空振り寸前(上川町)

工事車輌の縦列・エゾシカ(2020.08.01 十勝三股)D.R.画像より

 本日のお目当てはクモマベニヒカゲである。お天気はまずまずで、期待を持って走行していたが、やがて悠々と走る大型トラックに追いついた。さて、どうしましょう?追い抜く?でも、道はカーブだらけだし…そのカーブに差し掛かって気付くと、何と工事用の車輌がかなりの台数数珠繋ぎ状態。ダメだこりゃ!のんびり走るかぁ。
 トラックの後ろを、のんびり走りながら林道のチェック。あー、ここも閉鎖、次も閉鎖したまま…北海道に台風が直撃するようになり、かなりの数の林道が閉鎖されている。昔、林道として使用されていた道も林業自体が衰退し、修復の予算が付かないようで参ります。結局峠の手前には入れそうな道もなく、やっぱり峠の向こうのあの道しかないとポイントを絞り込みました。
 ところが、あれ〜、通り過ぎちゃったぁ!ボサ〜っとトラックを付けていて、脇道に入るつもりが、見落としてしまいました。2年前、2018.07.28のField Note“大ドジ連発!”という記事を思い出します。ど〜も、こちら方面 には弱いFieldです(大汗)Uターンするとき、崖の上にエゾシカが居て、こちらを見ながら笑っているようでした。

 

コウリンタンポポ(2020.08.01 上川町)

 この脇道は、林道ということでもなく崖崩れ等を防ぐための工事用の道かと被われます。道に入って間もなく、札幌ナンバーの車が停まっていて、若そうな男女2人が馬鹿でかい補虫網を持って歩いていました。補虫網を持った女性って珍しいよなぁ。
 道はFieldの記憶より更に伸びていました。終点で車を停めうろつきましたが蝶の姿は無し。少し引き返しては車を停め、うろつくこと数回。途中2個体ほどベニ系が飛ぶ姿を目撃しましたが、静止してはくれませんでした。そっか、吸蜜植物が無いからだ…と思い出したことがありました。そういえば、更に脇道にあれが咲いていた筈!
 それは、Fieldが好きなコウリンタンポポです。確か2年前、コウリンタンポポで吸蜜するクモマベニを撮影したことを思い出しました。はいはい、咲いてましたよ〜。ここで粘ろうっと!

 

イチモンジチョウ(2020.08.01 上川町)

 ざっと見渡しましたが、とりあえずコウリンタンポポに蝶は来ていませんでしたが、道の反対側の松の木にイチモンジが居て、飛んだり停まったりを繰り返しています。取り敢えずイチモンジに遊んでもらおう。

 

クモマベニヒカゲ(2020.08.01 上川町)

 イチモンジに遊んでもらって、ふと道の反対側のコウリンタンポポに目を移してみましたが、何も飛んでいません。でも、待って!よーく見たら、フキの葉っぱにクモマベニが翅を広げて休んでいるじゃないでうか。あれ〜何時の間に!?
 慌てて撮影しましたが、この状態で全く動かず、では、ムービーも…でもさぁ、ムービーなら余計に動きが欲しいよねぇ。10分以上この状態が続き、お願い、動いてと念じていたとき、大型の蝶の影が通 過したので、上を見上げたら、何とオオイチモンジでしたが、お急ぎの用でもあるのか、そのまますーっと上空を通 過しただけ…残念。

 

ホソバヒョウモン?(2020.08.01 上川町)

 クモマベニもお腹が空いていた訳ではなく、ぷいと飛び去ってしまいました。仕方なく車はそのままにして、足で行動範囲を広げました。あら、フブスマソウの群生を発見しましたが、未だ開花前です。ベニヒカゲがヨブスマソウ好きで、間もなくベニヒカゲが集るシーンも見られるかと思います。
 他に姿を見たのはこの小型ヒョウモンで、全く静止してくれず、種名も分からないままダメモトでシャッターを切りましたが、どうやらホソバヒョウモンのようです。間違ってアサヒ…なんていう期待もしましたが、無理無理!!
 実は、今日行動する前に蝶友からメールが入っていました。彼はほぼ同じエリアでクモマベニを探したようです。林道閉鎖の状況やベニヒカゲは見ることが出来たが、クモマには逢えなかった等の情報でした。通 常クモマが先に発生し、後にベニが発生しますので、ベニしか見ることが出来なかったということは、クモマには逢えないかも…と覚悟をしていましたが、何とかクモマに逢うことが出来、ほっとしています。それにしても今年の蝶の発生は明らかに例年と違いますし、発生数も極端に少ないと感じています。お盆になれば北海道の蝶も終盤です。あとどれくらい楽しませてくれるかなぁ?

 

ミヤマカラスアゲハ・オオイチモンジ・ベニヒカゲ


  

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