点数は70点?(蝶多村)

序 章
 本来であればこの時期、目指すはリンゴシジミである。昨年リンゴシジミに逢うことが出来なかったので、なおさらリンゴシジミへの思いは深くなっている。…で、本日のお天気予報であるが十勝の中央にある帯広市(予想気温19度)より、南はお天気が悪く気温も上がらない。従って広尾はダメ。幕別 もダメかも。だったらリンゴに拘らず開き直って気温の上がりそうな方面 へ出掛けようと考え、鹿追町に向かった。
 気温は22度で青空も見える。最初に行ったのは渓流での釣りでした。頚椎を煩ってから釣りが出来るかどうか気になりながらも、竿を振る事が出来なかったのです。結果 ボーズ。ルアーは何とか投入することが出来ましたが、距離伸びず、コントロールもイマイチ。リーリングも安定しない。それよりヤバイと思ったのが、岸の岩を跨ぎながら歩く時、幾度か転びそうになった。うーんヤバイかも!
 釣りはさっさと引き上げ、道路の上に広そうな原っぱを見つけ、車を停めて緩やかな崖を登ってみた。何かめぼしい蝶は居ないかと期待していたが、原っぱの奥の森から、ザザザッという草をかき分ける音。その直後にうなり声が聞こえた。ん?大型犬?最初はそう思ったが、こんな山奥に大型犬が単独で居る訳はないでしょう!ヤバッ!慌てて車に戻りました。

 

ヒメウスバシロチョウ(2021.06.19 蝶多村)

 予定が変わってしまいました。さて、どうしましょ?考えた結果 、蝶多村も帯広市よりは少し北ですから20度以上はあるでしょうと、いつもの蝶多村駐車場に行きました。ここで、実はやってみたいことがあったのです。それは、昨年8月に手配をして、9月に手に入れたカーサイドタープを未だ荷ほどきしていなかったのです。それを広げて自家用車に取り付けてみたいと思っていました。
 現地に着いて、さて、カータイプを…と思いましたが、12時を過ぎていてお腹が空いていましたので、先ずは昼食!テーブルと、イスを広げて、コールマンで湯を湧かしてセブンイレブンで買った焼きそばの準備です。ところが、車を停めた横に咲くフランスギクに蝶が来ていることに気付きました。
 こりゃ、昼食は後!夢中でシャッターを切りました。白い花に白い蝶も良いよね。背景にボケた花が入るように気遣いながらシャッターを切りました。

 

カラフトタカネキマダラセセリ・コチャバネセセリ(2021.06.19 蝶多村)

 夢中になっている内に、セセリチョウも来ていることに気付きました。フランスギクの根元に咲くウツボグサにカラフトタカネキマダラセセリが来ていました。ゆっくり止まってくれたので、超ドアップ撮影です。
 次はコチャバネセセリ。数頭居て、卍で飛ぶ姿も見えました。卍飛行をムービーで…撮れたら良いのですが、小さ過ぎて、Fieldの技術では無理ですね。

 さて、お昼お昼!セブン・イレブンで買った1分間茹でるだけで良いという焼きそばを試しました。まあまあですね。それにしても、普通 ですと3〜4分は茹でるのですが、本当に1分で済みました。もっともメーカーに言わせると、3分待つ間に更にお腹が空き、美味しく感じるのだという話も聞いたことがあります。

 

クロヒカゲ♀・交尾ペア(2021.06.19 蝶多村)

 焼きそばを食べている間に、近くに車が停車した音が聞こえました。その後、夫婦と思われる2人がFieldに会釈をして丘を登り始めました。お昼を食べ終わり、さて、カーサイド・タープを…と思ったのですが、待てよ〜、蝶が先でしょ。そう思い直し、丘を登り始めました。
 先週は蛾だらけでしたが、かなり減った感想です。クロヒカゲは相変わらず飛び交っていましたが、先週見られなかった雌の姿も少し見かけました。そう感じていたら、交尾シーンも見ることが出来ました。
 その後、先ほどのご夫婦と出会いました。お話を聞くと、アオバトの鳴き声が聞こえたので撮影をしたかったとのこと。しかし、カゲロウの話、ハチの話、ミドリヒョウモンの話…と、枠の広い方で驚きました。いつかまたじっくりとお話を伺いたいと思いました。

 

コチャバネセセリ・ギンボシヒョウモン(2021.06.19 蝶多村)


 コチャバネセセリがチシマフウロに止まるシーンを見ました。嬉しかったのですが、チシマフウロの咲く場所が大幅に減っているという印象が強まり、淋しい思いをしました。
 先ほどのご夫婦が、ミドリヒョウモンが蛹化したと話されていましたが、何とヒョウモンチョウと出会いました。ギンボシヒョウモンのようです。7月の蝶というイメージが強かったのですが、調べてみると過去に6月発生の記録も有りました。思いの外季節の進行は早いようです。
 その後、これだけの種類が出ているなら、やはりリンゴシジミ!と思い、蝶多村近くのポイントに向かいましたが、道にはゲートがかかり、立入禁止の看板がありました。では、幕別 ポイント…と車を走らせました。リンゴシジミは夕刻に活発で、かつては仕事帰りにポイントを訪れ良い思いをしていました。午後4時を過ぎていますが時間的には問題有りません。ところが幕別 ポイントに着いたときの外気温計は14度。蝶の姿は全く見えなく、帰宅しました。結局200km程走行しましたが、点数は、まあ70点くらいでしょうかね。

 

ミヤマカラスアゲハ・フタスジチョウ・コミスジ(撮影できず)
アオバト他(撮影できず)


  

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