本日は、十勝地方の各地で真夏日の予報が出ている。勿論、今日もリンゴシジミ探しをする予定です。実は、2017,6,17にT.H.先生にお声を掛けていただき、広尾でリンゴシジミの撮影が出来たことを思い出し、行ってみようと決めた途端に、T.H.先生からメールを頂きました。Fieldの持っているカメラにはGPSが付いていて、それを頼りに…と思っていたら、先生からのメールには路面 はここまで舗装…とか、橋を渡ったら直ぐに曲がるとか、実に細やかに道順説明が書かれてありました。
　ようやくポイントに着きました。あのメールを頂いてなければ、かなり手こずったと思います。感謝！確かに見覚えのある廃屋。確かこの小さな崖を降りたところにある、食樹に居るはず…そう思って近くをウロウロしましたが姿がありません。竿を持ち出し、枝を叩いてみましたが、反応無し！参ったなぁ。とにかく周りを観察してみましょう。
　見かけたのは、新鮮なベニシジミ。それとボロボロなシロオビヒメヒカゲでした。前回ここに来た時に、綺麗なシロオビヒメヒカゲを撮影していました。あの時より９日遅く、シロオビヒメヒカゲがボロボロってことは、もうリンゴシジミには遅いってことでしょうか？参ったなぁ…。まだ６月なんだから、居てくれても良いハズなんですけど…。

　さーて、どうしましょう？色々なことを考えながら、近場で蝶探しをしてみました。コチャバネセセリが沢山居ました。この蝶は発生が６月下旬ですので、判りますが、ん？コキマダラセセリが居る！これって７月発生だよね。６月には見た記憶がありません。
　…という事は、今年の蝶の発生は早かった…という事でしょうか？やはりリンゴシジミはもう居ないのかも…そう思いながらもう一度ポイントを覗きましたが、はやり姿を見ることは出来ませんでした。

　実は今日、Fieldには企みがありました。広尾でリンゴシジミを見て、その後、暑さを満喫すべく、海の見える様なところでキャンプをするつもりでした。簡単な食材もお酒も用意して来たのです。広尾町のスーパーで海産物も買うつもりでした。昨日からウキウキ気分だったのです。
　でも、それってリンゴシジミを見ることが前提でした。このままでは昨年に引き続き２年連続でリンゴシジミに会えなかったことになってしまいます。キャンプ…なんて言ってられません！移動します！

　次に目指したのは、中札内村です。ここでリンゴシジミに出会った事はありませんが、先週に続いてアサギマダラを見ることは出来ないか。オオイチモンジがもう出ているかも知れない。そうして、この春にリンゴシジミの食草エゾノウワミズザクラの群生地を確認していましたので、もしかしてリンゴシジミも見られるかも知れません。
　林道には車が３台停まっていました。ゲートを潜ると直ぐにネットマン（補虫網持参の男性）が居ましたので、何か居ましたか？と声を掛けると、“オオイチモンジが出ていました”との返事。これは期待できるかも…と思っていたら、“もしかしたら、H.P.やっている方ではないですか？”バレて〜ら。
　考えてみたら、先ほど登場したT.H.先生もここで出会って、それから親しくお付き合いさせていただいているのです。このエリアってFieldにとっていったい何なんでしょう？聖地！？

　更に林道を進むと、今度は望遠レンズ装着のカメラを持った女性が崖の上をじっと見ています。ん？珍しい！確かに道内で１人本州以南で数名の女性がカメラを手に蝶を撮影している人を知ってはいますが、十勝管内ではお会いしたことは有りませんでしたので、また声を掛けさせていただきました。
　先ほどのネットマンさんとは関係無さそうです。するとまたまた、“あのー、もしかしてH.P.やっている方ですか？”わー何て日だい！１日に２人もFieldのH.P.を見て下さっている方とお会いできるなんて！もうビックリです！“名刺お持ちでしょうか？”と言われましたのでお渡ししました。何か有ったらご連絡下さいね〜

　Fieldが本気で蝶を探しはじめて、もう半世紀になります。勿論本命は蝶ですから蝶との出会いを期待しているのですが、最近、蝶絡みで人と出会うことが楽しくて仕方有りません。蝶を追いかけていなければ絶対会う事が無かったであろう有名人、外国の方…。
　昨年・今年はコロナ禍の為どなたからも“北海道に行くから…”という連絡はありませんが、今日１日で２人もの方がFieldの存在をご存知だったとは！ありがたや、ありがたや。

　結局、アサギマダラには会えず、オオイチモンジにも会えず、その後覗いたエゾノウワミズザクラの群生地でリンゴシジミにも会えませんでしたが、もう一つの出会いがありました。先週アサギマダラの写 真を撮ったすぐ近くです。崖から小石が落ちる音が聞こえました。その瞬間思い出したことが有りました。2017年に広尾でリンゴシジミを撮影した翌日、Fieldはここに来ていました。やはり小石が落ちる音に気付いて見上げたらクロテンが居たのです。
　それを思い出し、クロテンは何処だと探しましたが見つかりません。時間をかけて望遠で崖を探し続けた結果 、見つけたのはシマリスでした。ここでシマリスを見たのは初めてです。クロテンよりサイズも小さく色も見つけにくい色でしたので手こずりましたが、見つける事が出来てラッキーでした。
　お昼をとうに過ぎ、お腹も減りましたので、食材も有りますし、ここで昼食…とも考えましたが、いやいやダメダメ！リンゴ探し続けます。

つづく