600km超の走行(敏音知)

三国峠(2021.05.08 上士幌町)

 このご時世で、折角のG.W.も薄っぺらな事態になってしまった。不要不急の外出…と言うが、Fieldにとっては今でなければ次は来年。老齢年金を頂ける身にとって、その来年が幾度あるのか?不安が膨らむ。県を跨ぐのがいけないのなら、県内(道内)なら良いの?
 だったら北海道内で未だ行ったことの所を目指そう!まだまだ道内に蝶と出会える良い場所があるはずだと、ガイドブックと地図を睨めっこしていて気になる場所があった。そこを目指して朝6時に家を出る予定でいたのだが、何故か眠れず夜中の2時過ぎに目覚めてしまった。何とか眠らなければ…と思ったがなかなか寝付けなかった。
 漸く4時過ぎに再度睡眠。結局6時半に目覚めて朝食を食べる時間ももったいないと考え7時に自宅を出て北へ向かってハンドルを握った。

 

ミズバショウ(2021.05.08 中頓別 町)

 目指した場所は“敏音知”えっ!何て読むの?何処にあるの?最初はチンプンカンプンだが、ヒメギフチョウがいるらしいし、ヒメギフチョウ街道と呼ばれるエリアがあるらしい。だとしたら、日本最北のヒメギフチョウを探してみようという気になった。
 敏音知はどうやら中頓別町にあるらしい。それを手がかりに車を走らせた。ガイドブックには地図が掲載されていたが、何だか良く判らない事だらけで、敏音知のルビ(よみ)さえ書いていなかった。皆さんは敏音知を何と発音するのか判りますでしょうか?道民のFieldでさえ調べて調べて漸く判りましたが、北海道人以外の方では、おそらく無理ですよね。

 漸く正午過ぎに中頓別町に入りました。お天気は悪くはないのですが、外気温は14゜くらいです。道路の脇には今までに見たことのないくらい沢山のミズバショウが咲いていました。

 

旧敏音知駅舎(2021.05.08 敏音知)

 ガイドブックには廃線になった敏音知駅跡が有るはず。探し回ってようやくそれらしき建物を発見しました。敏音知登山受付と看板に書かれていました。そう、敏音知の読みは“ピンネシリ”なのです。ピンネシリ岳という山がありますよね。恥ずかしながらFieldは“びんおんち?”と読んで頭の中が真っ白でした。
 またガイドブックには、橋の名前が書かれていましたので、橋を渡る度に。橋の名前を確認してたどり着くことが出来たのです
。さて、肝心のヒメギフは何処?

 

エゾノリュウキンカ(2021.05.08 敏音知)

 ガイドブックに依れば、この旧駅舎の南部・北部の道路脇に咲くエゾノリュウキンカを訪れるとのことで探しましたが、花自体が見つかりませんし、地図にある看板等も設置されていないようです。かなり人の手が入ったという事でしょう。
 ルートから脇道を見つけて入ってみました。どうやら旧駅舎裏に続くようです。そこで大量 のエゾノリュウキンカが咲いていました。そこで暫く粘りましたが、結局ヒメギフの姿を見ることは出来ませんでした。見かけたのはスジグロシロ1頭だけでした。

 花の開花状況から、時期的タイミングが悪かったとは思えません。気温が低すぎたお天気のせい?それとも人出が入りすぎた結果 ?理由ははっきりしませんが、蝶探しはここまでとします。

 

キタキツネ・キセキレイ(2021.05.08 敏音知)

 とりあえず蝶を諦めたとき、キタキツネがじっとこちらを見ていることに気付き、カメラを向けると殺気を感じたのか背を向けて走り出しました。おいおい、攻撃はしないから慌てなくても良いよ。
 脇道から本道に戻ろうとしたら水たまりがあり、そこでキセキレイ2羽が水浴びをしていました。1羽がふわりと舞って近くの切り株に止まってくれたので、パシャリ!
 …で、これからどうしましょう?取りあえず明日5/9の天気予報確認。うーん、最高気温12゜で曇り空。もし、明日気温が上がるならどこかで車中泊を…とも思いましたが、12゜じゃあねー。思い切って稚内なんていうのも有る?だって、距離にしたら自宅へ帰る距離の1/3も無いんだし…色々考えましたがやはり帰ることにしました。だって、もし稚内に行けば、明日自宅までの距離は400kmを超えますし、明後日のお仕事に支障をきたす気がしますので…

 

エゾシカ(2021.05.08 三国峠手前)

 層雲峡を過ぎて三国峠に近づいたときに、いきなり左側からFieldの車の前にエゾシカが1頭飛び出して、道路を渡っていきました。こりゃヤバイぞと慎重に運転していると、やはり道路の左側にエゾシカを発見。
 上はドラレコに写った画像、左手の崖にお尻が白く見えます。下は、車を停めて撮影した物です。北海道ですと、あちらこちらに“シカ飛び出し注意”とか“動物飛び出し危険”という標識を見ますが、そんなに騒ぐことは無いでしょう…と思っていました。ところが今日ばかりは様子が違いました。

 

エゾシカ(2021.05.08 三国峠〜上士幌町)2点ともドラレコより

 峠直前に大雪大橋を渡りますが、その直後またもやエゾシカがFieldの車の前を横切りました。それは陽の当たらない場所でドラレコには写 ってはいましたが真っ黒けで断念。峠を越え、糠平温泉を過ぎ、もうすぐ上士幌の町が近づいたとき、またもや3頭のエゾシカがFieldの車の前を横断しました。(トリミングして明るくしたのでボケボケ写 真ですが)
 結局この日見たエゾシカの数は、横断が6頭、道路脇で見た数は30頭ほどになりました。どうしてこんなに多いの?時期的な問題?それとも夕刻だから?どちらなんでしょうね??

 今日の走行距離、616km。使ったガソリン29,9リットル(金額にして¥4,000ちょっと)ハンドルを握った時間13時間でした。これってもったいなかった?確かに貧乏Fieldにとってはもったいなかったかも知れませんが、未だ訪れたことの無かった場所に行けたこと、久しぶりの道の駅で食べたソフトクリーム。セイコマでの店員さんとの会話…まー面 白かったんじゃないの?でもさ、ドラレコの5年前の地図データ、ヤバイかも!新しく出来たあちこちの道路…載ってないもんね。新しいの買おうかなぁー。



  

←戻る      2021年版目次へ      次へ