調査開始

スジグロシロチョウの失恋(2019.08.25 中札内村)

 最近しつこく道産子アサギマダラの件を書いているが、過去の道産子アサギマダラデータを整理していた。すると、過去に道産子アサギマダラと出逢ったのは9月4日〜9月21だった。9月に入ったら本格調査を…と考えていたが、今日は8月25日で、もしかして例年より早く発生すると、もう生まれていても不思議ではない。こうしてはいられないと調査開始。
 林道入口に車を停車させ、歩き出して直ぐに目に着いたのは、スジグロ♂が♀を追尾しているシーン。カメラで追いながらシャッターを切ったが、もしかして動画の方が面 白いかも…とムービーカメラを動かしながらの撮影です。しつこく迫る♂。頑なに拒否する♀…。雌が胴を上に突き出し弓なりになるシーンを、“受入姿勢”と思う人もいるかも知れませんが、それは“拒否姿勢”なんですよ。あー、ついに飛び去られてしまいました。可哀想に…。

 

ツバメシジミ(2019.08.25 中札内村)

 ヤマハギの花にツバメシジミがとまっていました。ジョウザンシジミなんかもそうですが、成虫の吸蜜・幼虫の食草…親子でお世話になっている植物って、偉いよね〜見返りなんて何も無いんだろうなー。奉仕の精神?ご立派!

 

 

アカマダラ♂・サカハチチョウ♀(2019.08.25 中札内村)

 どちらもサカハチと思って撮っていましたが、どうやら♂の方はアカマダラのようです。何か適当に判断してるよね〜。とりあえず写 真に撮れれば、後で判断…そんなんで良いのかなぁ?反省!

 

ウラギンヒョウモン♀(2019.08.25 中札内村)

 ギンボシじゃないよね〜と思いながら撮影。ウラギンでした。それにしても…今年、ギンボシ少なかったよなぁ。少ないと言えば、ヒメシロ・エゾシメシロ・コムラサキ…どうしたんだろう?

 

クモ(2019.08.25 中札内村)

 チョウはここまででした。でも、このエリアって何が出てくるか分からない不思議なエリアなんですよ。何しろクロテンを見たのは、ここだけですし、蛾も不思議な種類を目撃していますんでね。今回はこのクモ。うーん初めて見た気がします。でも、クモの図鑑持ってませんので、種の特定までは無理ですけどね。

 

カナヘビ(2019.08.25 中札内村)

 次に見つけたのはカナヘビ?ですよね。いつもなら、足元をチョロチョロして草陰に隠れてしまい、滅多に写 真は撮れませんが、今回はオオイタドリの葉上で、じっとしていました。昆虫などの餌探しでしょうか?

 

エゾライチョウ(2019.08.25 中札内村)


 この林道、暫く手入れはされていなかったようで、両側からイタドリなどの植物が道を覆っていて、先程からかき分けながらの歩行でしたが、ん?何か居る!エゾライチョウでした。いつもなら人の気配を感じると、道路脇の少し高い木の枝に逃げるのですが今回は別 で、ずーっとFieldの道案内をしてくれているようです。
 時々シャッターを切りながら歩いていて思い出したのが、ハンミョウという昆虫で、道で出逢うと数メートル先に飛び、近づくとまた数メートル先に飛び、その行動が“道案内”だと言われています。北海道にはアイヌハンミョウというのが居て同じ行動をするのですが、今回のエゾライチョウも同様にひたすらFieldの道案内をしてくれました。ありがとねー!
 結局、道産子アサギには逢えませんでしたが、次週も探しに来ることになりそうです、更に日高山脈を超えた日高町側も、そうして、彼等が山脈に沿って南下していると推測しているFieldの推測を実証すべく、9月後半は広尾方面 を調査するつもりです。可能性は…例年より高いと思うんですけどね〜。果 たして?!?!


  

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