お天気も気持ちも晴れ(日高町)

登山道入口(2020.07.18 千呂露林道)ドラレコ画像より

 またまた悩みました。予報では帯広市近郊は曇りで24度。日高町は晴れで20度。うーん!でも、この時期晴れなら20度ってことは無いでしょう?少なくても直射日光が当たれば20度代中盤…24・25度にはなるんじゃないの?…で、今日は日高町の千呂露林道を目指しました。朝8時、帯広市は曇りで18度でしたが、とにかく出発。
 日勝峠では、ガスがかかり、気温16度。ところが峠を超えた途端に快晴になり、徐々に気温も上昇傾向で何だか期待で来そうです。何故日高に行きたかったかというと、先週十勝でアサギマダラを見ましたので、昨年の7/14、千呂露でアサギマダラを2頭見ましたので、またアサギに出会えるのではないかという期待と、この時期そこの定番であるツマジロウラジャノメも出ていると想像しますし、オオイチモンジにも…と欲張った次第です。
 千呂露林道終点です。車で走行できるのはここまでで、登山道入口でもあります。しかし、Fieldは登山道には入らず、別 コースを歩くのですが、ちょいと登山ルートを調べてみました。ここからは、まず糠平(十勝北部のぬ かびらとちがってヌカピラというようです)岳〜と蔦別別(トツタベツ)岳〜幌尻(ポロシリ)岳というコースのようです。そっかー!ポロシリに登るコースだったのね。それで、こんなに人気だったのね。何十年も来ていたのに知りませんでした(恥)

 

エゾシロチョウ(2020.07.18 千呂露林道

 今日、ここに来て一番目を惹いたのは、エゾシロチョウの多さでした。Fieldの印象では、この蝶の発生は6月の中旬で。今年も6/14のField Noteでエゾシロに期待して出掛けた結果思わしくなかったことを書きましたが、あれから1ヶ月ですよ。こんなに沢山居て良いのでしょうか?確かに、この地で10年前の7/16に撮影した記録はありますが、今回は見た…と言うだけではなく、今が最盛期という程の個体数でした。ビックリ!

 

カラフトタカネキマダラセセリ(2020.07.18 千呂露林道

 更にFieldをビックリさせてくれたのがカラタカでした。蝶多村では6月初旬の発生が当たり前で、5月にも撮影していますが、綺麗な固体を何頭も見ることが出来ました。確かに標高が高ければ発生が遅いのは分かりますが、この林道の過去のデータでも、発生は6月末から7月初旬です。やはり間違いなく今年の北海道で、2週間以上は蝶の発生が遅いという気がします。

 

ミスジチョウ・コヒョウモン(2020.07.18 千呂露林道

 ミスジチョウは幾度か姿を見ましたが、この写 真の固体はチョイ・スレってな漢字でしょうか?年1化で、十勝では早ければ6月中旬〜かなりスレた固体で8月初旬まで見られますので大きな発生のズレは無いのかも知れません。
 コヒョウモンは、印象としては7月中旬の発生なのですが、今回はスレた固体が多かったような気がします。今年は、蝶の発生が遅いと感じていましたが、それは種によって異なっているようですね。

 ところで、この林道を歩き始める前に、大きなネットを持った方とすれ違い、車の中から窓を開けて“ツマジロですか?どうですか?”と声を掛けさせていただきましたが“今日は目撃ゼロです”との返事でしたが、その彼が私を追いかけて来てくれました。Fieldの事を存じていらっしゃる十勝の高校の先生でした。“今年の春に定年する積もりでしたが、講師の依頼があり某高校で講師をしています”とのこと。常勤ではないので、講義のない日は平日でも蝶を探し求めているとのことでした。こうして声をかけていただけること…有り難いですね。

 

コムラサキ・ルリシジミ・コチャバネセセリ(2020.07.18 千呂露林道


 彼はFieldとお喋りをして帰ったようですが、Field は更に奧まで歩きました。コムラサキ少々、ルリシジミは2頭だけでした。ヨツバヒヨドリにコチャバネが来ていました。ヒヨドリの類は、アサギマダラの好きな花だったよな〜と思いながら歩きました。そうそうアサギマダラの食草であるガガイモ科のイケマもあちこちで目にしましたが、肝心なアサギを見ることは出来ませんでした。
 結局、ツマジロウラジャノメは目撃ゼロ!オオイチモンジも居なくて、アサギマダラにも逢えませんでした。本当は、この後釣りでも…と考えていましたが、おいおい、お前の本分は蝶だろ?!そう思うと竿を出す気になれません。じゃあ次、行ってみよう!!

 

通行止め(2020.07.18 パンケヌーシ林道

 …で、行ったのはこの林道でした。ここは、オオイチモンジや北海道東部では珍しいオナガアゲハを沢山見た記憶があります。また過去には林道沿いの川で、オショロコマやニジマスも釣りましたが、ご覧の通 りでした。
 この林道にも寄ってみようと千呂露林道を早めに切り上げたのですが…ガックシ!でも、もう帰るわ。期待は外れましたが、晴天の林道を、ワクワクしながら歩いた事で、Fieldの気は晴れました。その年の気候。その日の天候に左右される趣味ですからダメな事も有るって!そんなの分かり切った事じゃん!

 

ジョウザンミドリシジミの卍飛翔
コマドリ


  

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