気象変化に負けないで!

モンキチョウ(2019.06.02 中札内村)

 昨日、蝶多村で植物が復活し、蝶も有る程度種類を見ることが出来、少し安心しましたが、疑問が一つ…蝶の発生数があまりに少ないことです。どちらを見ても常に視界から蝶の姿を見ることが出来る程のエリアであったはず。歩き回って1種。更に歩いてもう一種…では蝶多村の名誉が挽回されたとまでは言えないんじゃないの?
 そんなことを考えながら、今日はもう一つの定点観察ポイント中札内村を目指しました。実は今日、某学校より体育祭のご案内を頂いていたのですが、ご免なさい!ところで体育祭と言えば、朝6時に運動会を開催しますよ〜の花火と、開会宣言同時の花火が通 例でしたが、どうも止めたようですね。どこからも花火の音は聞こえませんでした。市内の某銃砲店の方々、時代の流れとはいえいきなり稼ぎが減ったのではないかと心配です。
 さて、中札内のポイントに到着しました。市内ナンバーの車が2台。いずれもネット持参のおじさまです。狙っているのはミヤマカラスアゲハのようで、何だか微笑ましいお姿でした。Fieldも初心に返って先ずはモンキチョウを撮影。

 

ヒメウスバシロチョウ・シロオビヒメヒカゲ(2019.06.02 中札内村)

 カワラナデシコがほぼ満開でした。この花ってアゲハ類が好むようですが…あ、そっかヒメウスバシロもアゲハチョウ科だったね。
 続いてはシロオビヒメヒカゲ。 昨日も撮りましたがやはりメンコイね!ヒカゲチョウ科の中ではダントツですね。何かの花に止まって欲しくて追いかけましたが、開花している花も少なく、枯葉より良いよね。

 

ツマキチョウ♀・コチャバネセセリ(2019.06.02 中札内村)

 ツマキチョウの♀を発見。花はムラサキツメクサです。しっかり翅を広げてくれたので撮影。
 続いて、コチャバネ。バラ科キイチゴ属の花で吸蜜していましたが、種名は特定できて居ません。トホホ…

 

ギンボシヒョウモン(2019.06.02 中札内村)

 驚いたのは、ヒョウモンチョウが飛んだことです。かつてこの場所でクモガタヒョウモンを見ていますので、もしや!と真剣に追いかけましたが、何とギンボシヒョウモンでした。これまた過去のデータを調べてみたら最速記録です。過去のデータでは十勝での最速出現は6月23日ですから、何と!3週間も早い出現です。いやー、参った!今年に限っては、過去の蝶の出現予測は意味が無さそうですね。

 

カラスヘビ(2019.06.02 中札内村)


 更に驚いたのは、足元からいきなりこいつが現れました。北海道では唯一の毒蛇のカラスヘビです。頭を見て、たいした大きくはないと思ったのですが、どうやら全長50cmはあるようです。Fieldは北海道でも沖縄でも野外ではハーフ・ブーツを履いていますが、それって蛇から足首を守るためです。臑辺りに飛びつかれるかも知れませんが、とりあえず少しの安心感はあります。皆さんはどうされています?

 

サトキマダラヒカゲ・クロヒカゲ(2019.06.02 中札内村)

 蝶多村でも見かけたサトキマダラとクロヒカゲが発生していました。うーん混乱します!平年よりやや早い発生種と大幅に早い発生種。発生にどういう時期を過ごすのか、もしかして蛹化する場所の特性なども発生の早い遅いは関係していると思われます。

 

エゾスジグロシロチョウ・ミヤマカラスアゲハ(2019.06.02 中札内村)


 スジグロシロがホソバノキリンソウに止まっていました。カワラナデシコが満開直前という印象でしたが、ホソバノキリンソウはあまり開花して居ませんでした。植物の開花にも早遅の差が出ているのかも知れませんね。
 北海道の雪は、例えば枯葉の裏で蛹になり越冬する種にとっては大切な保温に繋がりますが、この冬は極端に雪が少なくダメージが大きかったのでは?と思われます。蝶の越冬にとって雪が極端に少なく、しかも寒さが厳しかった今年は、発生の時期や発生の個体数に大きな影響があったような気がします。ここ数年、気象変化が大きく、過去のデータはあまり意味がない状況のような気がしています。蝶々さん、気象変化に負けずに頑張ってくれよ!

 

キベリタテハ(撮影できず)ジョウザンシジミ・クジャクチョウ・ミヤマセセリ
キセキレイ(撮影できず)


  

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