、この休日を返上しなければ間に合わないかも…とか思いながらも、陽気に誘われお出かけしちゃった。

 定点観測地点と勝手に決めておきながら、今年2度目の長流枝内。これじゃぁさっぱり意味が無い。ヨレヨレのコミスジが、もう夏は終わったよと言っていた。

 

オオチャバネセセリ(2011.08.27 音更町)

 こちらさんも、戦歴を物語る翅…何しろ高速で羽ばたくからからねぇ、セセリって。

 

メスグロヒョウモン(2011.08.27 音更町)

 かつてここには居なかった蝶です。“かつて”っていつ頃かと聞かれると弱いけど(汗)とにかく十勝でメスグロさんのお顔を見たければ、東方(浦幌方面 )へ行くか北方(上士幌・足寄方面)へ行くか…簡単にはお会いできなかったのですが…。
 そんなレア感もあって、Fieldの好きな蝶でした。(ん?過去形になっている!)確実に生息域を拡げているという印象ですが、わざわざ会いに来たよ〜って言えなくなった淋しさもまたFieldの中に有りますね。

 

クロヒカゲ(2011.08.27 音更町)

 クロヒカゲは、いつもならフキかササの葉の上が定位置ですが、吸蜜するんですね〜。それと…ほとんどの図鑑では年1化(北海道)となっていますが、6月下旬から発生していますんで、年2化と考えるのが妥当でしょうねぇ。
 なぁ〜んて
評論家みたいなこと言ってないで、自分で確認すべきだよね。やはり定点観測地点には頻繁に出掛け、地道な観察…これが必要なんだろうと思う。遠征すれば良いってもんじゃ無いぞ!はい、スミマセン(汗)

 

シータテハ(2011.08.27 音更町)

 なんかこんなシーンをかつて撮ったぞと思いながらの撮影。調べてみたら2002年9月の札幌でした。この時期北海道ではやたらとこの黄色い花が咲き、タテハ類の蜜源になっている。Fieldはよく調べもせずに帰化植物のセイタカアワダチソウだと思い込んでいた。
 しかし、調べてみたら…セイタカは大群生にならない。花穂の上端部が尖る。草丈が2mを超える…など、どうも特徴が合致しない。どうやらこの黄色い花は、オオアワダチソウであることが判明。
 そして、札幌で見た黄色い花が正真正銘セイタカアワダチソウだと解った。うーん!まだまだだね
。勉強すべき事は山積してるぞと思い知らされます。

 

アカマダラとサカハチチョウ(2011.08.27 音更町)

 アカマダラが大発生していた。アカマダラとサカハチが仲良く吸蜜しているシーンも見られた。サカハチ夏型の生き残りとアカマダラ秋型の共演ってことになるが、過去にこのようなシーンを目撃した記憶は無いので、面 白いと思って撮影した。
 えっ!解説?遊びだと思って皆さんも同定してみて下さいよ(笑)

 

オオヒカゲ(2011.08.27 音更町)

 オオヒカゲがふわっと飛んで林道に止まった。ん、開翅したぞ!開翅シーンはあまり撮った記憶が無く走り寄って撮影したら、今度はまたふわっと飛んでスゲの葉に止まった。そして産卵が始まった。
 この細い葉に対し直角に止まるものだから、産卵はかなり窮屈な状態だった。飛び去った後で確認したら確かに卵が付着していた。その卵を撮影しようと車に戻りレンズを取り換えたのだが、今度は何としても卵が見つけられないという結果 に終わった。うーん悔しい!
 それにしてもオオヒカゲの発生はおそらく7月の20日頃であろうが、
産卵時期って1ヶ月後の今頃なんだぁ。

 

クジャクチョウ(2011.08.27 音更町)

 久々の定点観測地点。まぁ、十勝では普通種が、それこそ普通 に飛んでいるだけの場所であるが、様々な“気付き”が有った。懲りずに、そして飽きずに何度も足を運ぶ必要がまだまだ有るなぁと感じた。
 皆様もお持ちでしょうか、定点観測地点…


戻る      2011年版目次へ      次へ