出会い(蝶多村)

ジムグリ(2020.08.02 蝶多村)

 朝から浦幌方面を目指していた。期待したのはコムラサキの集団とゼフィルス類で、予定通 り写真が撮れれば釣りも想定していた。考えてみれば、今年は未だ竿を出してもいない。天気予報では一日中曇りだが気温は24度。しかし、目指す場所まで10km位 の所で雨が降り出してきた。ダメだこりゃ!方針を変えて蝶多村に方向転換。
 林道入口で、路面に何か居ることに気付いた、轢かないように気を着けながら両輪でまたいでから停車。ヘビのようだが見たこともない色だった。
 北海道で一番多く見かけるのがアオダイショウでカラスヘビも時々見るが、この色って初めて見た気がする。調べてみたらどうやらジムグリらしい。大きさは40cm弱だが、この細さに驚き!ついでにシマヘビの黒化型がカラスヘビだということも分かった。“おいおい、こんな所に居たら車に轢かれるぞ”と声をかけながら枝で道路脇へ追いやった。半世紀も北海道のあちこちに出かけているのに、未だ見たことのない生き物がいた事にビックリ!

 

サカハチチョウ(2020.08.02 蝶多村)

 いつもの場所に車を停め、ポイントその1を歩き始めました。オカトラノオが満開なのに何故か吸蜜する蝶は全く居ませんでした。何で?曇り空ではありますが、気温はそこそこあるのになぁ。
 最初に見つけたのはサカハチチョウ夏型雄でした。それにしてもこの白帯、細いよねぇ。かなり個体差があるような気がします。

 

オオヒカゲ(2020.08.02 蝶多村)

 林道脇をフワフワとオオヒカゲが飛びました。止まってくれ〜と思ったら薮の中へ。その後飛んだ様子は無かったのでので草をかき分け覗いてみたら、はは、居ましたよ〜!細い木の枝にしがみついているところをパシャリ!それにしても綺麗な個体ですこと。生後あまり日にちが経ってない様子です。

 

ツバメシジミ(2020.08.02 蝶多村)

 綺麗な個体と云えばこちらさんもなかなか。ツバメシジミは多化性ですから、北海道では5月中旬から幾度も世代交代をするタイプですね。

 

オオチャバネセセリ(2020.08.02 蝶多村)

 蝶の数も種類も満足できるほどではありませんでしたので、ポイントを変えようかと下山中に蕗の葉に止まるオオチャバネを発見しました。すると直ぐその後、もう1頭のオオチャバネが飛んできて、その脇に止まりました。ん?求愛行動?と思ったら2頭並んでおとなしくしています。
 この行動って何だろうと、幾枚かシャッターを切っていて気がつきました。蕗の葉の上に鳥の落とし物があり、それを仲良く吸っているのです。4つ足の落とし物には沢山の蝶が群がることがありますが、鳥の落とし物も栄養源になるのね。

 

ゴマシジミ(2020.08.02 蝶多村)

 その後、ポイントその2へ移動中に釧路ナンバーの車が停まっていました。その先にネット持参のおじさまの姿が…。スピードを落とし、窓から“何かめぼしいものは居ましたか?”と声を掛けると“ミヤマカラスの雌を狙ってるんだけど未だ3つしか採れない”と仰り、続けて“あれっ!ジョウザンのポイントで会った人でないの?”
 そうなんです。今年の5月2日、中札内村でジョウザンシジミを先に見つけたのに“譲るから頑張って”と言ってくれた方だったのです。車だけでは判断できないまま声を掛けたのですが、面 白いよね〜。今日が8月2日ですから、丁度3ヶ月振りの再会でした。

 ポイントその2では、エゾヤマハギ等が咲いていて、ツバメシジミが沢山舞っていましたが、その中に明らかに大型の種がいました。もしかしてゴマ?粘った結果 がこれで、やはりゴマでした。そう言えば暫くオオゴマ撮りに行ってないナァ。

 

コミスジチョウ・コキマダラセセリ(2020.08.02 蝶多村)

 このポイントで、いつもFieldを出迎えてくれるのがミスジ類ですが、今日はコミスジでした。それと、よくここで見るのがジョウザンミドリや、たまにアイノミドリ等のゼフィルスですが、今日はお休みのようです。
 そろそろカメラを仕舞おうかと思ったときにコキマダラが飛んできましたので、最後に…と思ったのですが、ピンが合わない合わない。辛うじてシャッターを切りましたが、やはりピン甘ですね。ホールディングが出来てないのでしょう。毎晩ダンベル体操やってるんだけどなぁ…もっと頑張りま〜す、
 本日のお出かけは、予定と全く違う結果でしたが、稀少なヘビとの出会い、また3ヶ月振りの方との再会など楽しいことがありました。 さーて、お盆が近づいてきました。遠出もしたいなぁと思いますが、お天気がね〜コロコロ変わるもので予定が立てられません。どうなることやら…

ミヤマカラスアゲハ・キアゲハ各1
オカトラノオ


  

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