ツマムラサキマダラ♀(200310.27 沖縄県国頭村)

 前日26日分の2ページ目をご記憶だろうか?比地を離れる寸前にマダラチョウの撮影に失敗して逃げられたのである。あのマダラ見たことはあるのに名前が出てこない。何としても撮影して正体を証(あか)さねば気が済まない!今度は遊歩道を登るわけではないので、8時前でも構わない、とにかく比地大滝方面 へと車を走らせた。
 管理棟の手前を左折して勾配を登ったところで車を停めて様子を見る。そんなに簡単にはと思ったが、案外簡単に現れてくれた。撮影してみて“あれ?これツマムラサキじゃん!”そう、26日2ページ目のツマムラサキが雄で、これが雌なのだ。雄を撮った直後に雌を見て、何故か混乱し、情けないことに別 種と思ってしまったようだ。実際、この蝶は、雄と雌では、翅形からして違う。しかも裏面 の模様も後翅は大きく違うのだが、それにしても私は何を血迷っていたのか…トホ
 そんな一幕もありましたが、今日はとにかく、沖縄県の最北端を目指すことに決めていた。

 

辺戸岬(200310.27 沖縄県国頭村辺戸)

 沖縄本島最北端といえば、辺戸岬。沖縄の海と言えば、砂浜で遠浅で穏やかな海を想像される方も多いだろう。しかし、ここの海岸は断崖が続き、男性的で荒々しく、私は結構気に入っている。もう一つここが気に入っている理由は、ここにあるお土産屋さんで、そこで扱っている黒糖ピーナッツが美味しくて、私のお気に入りなのだ。(実は、今もそれをほおばりながら書いてます)黒糖ピーナッツは沖縄中どこにでも売っている。昨日もホテルのお土産コーナで買ったのだが、どうも納得がいかない。やはり黒糖ピーナッツは辺戸に限る!(目黒のサンマかな?)
 ここで、辺戸に関する豆知識!“桜前線北上”なんてコトバを聞いたことがあると思うが、沖縄では、この辺戸で咲き始め、南下するのだそうだ。赤道より北なのに何でだろう?理由はワカラン!でも、海流の関係か何かで、この土地に沖縄の春が最初に訪れるのだろうと解釈している。ちなみに、ここの桜の開花は1月中旬だとか…

 

オキナワカラスアゲハ(200310.27 沖縄県国頭村辺戸)

 辺戸岬の崖の上一面に、小さな黄色い花が咲いていた。花だけ見るとノゲシの様な感じだ。その花にアゲハが来ていた。近づいてみるとオキナワカラスアゲハだった。島中どこにでも居るような気がしていたが、ようやく巡り会えた。
 昨年の4月、私は石垣島でカラスアゲハを必死に追い回していた。しかし、石垣島にはこのオキナワカラスは棲息していないそうで、単なるカラスアゲハを勘違いして追い回していたのである。したがって、この写 真も私にとっては初ショットでした。ヤッタネ!!

 

モンキアゲハ(200310.27 沖縄県国頭村)

 実はこの辺戸へ来る途中、国道沿いには、あちこちにハイビスカスなどの植え込みがあり、ツマベニチョウや、ナガサキアゲハ・モンキアゲハ・シロオビアゲハ等々、沢山のアゲハ類を見ることが出来た。しかし、どうしてもモンキアゲハだけが撮影できずにいた。
 辺戸岬から、南下途中にやっとそのモンキのシャッターチャンスがあった。この写 真も良い出来とは良い難いが、とりあえずの一枚。

 

ナガサキアゲハ♀(200310.27 沖縄県国頭村)

 ここでも、私は“ナガサキの白いヤツ”を狙い続けていた。しかし、相変わらずデジの合焦スピードの遅さに苛立ち、ピンが会えばロケーションが悪い。ピンとロケーションが揃えば、今度は蝶の翅が痛んでる等…結局満足のいく写 真が撮れなかった。
 ま、一言で言えばこれは“私の腕が悪い”ということになる訳ですが、いずれにしろ、 とっても悔しい〜!!

 

ナガサキアゲハ♂(200310.27 沖縄県国頭村)

 等とぼやいていても仕方ない。下手なりに枚数撮るしかないよね。そうそう、ナガサキアゲハも雌だけじゃぁ片手落ち。雄もしっかり押さえておかなければ。だいたい私がこの蝶を好きになった理由は、この黒と赤のコントラストの為で、その頃ナガサキの雌にこんなに白いのが居ることさえ知らなかったはず。こうしてじっくり雄を見ると、やっぱり良い!ナガサキは雄も雌も良い!!
 ところで、沖縄のこの北部地区を“やんばる”と言うことは皆さんもご存知と思う。この“やんばる”漢字で書くと“山原”で、何のことはない山林地帯だよと言ってるだけのことらしい。ついでに気付いたのだが“国頭村”というのも、もしかして島の一番上(北)の村だから、琉球の頭部にある村という意味かも知れない。
  さあ、沢山のアゲハに会えたから、そろそろポイントを移動しようか…


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