ミドリシジミのポイントで…

糠平湖(2007.08.19 上士幌町

 昨年の9月16日、糠平で沢山のミドリシジミを目撃した。但し時期が時期なだけにスレた個体ばかりだった。そこで、来年はもう少し早い時期にここへ来ようと決めていた。先週、中札内村でミドリシジミを見かけたので、きっと糠平でもそろそろ発生しているんじゃないかと思ったのだが…。
 昨日18日は、あまり気温が上がりそうもなかったので、出勤して雑用を済ませた。そして今朝7時に出発して、1時間半ほどで糠平に着いたのだが、既に気温は上がっている。うーん、ちょっと失敗したかなぁ。もっと早い時刻に到着した方が良かったかも知れない。そう思いながら林道入口へと向かった。

 

メスグロヒョウモン(2007.08.19 上士幌町

 まず目に着いたのはメスグロヒョウモン。実はFieldが子供の頃メスグロヒョウモンなんて見たことが無かった。この蝶と初めて出会ったのは、1984年の浦幌町だと記憶している。その後足寄町、上士幌町、鹿追町と十勝管内北部で生息地が一気に見つかったが、この林道でもかなりの数を目撃することが出来た。

 

キベリタテハ(2007.08.19 上士幌町

 メスグロヒョウモンを撮影後、車を少し後退させた。その時、車のバックミラーに何か蝶が飛んだのが見えた。あれはもしやと思い、直ぐにカメラを掴んで車外に出てみると、やはりキベリタテハだった。
 当然この時期は新鮮な個体のはず。慎重にシャッターを切りながら、間を詰めてここまで寄ることが出来た。コントラストが強く、焦げ茶が潰れ気味ではあるが、青いドットも鮮明で満足。先週も函館で撮影はしたものの、蝶が止まってくれた位 置が完全に日影で、あまり良い発色の写真ではなかった。

 

キベリタテハ(2007.08.19 上士幌町

 移動中、またまたキベリタテハを発見。今度は調子に乗って、どこまで寄れるか慎重に慎重に間を詰めた結果 、ノートリミングでここまで寄ることが出来た。翅を開閉していたので、角度の違う写 真を何枚か写したのだが、へー、角度によっては青いはずのドットが紫色に発色するんだぁ!…と、ちょっとした発見もあり、嬉しかった。

 

キベリタテハ(2007.08.19 上士幌町

 林道の奧まで進んだが、肝心のミドリシジミの姿は数度見たものの、撮影できる状況ではなかった。仕方なく戻りながら、再度探すがまたもや不発。ところが、キベリだけは次々と現れてくれる。
 キベリに対しては余裕の出たField、今度は広角レンズで迫ってみた。レンズ端20cmまで寄っての撮影だ。色々な角度から10数枚撮影したのだが、その内の数枚に写 ったキベリは、ブルーのはずのドットがピンクに輝いていた。面白〜い!

 結局今日見たキベリは、おそらく2桁を越えたと思う。これだけの数を見たのは数十年ぶりのことだ。お目当てのミドリシジミには嫌われたが、Fieldとしてはキベリの方が嬉しかったりして… 。まだお昼を過ぎたばかりではあるが、充分満足して帰途に着くことが出来た。

 

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