モンキチョウ(2002.09.08 手稲山)

 手稲山に登った。20数年ぶりのことで勝手がわからない。取りあえず手稲ハイランドまで行ってみた。下では気温が高そうだったが、山頂はガスがかかっていて、冷やっとしていた。下では23度あったのに、体感で18度位 か?
 仕方なく下りながらポイントになりそうな場所を探したが、なかなか良さそうな場所が見つからない。とりあえず旧スキー場跡で少し粘ってみることにした。
 モンキチョウ、オオモンシロチョウ、スジグロシロチョウ、ミドリヒョウモンが、時折飛んでいる程度。うろうろしていたらモンキチョウのペアを見つけた。とまっている一方に、他の一方が求愛しているらしい。静止している方にピンを合わせて、ファインダーにもう一方が入った瞬間にシャッターを切ってみた。

 

カンタン(2002.09.08 手稲山)

 アワダチソウに何かとまっているのを発見した。カンタンの♀だ。体の割には大きな声で鳴き続ける秋の虫の代表みたいな存在だ。昨年、ルチアーノと一緒に写 真を撮った時、こいつはハマナシの実をかじっていた。今回は、もしかしてアワダチソウの花粉を食べていたのかも知れない。
 バッタの生態など、マジメに観察しないもので、普段何を食べているのかすら知らなかったが、こうして見ると、思いの外いろいろなものを口にするらしい。バッタを飼おうと思えば、餌はハコベとキュウリでも入れておけば…などと安易に考えがちだが、意外と奥は深そうである。

 

シータテハ(2002.09.08 手稲山)

 今回、手稲山に登ったのは、タテハ類の写真が撮りたかったからなのだが、残念ながら、見かけたタテハは、シータテハだけだった。写 真は完全に秋型の新鮮な個体だったが、もう1頭見かけたヤツは少しボロで、たぶん夏型だったのだと思う。
 このシータテハ、夏型と秋型で翅形がまるで違う。夏型はまあ普通のタテハなのだが、秋型はこのように深い切れ込みがある。季節によってこれだけ翅の形に違いがあるのはこの蝶だけかも知れない。
 しかも、夏型は産卵すると秋までには死滅するが、この秋型は成虫のまま越冬し、来春産卵してから死ぬ 。秋型と夏型を分ける要因は何なのか?気温?日照時間?他の要因もあるのだろうか?興味深いところである。

 

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