大発生その2(蝶多村)

ジョウザンミドリシジミ(2024.07.13 蝶多村 )

 大発生しているもう一つの種類がジョウザンミドリシジミです。ジョウザンミドリシジミは年に数度しか目にすることはありません。その蝶が林道を歩いていると、あちらこちらで飛び回っているのです。
 見た目林道は乾いていますが、よーく見ると口吻であちこちをつついている様子です。勿論雌ではなく、殆ど全てが雄のようです。かすかな水分を吸収しているのね。

 

ジョウザンミドリシジミ(2024.07.13 蝶多村 )

 路上でのシーンは幾らでも撮れるという状況でしたが、それはあまり稀少シーンと言うことでもなく移動することにしました。トロトロと車を進めている時に、おや?ちょっと待って!あれってジョウザンミドリじゃないの?!
 慌てて車を停めてそっと近づいてみましたら、やはりジョウザンミドリでした。いいつも不思議に思っていましたが、ジョウザンミドリ見るシーンは、植樹近隣での、雄の縄張り争いで卍飛翔をするシーンか、路上で吸水するシーン。また、葉の上でじっと止まっているシーンしか思い浮かびません。ジョウザンミドリとか他のゼフィルス類ってどうやってエネルギーを確保してるの?とても気になっていました。

 蝶のエネルギー吸収は、主に花の蜜もしくは、樹液からですよね。では、ゼフィルス類はどっちなの?と悩んでいましたがどうも花からの吸蜜なんだと理解できました。

 

ジョウザンミドリシジミ(2024.07.13 蝶多村 )

 更に車を移動させていると、道端の樹木で卍飛翔をする姿を発見!暫く待ち続けていたら、近くの木の葉に止まる個体を発見しました。路上の姿より、絶対こっちのほうが絵になるよね。

 

ジョウザンミドリシジミ(2024.07.13 蝶多村 )

 Fieldがここに来ると、毎回登る丘があります。はい、体力増強の為です。目指す蝶が居ても居なくても、身体のために登る様にしています。
 今回も登りましたが、途中撮影したいと思えるシーンは何もありませんでした。頂上付近で一息入れて、下り始めたときでした。えっ何?ジョウザンミドリシジミが花で吸蜜しているではありませんか!
 おそらく他のゼフィルス類も花で吸蜜しれいるのだと想像できます。今回、ジョウザンミドリシジミが多産していたので、一日に2個体の吸蜜シーンを撮ることが出来ました。このシーンが撮影できたことは大変貴重であったと思っています。


 キアゲハ夏型)


  

←戻る      2024年版目次へ      次へ