収穫無し

ゴマシジミ(2019.08.03 根室市落石)

 連日真夏日が続く帯広を朝6時に出発しました。目指したのは根室市です。時折Fieldは“東へ”等のタイトルで根室を目指していますが、その理由は…まあ幾つか有ります。例えば、根室市内にある某奉仕サークルのサポートをして年に幾度か通 うという事を数年間続けていて、まぁ愛着がある事は間違い有りませんし、北海道の最西端という地理的な魅力もあります。
 当然Fieldが出掛けるからには蝶も目的の重要要素で、十勝ではほぼ絶滅状況のアサマシジミの北海道産亜種であるイシダシジミに逢える可能性の高いエリアですし、更に、大雪山の高山蝶として知られるカラフトルリシジミが何と海抜0メートル地帯に現れるという魅力もあります。
 例年Fieldは7月中旬に根室を訪れていました。結果イシダシジミには逢えていますが、カラフトルリシジミには逢えて居ませんでした。すると、根室のカラフトルリシジミは8月だという情報を蝶友から頂き、それで今まで逢えなかったのかと納得しました。今回は8月を待っての遠征です。もっとも、その蝶友から、今年の北海道は発生が早そうだから…という忠告も頂いてはおりました。とにかく可能性の有りそうな落石周辺を歩き回り、もしかして…と追いかけた蝶は残念ながらゴマシジミでした。

 

コキマダラセセリ(2019.08.03 根室市)


 かなりの距離がある林道をさまよいました。ここで発表しますが、気温は何と30度を超えていました。連日の真夏日を避けての根室…という思いも有りましたが、これでは帯広市と変わりません。根室の蝶たちも、この暑さには参っているのか飛ぶ姿も少なく感じました。
 これでは何しに来たのか分かりませんので、取りあえず蝶が居たらカメラを向けようと思ったとき、上のシーンを撮ることが出来ました。吸蜜する固体にちょっかいを出す別 固体。普通ですと吸蜜する雌にちょっかいを出す雄という事でしょうが、ん?ちょっかいを出している方が雌のような…?まさかね!でも、こういうシーンを動画で撮りたかったなー。

 

モンキチョウ(2019.08.03 根室市)

 この時期吸蜜植物の種類が少なく、人気があったのがクサフジとアザミくらいでしょうか。ホザキシモツケも枯れかかりフタスジチョウも目撃は1頭のみ。そんな状況でのモンキチョウです。実は、今年撮って無いよなーと気にしていた蝶です。

 

キアゲハ(2019.08.03 根室市)

 今年撮っていないと思っていたもう一種がキアゲハでした。もしかして今年のField黄色系に弱い?でも、動きのあるシーンが撮れて、少し満足。

 

春国岱(2019.08.03 根室市)


 次に訪れたのが春国岱です。実はこの島に来るのは初めてでどんな所だろうと興味津々。東梅という地区から橋を渡るのですが、渡った所で道は無くなり、そこに駐車した後は木道を歩くことになります。島全体が野鳥の保護区のようで、鳥好きが長いレンズをぶら下げて木道を歩いていました。
 Fieldも木道を延々と歩き、木道終点で地べたを歩いた跡がありましたので、木道を降りそれに沿って更に西へ西へと歩きましたが、島全体が湿地のようで、これじゃあ島に道も無く住む人も居ない訳だと納得。その獣道さえ終点のようで、収穫も無く引き返しました。その途中で見つけた不思議な模様。これってもしかして、貝が歩いた跡?この貝って何?ツノ貝?2cmくらいの小さい貝があちこちに見られました。面 白〜い!

 

納沙布望郷の岬公園(2019.08.03 根室市)

 午後3時ころ、撮影は諦めて宿泊予定地に向かいました。Fieldの宿泊候補地の条件は、トイレがあること。贅沢を言えば飲料水があること駐車スペースの脇にペグが打てる草地があること…くらいですかね。3年前は根室に住む知人に教わり根室市内の公園で車中泊をしましたが、今回はここです。
 近年、車中泊が流行のようで夕刻道の駅などを覗くと満車状態だったりして“車中泊禁止”という道の駅もあるようです。ここでは泊まろうとしている車は駐車スペースの2割程度でしょうか。旭川ナンバーもありましたが、本州ナンバーの車の方が多かったかも知れません。ふーん秋田ナンバーが2台。でも離れて停めているなぁと思っていましたら、偶然給水場所でお話をする機会があり“いやー、同じ秋田から来ている人が居まして…驚きました”とのこと。あら、奥様同士が話に花が咲いているようです。
 Fieldが位置を確定してタープを張った向こう側の方に声をかけましたら“えー九州から!?”“何日目ですか?”何と34日目だそうです。年齢はFieldの1期先輩で、還暦後も働いていたのですが、90日の休暇を貰っての旅行だとか…“えっ、帯広はこれから?でしたら豚丼食べてね。いやいや豚丼の発祥は帯広市ですから”等々、楽しかったですよ〜。

 

アオサギ(2019.08.04 根室市)Dra Reco画像より

 翌朝です。最初に目覚めたのは4時で、日の出直前でした。ところが、ここではカモメの鳴く声がうるさくてね。気温は、さすがに17度、少しの寒さと、カモメの鳴き声に起こされたってな感じです。しかし、昨夜はジンギスカンを食べながら、オリオンビール2缶 と泡盛を飲んでいますので、ここで直ぐに運転を始めたら、酒酔い…ですよね。もう少し寝ま〜す。
 7時少し前、ご近所さん達も撤収を始めましたので、Fieldも起きることにしました。朝食は、昨日買ってあった五目ご飯のおにぎりと、東京ラーメン。皆さん東京ラーメンってご存知?インスタント麺ですが、1袋に3つ入って100円です。Fieldは時々スープ代わりに利用しています。さて、出掛けるかぁ。
 特に決まった予定もなく、標津方面に向かいました。その途中で見た風景ですが、橋の欄干に何と!アオサギがとまっていました。カラスとかカモメならまだ分かりますが、この風景は初めて見ました。これだからドラレコは止められないよね〜。実はそのドラレコ、調子悪くてね〜。直しながら…というか騙しながら使っていますが、そろそろ新しいのを考えなければいけないみたいです。

 

サーモンパーク付近(2019.08.04 標津町)Dra Reco画像より

 先ず目指したのは尾岱沼の野付漁港です。実はここに魚介類を販売するお店が並んでいます。そこでクリガニを探しました。皆さんクリガニはご存知?見た目は小ぶりな毛ガニですが、何と1匹¥500くらい。時には¥300で、いつだったか“クーラーボックスに入るだけ”という無茶な買い方をしたこともあります。実はField、海老・蟹に目がないのですよ。ところが馴染みの店は無く、駐車場になっていました。お隣のお店を覗くと“あー、あのお店閉店しましたよ”で、目指すクリガニも手に入りませんでした。
 勿論、ここへ来る前も、その後も蝶の居そうな場所には、幾度も車を停車させながらの移動でしたが、うーん、さっぱりでした。
 次に目指したのは、標津町のサーモンパーク。実はここにもFieldの好物が売っているはず。それはホタテの子の燻製です。1袋¥300くらいかなぁ。いつも10袋単位 で買っていましたが…あれっ?提灯がずらーりと並んでいて…サーモンパーク入口には“満車”の標識。“バス以外入車禁止”ですって。何やら“水・キラリ”というお祭りだったようです。
 今年のField Note “反省”“
読み当たらず”“ショック” “またやっちゃいました”…と、情けないタイトルが並んでいます。今回も、走行距離680kmで、特に収穫無し。運にもツキにも見放された気分です。それでも“今後こそは!”との意欲だけはまだまだ…

 


  

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