エゾカワラナデシコ(2005.8.14 八雲町

 八雲町の海岸沿いに小高い丘があり、そこは共同墓地になっている。その周囲には、オオマツヨイグサが群生していて、私の好きな場所のひとつだが、オオマツヨイグサは、2003年度版でも紹介させてもらったので、今年お見せする写 真はエゾカワラナデシコにさせてもらう。もっともエゾカワラナデシコも2002年度版の中札内村で紹介させて頂いてるのだが、あれは6月で、川の上流の崖。今は8月で、しかも海岸線の砂浜に咲くこのナデシコが同種かどうか気になっていた。しかし、葉の形も花の形も、どうやら同種だと主張しているようだ。
 ところで、昨日は羅臼で、一度自宅に戻ったハズと皆さんお思いのことと思う。しかし、私としてはコース上に自宅があったので寄ったというだけで、4日間あるお休みをフルに遊ぼうと企んでいるのだ(笑)

 

カラスアゲハ2005.8.14 八雲町

 次に足を運んだのが、落部(おとしべ)にある墓地に隣接した公園。お盆だとは言え、何で墓地ばかりに行くんでしょうね?まあ、たまたまなんですけどね。この公園にはネムノキが数本有り、アゲハ類が吸蜜に来る。オナガアゲハでも来ていないかと覗いたのだが、居たのはカラスアゲハだけだった。
 この公園に立ち寄るのには他にも理由があった。昨年ここでオオミスジを見てるのだ。また、ここではスジグロセセリが発生しているはずなのだが…

 

キマダラセセリ2005.8.14 八雲町

 スジグロセセリを探していて見つけたのがこれ、キマダラセセリ。こいつも十勝には居ない蝶で、今回も狙っていたのではあるが、ここで会えるとは思ってなかっただけにラッキー!

 

ベニシジミ2005.8.14 八雲町

 ここでちょっと実験をしてみた。私の手持ちのレンズに100〜300mmマクロがある。実は上のキマダラセセリの写 真もそのレンズで撮ったのだが…。そのレンズを私のカメラ、KOMICA MINOLTA α7DIGITALにつけると150〜450mm相当になる。そのレンズに更にクローズアップ・フィルターを着けるとどうなるか?という実験だ。
 このベニシジミの写 真は、殆どトリミングをしていない。1cm強のシジミチョウがここまでアップになるのは良いが、逆に色々と問題があった。ピンの合うエリアが、余りにも狭い。結果 、ピン固定で身体を前後させながら合焦させるしかない。
しかも被写 界深度が更に狭い。こんな小さな蝶なのに、頭部にピンを合わせると翅のどこかには、必ずボケが入る。
 これでは、かなり穏やかな風が吹いただけで、全体がボケてしまいそう。とても使えそうにない。銀塩では多用していたクローズアップ・フィルターではあるが、私のデジカメのセットでは用途があまりなさそうだ。

 

コキマダラセセリ2005.8.14 八雲町

 オドリコソウだろうか?シソ科の花にセセリが止まった。キマダラセセリだと思い、徐々に近づきながら何枚かシャッターを切ってみた。思いきり近づいたところで気がつくと、どうやらコキマダラの雌のようである。
 名前に“コ”が付くか付かないかの差なので、似ているのは仕方ない。それにしても、孫にも衣裳と言うが、それなりの花にとまったセセリは、それなりに絵になるものであると、私自身感心した写 真である。

 

スジグロセセリ2005.8.14 八雲町

 どんよりとして、いつ泣き出してもおかしくない空模様だったがやはり降ってきてしまった。慌ててスジグロセセリの写 真を撮った。結構な数が発生していたのであるが、私の悪いクセで、後でいいや…と思っていたのである。
 ところで、この黄色い大きな花…皆さんは何の花かお分かりになるだろうか?全体が写 っていれば、あー、あれかぁ!と分かる方もたくさんいらっしゃるとは思うのだが…。
 答えはカボチャである。最初は雨宿りのつもりか、すっぽりと花の中に入っていたのだが、少し這いあがってきたところを撮ってみたのだ。


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