我慢の甲斐あって…(中札内村)
キアゲハ(2021.06.13 中札内村)

 今日の天気予報は、十勝管内のあちこちで真夏日とのこと。目指したのは中札内村、目的はそろそろオナガアゲハが出ているのではないか・ミヤマの付かないカラスアゲハは居ないか・少し早いけれどアサギマダラは来ていないか?と言ったところでしょうか。最初に訪れたのは、ツツジが沢山植えてある場所でした。
 到着したのは9時少し前。外気温28度。近くにキャンプ場があるのですが、コロナの影響で閉鎖中で、駐車スペースには車が数台あるだけです。結論から言いますと、アゲハ類への期待は外れました。やたらメッタラ、ミヤマカラスだらけ。写 真は極僅かに居たキアゲハの写真です。
 やたらメッタラと言えば、ここまで来る途中でエゾシロチョウを多数目撃したのですが、エゾシロチョウはツツジに興味は無いようです。

 

シロオビヒメヒカゲ(2021.06.13 中札内村)

 仕方なく、アサギマダラを探しに向かいました。でも、Fieldの感覚では、未だ少し早いよなぁ…と云うのが本音です。林道を歩き始めるとシロオビヒメヒカゲが居ました。実は先週も何頭か見かけましたが、撮影は出来て居ませんでしたので、そっと近づきシャッターを切りましたが、少しタイミングが遅かったようです。

 

ガードレール?(2021.06.13 中札内村)

 ところで、幾度か書きましたが、アサギマダラのポイントはヒグマの出没ポイントと同じ場所なのです。去年はアサギマダラを見つけて、直ぐその後でヒグマの親子に遭遇しました。写 真の場所が正にその場所なのですが、不思議な物が目に入りました。
 草の影にはなっていますが、白いガードレールが設置されていたのです。昨年ヒグマの親が駆け上がって来てFieldが立っていた
林道に立ちふさがった場所なのです。車も通 らないこの場所に何でガードレール??Fieldを守るために誰かが設置してくれた?まさかね〜。

 

アサギマダラ(2021.06.13 中札内村)



 熊と出会った場所より更に奥まで歩いてみましたが、特にめぼしいものも無く、引き返す事にしました。陽も当たらず暗い林道で、ふわりと何かが飛んだ気がしましたが、直ぐに太い幹の陰になり見失ってしまいました。今のは何だったの?慌てて樹の幹の向こう側が見える場所に回り込み、暫く目で捜索。
 やはり気のせいかなぁと諦めかけていた時です。笹の葉に黒い縦線が見えました。何だあれは?望遠レンズで確認しようとしましたが判りません。更に回り込んで望遠レンズで確認すると、“やった!アサギマダラだ!”心の中で叫びました。
 しかも数分後、アサギマダラは気を利かせて、林の奥からFieldの目の前に移動してくれたのです。ノーマーキングの雌でした。普段数枚シャッターを切ったら、次の獲物を探しに歩き続けるのですが…Fieldは見とれていたのでしょうね。10分くらいて経って、離れようかと思ったら、アサギマダラもふわりと飛んで、近くの場所にまた止まってくれるのです。まるで自分がモデルであることを自覚しているかのようでした。数十分後、貴方のお子さんにも会わせてねと呟き移動しました。

 

エゾシロチョウ(2021.06.13 中札内村)

 その後はシロオビヒメヒカゲとエゾシロチョウを探しながら歩きましたが、シロオビヒメヒカゲには会えず、エゾシロチョウは何とか撮影することが出来ました。
 車に戻ったのが正午。気温は完全に30度越えですが、風が勢いを増してきました。ところでふと気が付くと、先週まで、あれほど五月蝿かったエゾハルゼミの鳴き声が聞こえません。春が終わって夏が来たのかな?

 もう一つ…熊鈴を付けていたせいで、先日はエゾタヌキを捕り損ないましたが、今日はエゾシカと林道に止まる正体不明の鳥に逃げられました。でもなぁ…今日も熊の落とし物あちこちに有ったからなぁ。我慢我慢!


  

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