期待はずれ(中札内〜幕別〜蝶多村)

ミヤマカラスアゲハの集団吸水(2022.07.25 中札内村)

 今年の十勝地方の6月20゜越えが数日しかなかった。昨日の24日も20゜弱。所が6月の最終土日はいずれも30゜を越えるという予報で期待が膨らんだ。例年6月中にFieldが成すべき事は、アサギマダラ探しとリンゴシジミ探しである。今日は、両方達成するぞと意気込んで出掛けた。
 先ずはアサギマダラ探しに中札内を目指した。リンゴシジミは夕刻に活性するので後回し!ところが…外気温はどんどう上がるのに、蝶の姿が少ない気がした。おかしいなぁ?と思ったらメッチャ強風だったのだ。
 いつもの駐車場に車を停めたら、ミヤマカラスアゲハの集団吸水を見ることが出来た。観察すると、かなりの強風なので、時々風に吹き飛ばされる。しかし、弱まるとまた集合する。よほどここの水が美味しいらしい。

 

他の蝶も集団吸水(2022.07.25 中札内村)


 上の写 真は、ミヤマカラスアゲハが全て風に吹き飛ばされた後の近くで撮影した、コチャバネセセリとミスジチョウです。やはりアゲハのサイズだと風の抵抗がかなり強いのでしょうね。
 アサギマダラを探しながら林道の奥まで歩きましたが見つけることは出来ませんでした。いつものUターン地点に、今年見かけながらも撮影が出来ていなかったエゾシロチョウが吸水していました。ようやく撮影成功!

 

コチャバネセセリ(2022.07.25 中札内村)

 林道を2時間以上歩きましたが、アサギマダラには出会えませんでした。でも、ここでアサギマダラと出会えるのは、言わば偶然ですから、ショックを受けることはありません。最後にコチャバネを撮影して、次へ参りましょう。

 

ヒメウスバシロチョウ・フタスジチョウ(2022.07.25 幕別 町)


 次にやってきたのは、リンゴシジミのポイントです。先週訪れたときは、吸蜜植物が開花して居ませんでしたが、今回は殆どが開花している。きっと逢えると思いながら歩き続けました。
 もう発生のピークは過ぎていると思われるヒメウスバシロチョウが元気に飛び回っており、また、数が多かったのはフタスジチョウでした。しかし、林道を2往復したのに、結局リンゴシジミには出会えませんでした。残念!

 

クロヒカゲ・ヒメウラナミジャノメ(2022.07.25 蝶多村)


 仕方なく次のポイントへ。でも、歩けど歩けどリンゴの姿を見ることが出来ません。リンゴシジミの植樹であるウワミズザクラのあるエリアでは、ドロノキやオニグルミの樹木が伸び過ぎ、ウワミズザクラの有る場所も特定できません。1個体だけもしかして…という姿を見ましたが、特定までは出来ません。
 撮影出来たのは、上の2種だけでした。かつて、ここに沢山居たイチモンジセセリも逢うことが出来ません。生態系も変わってしまったような気がします。

 このエリアにはキャンプ場があります。かなりの数のテントを見ていたら、Fieldも焼き肉が食べたくなりました。少し残念な一日でしたが、帰路に食材を買い、ビールを片手にお腹を充たして忘れることにしましょう!


  

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