楽しめましたが…その2(中札内村)

タテハ類(2021.08.21 中札内村)


 林道を変えました。そうそう、昨年ヒグマ親子に出会った林道です。お昼まで未だ1時間有りますので早速歩き始めました。実は先ほどの林道とは繋がっているのですが、環境の違いで出会える蝶の種類が少し違います。環境の違いがその理由でしょう。こちらは切り立った崖があり、河川に沿って道が続き、日光の当たるエリアが比較的長く続きます。
 この環境は、直接蝶の生息環境に影響を与えるとともに、そこに生える植物の違いにも強い影響を与えていると考えます。とにかく、先ほどの林道よりアゲハ類やタテハ類が多く生息していると感じています。
 早速林道脇で、シータテハ・コムラサキ・そうして崖の上にはアカタテハが姿を見せてくれました。さすがに7月初旬発生のオオイチモンジは姿を見せてくれませんでした。

 

オオチャバネセセリ・モンキチョウ(2021.08.21 中札内村)

 オオチャバネセセリは先ほどの林道でも確認しましたが、撮影出来なかったのでここで漸く撮影。かなりスレが入っているようです。
 モンキチョウは、今年なかなか撮影できていなかったので、ようやく気に入った写 真が撮れました。

 

メスグロヒョウモン・サカハチチョウ(2021.08.21 中札内村)


 先ほどの林道で、見かけながらも撮影に至らなかったメスグロヒョウモンもここで何とか撮影が出来ました。
 サカハチチョウは、先ほども見かけましたが、興味の観点は、アカマダラとどちらが多いか?という点です。ここでは圧倒的にサカハチチョウに軍配が上がるようです。

 

ベニヒカゲ・コミスジ(2021.08.21 中札内村)

 この林道でもベニヒカゲを2頭見ることが出来ました。でも、欲を言えばホザキシモツケ等で吸蜜するまるシーンを撮りたかったなぁ。
 コミスジが居たので撮影しましたが、妙に小型に見えました。

 

ミドリシジミ(2021.08.21 中札内村)

 この林道でもシジミに出会うことが出来ました。♂にしては裏面 が赤味を帯びていたので、アイノミドリかと思いましたが後翅裏面の白線の角度などからミドリシジミだと思います。
 それにしても、ミドリシジミ類の翅を広げたシーンを撮影できると、慶びも倍増しますね。ヤッター!という感じです。

 

ミヤマカラスアゲハ・トノサマバッタ(2021.08.21 中札内村)


 昨年ヒグマと出くわしたポイントより更に奥まで歩いてみました。正直に言うと、あのポイントの少し手前でUターンすることが多かったのですが、今日は熊の落とし物や足跡も無かったのでね。そこで見たシーンはリンドウに止まるミヤマカラスアゲハの姿でした。いやー良いね!Fieldは時々写 真展を開催していますが、そのタイトルは“2つ折りの恋文”です。“2つ折りの恋文が、花の番地を尋ねてる”というフランスの詩から頂きました。綺麗な花を訪れている華麗な蝶の姿、それを残したいと願っているのです。また植物に詳しい方なら、その花がどんな環境で、いつ頃咲くのかという情報も判るはずです。
 多くの蝶に出会えて、久々に本当に楽しい一日を過ごすことが出来ました。でも…歩き過ぎて疲れました。更に沢山撮った画像の整理、また擦れた蝶が多く、同定にも時間がかかった上にその同定にも自身が持てません。参った参った。最後の写 真は林道を出るときに見かけたトノサマバッタです。何だか今年は発生がやや多いようです。
 夕刻前に、林道から近い公園で持参したおにぎりと、ガスバーナーで作った焼きそばを食べてから帰途に着きました。本当に充実した一日を過ごすことが出来て大満足です。感謝!

 

キアゲハ(撮影できず)


  

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