捜し物は何ですか?

カラフトタカネキマダラセセリ(2023.06.17 幕別 町)

 春が早かったはずなのに夏日が少なくチョウの発生するタイミングが掴めないおかしな日々が続いている。ところが本日は十勝管内各地で真夏日を迎えるとの予報が出ていて楽しみにしておりました。…で、何処へ行こうかなぁ?…等と悩んでも仕方ない。とにかく動き廻ること。それが一番大事!
 やはりこの時期に出会いたいのはリンゴシジミですね。でしたら広尾と思ったのですが、その前にかつての他産地であった幕別 ポイントを覗きました。気温はまだ夏日にもなっていなくて、やや曇り、風もやや強く吹いていました。リンゴシジミの好きな吸蜜植物は咲いていましたので、ポイントを行ったり来たりしました。
 一瞬、もしかしてと思われる蝶の飛翔を目にしましたが、確認できず。ここで唯一撮影できたのは、カラフトタカネキマダラセセリでした。しかし、この蝶、今年になって初めてのような気がします。立ち寄って良かった。

 

ベニシジミ(2023.06.17 広尾町)

 広尾のポイントは、Fieldの自宅から約80km位 ですが寄り道をしたので90km走って広尾の目的地に到着しました。気温は20台後半、快晴、しかしやたらめったら風が強い!リンゴシジミは食草となるエゾノウワミズザクラやスモモの木の葉に止まっている事が多いのだが、目指す木は強風に揺れていた。その木を見上げながら観察していた。でも、あれっ?何だか嫌な臭いがするぞと足元を見たら、エゾシカの遺体があった。
 頭蓋骨と下顎の骨は肉は付いて居ませんが、足は、毛が生えたまま。胴体の骨は見つからず、周囲には大量 の体毛が散らばっていた。ヒグマの仕業に違いない。しかも、そんなに日にちは経っていないようで、死臭が漂っているが、上ばかり見つめていて気付くのが遅くなっていた。

 木から少し離れてしばし観察。あ、居た!確かにリンゴシジミを見たが撮影するまでには至らなかった。残念!

 

目標変更(2023.06.17 中札内村)


 広尾は、エゾシカの遺体を見て、長く留まりたいという気持ちが無くなりました。未だお昼です。次に目指したのは中札内村です。6月後半にここでは渡蝶アサギマダラの姿を幾度も確認しいています。今年はどう?
 ポイント到着時点で気温は夏日。しかし曇りで広尾ほどではありませんが、やや強く風が吹いていました。しかし、蝶の種類は多いようでした。

 少し嬉しかったのは、ツマキチョウの雌の姿でした。しかし、ここでもエゾシカの頭部の骨が落ちていました。このポイントでは実際ヒグマの親子に遭遇しているので、熊鈴を付け、口笛を吹きながらの林道歩きです。

 

コチャバネセセリ(2023.05.27 中札内村)

 今年姿を見ていない種にチャマダラセセリがありますので、セセリを見るとシャッターを切りましたがコチャバネセセリしか撮れませんでした。

 

ギンボシヒョウモン(2023.06.17 中札内村)

 このポイントでは北海道では珍しいクモガタヒョウモンを過去に撮影していますので、ヒョウモンを見かけるとシャッターを切るようにしましたが、どうやらギンボシヒョウモンだけでした。

 

タンチョウ(2023.06.17 中札内村)

 残念ながら、ここでも探したアサギマダラの姿は見ることが出来ませんでしたが、帰り際に立ち寄った桜公園でタンチョウを見ることが出来ました。中札内でタンチョウは初めての目撃です。ちょっとビックリ!

 ヒグマについて/近年北海道ではヒグマ発生のニュースが流れ続けています。Fieldの住む十勝地方でも、地元紙では毎日掲載されています。何故なんだろうと調べてみたら、北海道では30数年前にヒグマの駆除を停止したとの事です。更にヒグマの寿命は30年程度とのことです。つまり、今現役のヒグマ達は人間がヒグマに対して恐れる存在ではないと思われているようです。蝶以外に小鳥や小動物の写 真を撮りたいFieldは鈴など持たず、忍び足で歩き回るクセが付いていましたが、昨年より必ず熊避け鈴は持ち歩くようにしています。皆さんも是非!


  

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