GoTo Okushiri island by Ferry(奥尻島その1)

なべつる岩(奥尻島を象徴する岩。写真はField Note2018.07.14より)

 2020.07.22からGo To Travelというキャンペーンが始まった。その夜8:00頃、Fieldは自宅を出発した。行く先は奥尻島で、そこは離島なものだから、江差港まで自家用車を走らせ、そこからフェリーに乗るのだ。そう、新型コロナ問題のキッカケとなったフェリーにだ。でも、何でこの時期に奥尻なのか、それは一昨年2018.07.14のFiel Noteにも掲載したように、Fildが北海道種で唯一、標本も写真もないフジミドリシジミに逢いたい、それをこの島で達成したいという強い思いがあったからなのだ。
 フジミドリシジミに出会えることが出来れば、北海道にいる蝶全種に出会ったことになる。6月初旬、その思いを奥尻観光協会にメール送信し、2年前に台風であちこち通 れなかった道路が全て開通したこと。7月終盤なら、奥尻島を訪ねてくれることに問題は無いこと、更には海鮮をキャンプ場で焼いて食べたいという希望を告げると、海鮮食材を手に入れることが可能な場所の電話番号まで教えて下さった。(観光協会の矢部さま、ありがとうございました)
 そんなことがあり、いよいよ2020のニンジンに食らい付くべく出発です。さーて、
後はお天気ですね〜。何度も傘マークが着いたり消えたりして、幾度かキャンセルしかかりましたが、ここまで来たら行くしかないでしょう。Fieldの普段の行動評価と、運の強さに全てがかかっています。

 

檜山道立自然公園(2020.07.23)

 ところで出発のその前…午後4時頃Fieldの携帯が鳴りました。ん?見たことのない市外局番です。不審に思いながら出てみると“ハートランド・フェリーと申します。”えっ!欠航になったとか言わないよね。“明日フェリーで奥尻島に行きますよね。そのフェリーが大変混み合う様なのです。ですから当日の乗船手続きを可能な限り早めて頂きたいのです。”えーっ、フェリーが混み合う!?!?複雑〜!でも、ここまで来たら、もうヤケクソな気分での出発でした。
 先ず、目指したのは八雲町です。北海道の方はご存知だと思いますが、勾配のある路面 が続く道には、あちこちの路肩に大型車両が駐車しタイヤにチェーンを装着する為の駐車スペースがあります。夏は夜間走行で疲れたトラックドライバーの休憩スペースになっています。そんな場所で、乗用車もトラックも停まっていない場所を見つけタイマーを3時間後にセットして仮眠しましたが、何だか寝たような、寝れなかったような。Fieldが目覚めたら、周囲は超大型トラックで埋まっていました。どうりでね〜
 八雲町から真っ直ぐ江差港に行ったのでは早過ぎますので、のんびり渡島半島を横断して乙部町に向かいました。(途中で、またまた1.5時間休眠しました)そうして最初に立ち寄ったのがここです。目的は水分補給と水分排出でしたが、そこに檜山道立自然公園の看板がありました。それがどういうものなのか知りませんでしたが、後日調べてみたら、渡島半島西海岸の瀬棚町から江差町、更には奥尻島に広がる自然公園のことだそうです。偶然立ち寄っただけでしたが、帰路また寄ることになります。但し、帰路ここに寄ったのは、また別 の理由からでした。偶然って面白いね。ちなみにこの駐車場のあった場所は、ルート229元和台という場所のようです。

 

ルリシジミ・ヒメアカタテハ・シータテハ(2020.07.23 乙部町)


 次に向かったのは乙部町のポイントです。アスファルトの亀裂にルリシジミが群れている姿を見ましたので撮影していたら、ヒメアカタテハがFieldの車の周りをくるくる回っていました。なんで?どうも、Fieldの愛車の焦げ茶色が気に入った…というか気になっているようです。
 蝶って、かなり色に対して敏感に反応します。庭で卓球をしていたら、ピンポン玉 にやたらシロチョウ科の蝶が寄って来たり、オレンジ色にヒョウモンチョウが寄ってきたり、ブルーにナガサキアゲハが反応したり、かなり前ですが、沖縄で赤い帽子にオオゴマダラが群がったりした事もありましたからね。
 このポイントに立ち寄ったのには理由がありました。ここにキタテハが居たという情報があったからです。キタテハは標本を持っていますし、生態写 真撮影も幾度かしていますが、それらはいずれも本州で、道内では出会ってもいないのです。そんなことを期待していたら、ん?キタテハ?それともシータテハ?と思われる蝶が目につきました。期待もあって撮影しましたが…どうやらシータテハのようでした。そんなに楽に逢えないよね〜

 

キマダラセセリ・ツバメシジミ(2020.07.23 江差町五厘沢)

 更なる寄り道で、五厘沢を目指しました。理由は、ここでダイミョウセセリを見つけたデータがあったとか。このダイミョウセセリもFieldにとっては、生態写 真も撮り、標本も持っていますが、いずれも道内ではないエリアでしたので、北海道にも居るのなら北海道で逢いたいという想いからでした。
 しかし、見かけたのは上の2種とエゾヒメシロチョウでしたが、エゾヒメシロチョウは2度目撃しただけで撮影には至りませんでした。いやー粘って追いかけたのですが、止まってくれないのよ!ところで、ツバメシジミと一緒に写 っている黄色いの、何でしょうね〜?蛾かなぁ。今頃気になって仕方有りません。

 

江差港・乗船風景(2020.07.23)DR画像より

 漸く江差港に到着しました。出航が午後1:00ですから、未だ2時間以上有ります。(通 常搭乗手続きは40分前です)どうやら1番乗りのようです。自宅からここまで440km。寝不足もありまして、もうヨタヨタです。
 この話、前回奥尻島に行った時にも書いたような気がしますが、フェリーには後進で乗ります。船の中を延々と後進しなければなりません。しかも、到着時には一番最後の下船となります。早く手続きしても何も良いことは有りませんよ〜。


  

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