奥尻島総括編(奥尻島その8)

朝焼け(2020.07.26 うにまる公園)

 今朝も4時起きです。朝焼けを見るといつも思い出すのが、あるイタリア人のカメラマンです。“朝焼けは嫌いだ。俺には夕焼けだけで良いんだ”と言っていました。Fieldも賛成でしたが、野営をするとどうしても明け方に目が醒めてしまいます。もっとも、複数人だと飲み明かして、太陽が上がるまでは寝ているかも知れませんがね。

 

フェリーターミナル(2020.07.26 奥尻港)

 ターミナルに着いたのは5時20分でした。出航までには未だ1時間40分あります。ターミナルの外で2人の男性がおやべりをしていました。建物の入口には未だ施錠したままなのかと覗いたらドアは開きましたが受付カウンターには誰も居ません。仕方なく外に出て、港内をうろつきました。

 

看板(2020.07.26 奥尻港)

 うろついていたら、見たことのある看板がありました。もう、帰るってな。(もう、帰るのですか)奥尻どんだったや?(奥尻はいかがでしたか?)えがったがや?(良かったですか?)えさ帰ったら(お家に帰ったら)みんなさ いがったって(皆さんに 良かったよって)ちょべっこでもいいから(ほんの少しでも良いから)おせてやって(教えてあげて)…
 なんかほっこりしますよね。でも、かなり時代も経過しているのか色が禿げていて、特におばちゃんの顔…きちんと見せて欲しいなぁ

 

奥尻島シルエット(2020.07.26 檜山道立自然公園より)

 フェリーの乗船手続きは3番目でした。外でお喋りしていた方達の後でしたから。でも乗船出来たのは誘導スタッフのミスがあってフェリーの中程でした。まぁ、乗り降りし易くて良かったけどね。写 真は7月23日に立ち寄った元和台にある檜山道立自然公園から見た奥尻島のシルエットです。実は北海道本島から奥尻島がどう見えているのか確認したくなり、フェリーを降りてからその姿を探しましたが、見えませんでした。江差道の駅でも駐車して確認しましたが、見えません。
 ずーっと気にしながら走行していると、漸く元和台で確認できました。何を気にしていたかというと“尻=シリ”という言葉でした。北海道には、焼尻 利尻 奥尻とあります。これって尻=島のこと?そこで調べてみたら、利尻=リイ・シリ(高い島)焼尻=ヤンケ・シリ(水揚げする島)=エハンケ・シリ (近い島)奥尻=イク・シリ(向こうの島)ということでした。(もちろんアイヌ語です)
 沖縄本島南部の地域に尻島というエリアがありますが、これは島の下の方という意味かな?アイヌ語とは関係なさそうですね。え?イギリスのシリー諸島?そこまではシリませんよ!

 

おみやげ(2020.07.26 自宅)

 江差港を9時30分に出発し、途中八雲のさらんべ公園に立ち寄って少し休憩しました。その後、洞爺湖・支笏湖辺りで綺麗な景気を…と考えていましたが、お天気が悪く、しかも駐車できるようなスペースには釣り客で混んでいました。改めて釣り人口が増えていることを認識しました。結局自宅にたどり着いたのが17時半頃です。
 実は昨日も奥尻のスタンドに寄りましたが、島での走行距離200kmでスタンドの方が呆れていました。島を3週ほど回ったことになります。江差港〜自宅が440kmですから、全行程1,080km程でしょう。燃料代は9,000円くらいかな?ついでながらお土産代が11,000円、フェリー代が34,713円だから…今後のお小遣い、大切に使わなければ!汗
 今回の奥尻島行きは、目的が北海道の蝶100%カバーにありましたが、何だか99.5%のような気がしてなりません。でも、学生時代にテストで100点を取ると、なぁーんだ、こんなものかとやる気を無くしていたFieldですので、0.5%欠けた分…というかその悔しさをパワーに変えて今後も走り回ります。奥尻島、えがったよ〜!

追記:今回の奥尻旅行について、タイトルを“Go To Okushiri…”としましたが、フェリーの申し込みが2月前で、その時には未だ“Go To キャンペーン”という企画が発表される前でした。タイトルを“Go To Okushiri…”としたのは、たまたまFieldの出発日と、“Go To キャンペーン”スタート日が重なったからです。また直後に“どうみん割”が発表され、道民が北海道内に旅行する際、資金が補助されるというものでした。いずれも日帰りOK。アウトドア活動OKとのことで、Fieldも期待をして調べましたが、全てあてはまりませんでした。つまり、それらのキャンペーンは疲弊した旅行会社に向けての企画で、旅行する一般 人をサポートするものでは無かったようです。唯一割引があったのはハートランドフェリーさんのフェリー代で申し込んだ額より5%引いた価格で請求がありました。これって、往復割りかなと思いますが、それでもありがたいと感じました。


  

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