東へ その3(根室)

春国岱(2021.08.08 根室)

 昨夜は、夜中に幾度も目を覚ましました。車中泊族の出入りもあり、そのエンジン音も多少有りましたが、それよりも寒いこと寒いこと、昨日の根室は気温30゜ほど有ったのに、このギャップは何?漸く空が白んできたので、外を見たら真っ白。霧と言うか霧雨というか…とにかく企んでいたドローンは無理のようです。
 取りあえず、お湯を湧かしたくて車のドアを開けてみて、風の強さにもビックリ!こりゃダメだ!仕方なく、昨夜の食べ残しを口に放り込んで根室市街へ行き、コンビニでパンとジュースを調達して、1919年にお世話になった明治公園へ行きました。ここも想像通 り車中泊の車でびっしりです。第二駐車場にスペースを見つけて、そこで朝食を済ませました。
 
次に目指したのは春国岱です。この島は車で入れません。車を置いて、木道で島に渡ります。1919年にもここへ来て、島の手前30%くらいを歩きましたが、今回はその奥へ行きたかったのです。でも、霧雨が降り、気温17゜C。やはり寒いです。どうしようかと悩みながらウロウロしていたら、オジロワシでしょうか、Fieldを警戒しているようでした。でも、かなり近くに寄っても時折キョロキョロするだけで、逃げる気配もなく、威厳を保っていました。

 

アオサギ(2021.08.08 根室)

 湖面のあちらこちらにアオサギが佇んでいました。1羽が首を伸ばして忍び足…何か獲物でも見つけたのでしょうか、期待してカメラを握っていましたが、特に何もありませんでした。残念!結局、尾岱沼も入口付近をうろついただけで断念しました。
 次に行ったのは、スワンという道の駅です。ここで十数年前に買った帆立子という燻製に惚れ込んでいて、根室に来る度に買い求めていました。それが、最近では販売していないのですが、微かな期待を込めて立ち寄りました。売店で女性が“よろしかったら飲みませんか”とお茶を出してくれました。頂いた後“帆立子は有りませんか”と聞くと“置いてません”との返事。

 少し意地になって、標津のサーモンパークを目指しました。実は帆立子を作っているのが標津の川村水産で、1917年にサーモンパークのお土産売場で買ったことがあったのです。ところが1919年に行った時は“水・きらり”というお祭りがあり、駐車場にも入れず諦めた経緯があります。そのお祭りも、今年は中止と聞いていました。

 

お土産(2021.08.08 自宅)

 サーモンパークに到着したら、お土産コーナーが縮小されていて帆立子は見あたりません。入口に立っていた係員さんに聞いてみると今は置いていないとのこと。でも、その係員さん“あれは、美味しいですよね。私もお薦めです。”と良いながら地図を広げ、川村水産の場所を丁寧に教えてくれました。小売りもしているはずとのことです。
 意外と近くに川村水産はありました。入口に入るとセンサーで、ピンポーン・ピンポーンと鳴るのですが誰も出てくれません。幾度も“御免下さ〜い”と繰り返すこと数分。ようやくご主人らしき方が“いやースミマセン。冷凍庫に入っていたもので…”Fieldが帆立子ファンであることを告げ10袋買うと、“これお土産です”と帆立紐の燻製を2袋サービスしてくれました。(写 真左中断)
 ついでに道の駅恋問で買ったのが“根室のさんま 一本まるかじり”(写真左下)と“つぶ貝炙り味噌味”(写真ほぼ中央)更に写 真右の“芽かぶ茶”は道の駅スワンでお茶を頂いたのでそのお礼に買った品です。これで当分は酒の肴に事欠かないと思います。

 

拾った物(2021.08.08 自宅)

 最後になりますが、浦幌の砂利道で拾ったものがこれです。直ぐに撮影したのですが、ボケ写 真しか撮れていませんでしたので、こんな形での紹介になりました。北海道には生息しない昆虫ですが、売っている所を時々目にしますし、飼育販売している業者もあるようなので、逃げ出したのでしょうね。
 ところでFieldは子どもの頃、クワガタは何度か飼ったことがありますが、カブトムシは初めてなのでコツが判りません。とりあえずクワガタを飼った時の箱に入れ、昆虫ゼリーを与えましたが、これで良いのでしょうか?殆どゼリーにしがみついたままで、動かなくなり心配です。
 
今回の小旅“東へ”では、650km走り、目的のチョウが殆ど撮れず、もしかして期待されている方を裏切ったような状態ですが、ルパン列車を見ることが出来たり、色々な道の駅で、店員さんの優しさに触れたりすることが出来て、とてもリラックス出来る旅でした。さーて次は何処へ行こうかな〜。


  

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