日の出(2005.8.13 羅臼町

 今日から私の会社は休業。お盆休みというヤツなのだ。もっとも今日は土曜日で、土曜完全休業を謳ってるから、どのみちお休みなのである。もっとも対外的に休業というだけで、実際には事務所の鍵をかけたまま、中でせこせこ仕事をしている事が多い。ところが、私の業種は夏に少しばかり暇になる。社の代表という立場を無視すれば、お外遊びの好きな私にとって、誠に好都合な職種かも知れない。
 とにかく、遊びまくるぞと意気込んでいたら、“12日の深夜はペルセウス座流星群の極大日です!”と仙台のDさんから連絡が入った。もともと道東方面 へヤマメ釣り…と考えていたので、夜中に三脚持参で出発。何とか流星の写真が撮れないかと期待していたのだが、どこまで走っても空には雲がかかり、星が見えない。ようやく弟子屈(てしかが)
近辺の峠付近で星が見えた。街灯もなく、星の撮影には条件が揃っていた。車外に出ると、待ってましたとばかりに星が流れた。しめしめとばかりに三脚を立てカメラをセット。広角レンズを開放値にしてバブル撮影だ。手動でシャッターを開き、星の流れを確認したらシャッターを閉じる。その間はシャッターを押しっ放しになる。
 とりあえず北の空に向けてシャッターを切った。流れない、まだ流れない…ん?今、後方で流れたぞ!とカメラの向きを変える。思いの外星が流れる方向はランダムだった。カメラをあっちに向け、こっちに向け、露光時間数分ずつで、数十枚撮ったら、あっと言う間に1時間以上経過してしまった。3度ほど確実に流星を捉えたと思えたし、身体が冷えてきたので終了にしたのだが…後でパソコンに取り込んで確認したらガッカリ!真っ黒な画面 に、確かに白いポツポツが見える。しかし、拡大しようが濃度を変えてみようが、どのコマにも流星らしい形跡は無かった。残念!!

 

純の番屋(2005.8.13 羅臼町

 ところで、ヤマメであるが、標津町の少し先に気になる川があった。何度か過去に行ってはいるのだが、スケジュールや天候の問題で、じっくり釣りをしたことがなかったので、一度、時間を気にすることなくじっくりと川遊びをしたいと思っていた。普段ルアー釣りしかしない私であるが、ヤマメの1年魚(通 称ピンコ)とワカサギだけは餌で釣る。餌は、昨夜釣具屋で調達してあった。氷はコンビニでと思い、標津のコンビニへ向かったのだが、何とシャッターが降りていた。
 コンビニなんてのは24時間開いてるもんだと決めつけていた私には、大きな誤算である。これでは私の朝食も、氷も手に入らない。ここへ来る途中の中標津のコンビニは開いていた。しかし、戻るのも癪だとばかり、先に進む。ところが、道路沿いのコンビニは、次々とシャッターを下ろしたまま!開いているコンビニは無いかと意地になって走るうちに、オホーツクの海からは太陽が昇り始めた。そして、ついに羅臼町に着いてしまった。羅臼町の皆様、お早うございます。この度は世界自然遺産登録、誠にオメデトウございます!うー、しかし腹減ったなぁ〜。
 さすがに羅臼のコンビニは開いているだろうと、町中を走るが結局全て(と言っても2件)のコンビニはシャッターが降りたまま。せっかく来たのだからと、TVドラマ、北の国から(遺言編)のロケに使われた“純の番屋”を撮影して、トボトボと今来た道を引き返した。うー腹がぁ…

(注:“北の国から”は、私が東京在住中に放映が始まったTVドラマで、私が北海道に戻る決心をしたキッカケの一部にもなっているのです)

 

花火(2005.8.13 帯広市

 結局標津に戻る途中の、先程はシャッターが降りていたコンビニが営業を始めていた。改めて営業時間を確認したら、朝は5時からとなっている。え、ウソ!さっき通 過した時には、既に5時過ぎていたハズだけど?!?!まぁ、店員さんに文句を言ってみても始まらないのである。ところでお腹の空いていた私は、カップ麺 まで買ってしまったのだが、これって、いつ食べる気なんだろねぇ?
 川はお天気も良く気持ちが良かった。ヤマメの顔を見るのは、実に4〜5年ぶりのような気がする。ただ期待ほど魚影は濃くは無く、オショロコマが多いのにはやや閉口した。…ん?写 真?あぁ写真ね。釣りに夢中で撮るの忘れてたわ(汗)
 そんなこんなで、お休み初日は、のんびりと…どこがのんびりじゃい!ロクに睡眠もとらずに、650kmも駆けずり回っただけじゃないか!あ、いや、まあ気分の問題ですってば… 。帰途、帯広市に近づくにつれ車の量がハンパじゃなく増えてきて、お隣の札内から渋滞。そっか!今日は花火の日だった。いつもなら15分の道のりが1時間を軽く越えてしまった。
 自宅に着くと間もなく花火の音が…自宅の脇から覗くと…うーむ、雲が低すぎて大きな花火は半分雲の中、小さいのも雲に反射して見栄えがしない。コンディションが良ければ花火も撮りましょうと思っていたのだが、しばし自宅脇から眺めるだけにした。そういえば、今夜はデザイナーのS氏の通 夜だと連絡が入っていた。来年も花火を見ることがあれば、きっとアンタの事を思い出すよ。ちょっとケッタイな、でも優秀なデザイナーが若くして亡くなったってことをね…。 合掌


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