何か変(中札内〜岩内)

ツバメシジミ(2020.06.06 中札内村)

 今日の天気予報は晴れで最高気温24度。先週末の連続真夏日は、それが原因で蝶の姿が少なかったと考えていましたので、それよりはこの気温なら期待出来るんじゃないかと、更に期待が高まっています。そこで、あえて5/30と同じ場所へ行こうと決めました。但し、回る順番は逆にしてみました。
 中札内の林道です。うっすらと汗が出る感じ。でも、風はやや強い気がします。殆どがスジグロシロチョウですが、先週よりは目に付く数が多いと思います。 先ず、最初にカメラを向けたのはツバメシジミ。羽化して間もないんじゃないの?というくらいの完品です。

 

アカマダラ・サトキマダラヒカゲ(2020.06.06 中札内村)

 地べたシーンで面白味は薄いですが、アカマダラが吸水しているシーンを撮りました。次はサトキマダラヒカゲです。異常に翅の表面 の色が濃いんじゃないかと感じました。撮影中、エゾハルゼミが喧しく鳴いていました。

 

折り返し地点・ピヨタンの滝(2020.06.06 中札内村)

 期待する程の種類を見ることはありませんでしたが、もう少し歩こうと考えました。確かこの先に…おそらくズミだったと思うが、白い花を付け、周囲に蝶が集まっているシーンを見たことがあったからです。しかし、そこに着く前に何か違和感を感じました。あれほど喧しく鳴いていたエゾハルゼミの鳴き声が小さくなっています。
 漸く白い花を付けた樹木の姿を確認したとき、Fieldの頭に冷たいものがポツンと落ちました。え?何?まさか雨?予報に傘マークは無かったハズなのに!慌てて引き返しました。わー雨合羽持って来るんだったかなぁ?何か代用品は無い?思わずフキの葉っぱでカメラをくるみました。左右2台のカメラは、もしかしてトトロ状態?ここまで40分歩きましたが、帰りは半分の20分です。
 林道を出て車に乗る頃に、雨はやや落ち着いた感じです。さて、どうしましょ?折角ここまで来てるのだから、ピヨタンの滝の周囲も確認しますか。滝の周囲のツツジは先週3分咲きでしたが果 たして?滝に到着する頃には雨は止んでいました。ツツジは7分咲き。ここのツツジには多くのアゲハが集まり、十勝では少ないカラスアゲハ、図鑑では居ないハズのオナガアゲハを見ることもあるのですが、見かけたのはミヤマカラスアゲハ1頭のみ。それとコツバメも見ましたが、撮影失敗!トホホ

 

エゾスジグロシロチョウ・ツマキチョウ(2020.06.06 帯広市岩内)

 中札内を諦め、向かったのは岩内ポロシリの森です。先週、目指すツマキチョウ♂を辛うじて撮影しましたが、ミツバウツギが開花して居ませんでした。おそらく今日は開花しているであろうと思い、目指したのはミツバウツギで吸蜜するツマキチョウです。時折日も射し期待が高まります。
 果たしてミツバウツギの開花状態は?5分咲きかな?林道をゆっくり歩き、木を一本ずつ確認しながら歩きました。時折スジグロシロが吸蜜するシーンを確認しましたが、なかなかツマキの姿を発見する事が出来ず、思い描いていた林道の最奧まで来てしまいました。こりゃあダメかなと思った時に…ん!待てよ〜!!
 ツマ(前肢の先端)が黄色くない固体を発見!ツマキチョウの♀です。慌ててシャッターを切りまくりましたが、どうも納得が出来ません。翅がかなり傷んでいました。Fieldの頭の中では、蝶は先ず♂が発生し、数日〜1週間後に♀が発生するものと考えています。先週は♂しか発見出来ませんでした。しかし、今度はこの♀しか見つけられず、しかも翅がボロボロ…って何で??

 

コミスジ(2020.06.06 蝶多村)

 ヤケクソになって蝶多村まで行ってしまいました。到着は午後3時少し前。風ビュービュー!見かけたのはルリシジミ?もしくはスギタニ?唯一撮れたのはコミスジだけでした。

 今年の状況です。春は少しだけ早かったと思いますが、4・5月は天候に恵まれませんでした。もしかして5月に発生する種は例年より遅れているのかも知れません。更に5月の末の連日の真夏日でますます予測が難しくなったと思いますし、植物の開花にも大きく影響して、この花が咲く頃にはこの蝶が飛ぶという概念は通 用しないのかも知れません。
 うーん、明日はどうしましょ?何処へ行ったら満足できる?悩めるオッサンでした。

コツバメ・ミヤマカラスアゲハ・キアゲハ・クジャクチョウ
カワラナデシコ8分咲き・シャク満開


  

←戻る      2020年版目次へ      次へ