奥尻旅行記 その2

うにまる公園のトイレ(2018.07.15 奥尻島東部)

 一昨日は、仮眠、仮眠で当然寝不足。しかし、昨夜はコンビニで買ったビールと、自宅から持参した泡盛。これまたコンビニで調達した氷があったので気持ちよくコロリと眠れた。Fieldにとって車中泊は全く気にならない。必要なのは水が使えトイレがある場所の確保でこれまたOKのハズでしたが…朝起きてみたらトイレが見あたらない。確認した地図にはこの当たりにあったハズなのに…おっかしいなぁ?
 うろついてようやく見つけたのがこれ。あのさぁ、いくらトイレでも、こんなに目隠し状態にする必要が有る?もっと、ここだよと目立っても良いんじゃないのかなぁ…
 ところでこの奥尻島、早朝と夕刻に町内放送が流れる。時報と簡単な連絡?四半世紀前のあの惨事を決して繰り返さないと言う思いが伝わる。

 

時空翔(2018.07.15 奥尻島南部)


 本日7月15日は予報通りどよーんと曇り空で時折雨の予報も…。しかし今日は開き直って完全観光と思っていたのでさほどのダメージありません。 先ず向かったのは島の南端付近にある“時空翔” 到着したら、既に中型のバスが駐車場に停まっていました。 ここは南西沖地震の慰霊碑があり、犠牲になった島民の方々の名が刻まれていました。
 次に目にしたのは“徳洋記念碑”で、この碑には“洋々美徳”と刻まれていました。

 

室津まつり(2018.07.15 奥尻島南部)



 午前8時を過ぎた頃、島の南端から少し北へ戻りました。なんでも奥尻三大祭りの“室津まつり”が開催されると云う情報があったからです。開催会場に向かう途中、のぼりが並んでいましたので車を停めそれを撮影していましたら、地元ナンバーの車が止まり、運転されていたおじさまが“あんた帯広から来たのか?”と声を掛けられました。“名刺はないか?”と仰るので手渡しましたが、何でも少しばかり帯広に縁が有る方のようで“いつか帯広で一緒に飲みたい”と言い去って行きましたが、あの方、誰だったのでしょうね?
 会場の駐車場で、まつりの開会を待とうかと思い様子を窺っていました。祭りのメイン会場は漁港の脇にあり階段が目立つ建造物の下でした。地元の人に聞くと“これは津波などの緊急避難施設だ
”との返事。“でも、階段は全部閉鎖されてるようですが…”と言うと“あ、上は未だ工事中だからね”ふーん、よく分からないけど…
 メインステージらしき場所を発見しましたが、マイクを持って進行するような人の姿は見えません。でも、様々な出店が並び、ボチボチ買い物をするお客さんの姿が見えます。会場のセンターには 半切りのドラム缶で炭火を熾す人の姿があり、海の幸セットの販売が始まりました。思わずFieldも並んで買いましたが、ムラサキウニ、アワビ、ホタテ、サクラガイ、イカのセットが¥1,000。実はField、ここで焼いて食べたのではなく持ち帰って食べたのですが、まー美味しかったですね、特に種類は分かりませんがイカとサクラガイが印象に残りました。“え?持って帰るの”とクーラーBOXに氷を詰めてくれた(漁協婦人部のメンバー?)メガネのおば様、ご親切に感謝します。

 

モッ立岩・カブト岩(2018.07.15 奥尻島西部)


 お祭りが始まったという認識もない無いまま会場を離れ、また南へ向かい今度は西海岸を北上しました。無縁島、ホヤ岩など、普段海岸を見ることのないFieldにとっては稀少な風景を見ながら更に北へ…お、これがモッ立岩かぁ。この岩の名付けの親は一人の未亡人だそうで、謂れは大人向けの笑い話があるのだとか…興味のある方はどうぞ検索してみて下さい。
 更に北へ進みましたが、その先が今年の豪雨で閉鎖されているニュースは聞いていましたが、一体どこからどこまでが閉鎖されているのか詳細が分かりません。Fieldの読みでは、西海岸北部から内陸に向かい、更に北端部へ続く林道に求める蝶のポイントがあるハズなのですが…。
 カブト岩が見えてきました。え?でもどこがカブト??この岩山も南西沖地震で半分が崩れ今の形になったそうで、以前の姿が見たかったですね。その直後に見えたのが閉鎖ゲートで、Fieldが一番行きたかったエリアには近寄れませんでした。でもさーこの看板何だよ!今は7月中旬だよ!冬季間は無いでしょう!!!

 

珠島山(2018.07.14 奥尻島東部)



 …ということで、観光もダメなら例え確立が低くても蝶探しをしますか…と向かったのはまた島の北にある珠島山。Fieldの読みではこの珠島山〜勝澗山がポイントのピークであろうと読んでいたのです。え?写 真?へへ…自撮り写真なんかこのNoteに載せたこと無かったよね。いや昨年末に買ったカメラね。iPhoneがリモコンになるもので遊んでみただけですよ。もっとクローズアップとか、もう少しアンダーでとか操作できて便利ですよ。
 その後カメラを覗いていたら、あれま、今朝見てきた鍋釣岩が見えますね。…で、その後どこまで勝澗山に近付けるか車を走らせましたが、直ぐに林道は閉鎖されていました。くやひーっ!

 

賽の河原(2018.07.15 奥尻島北部)

 少し早いのですが、今夜の車中泊予定地に来ました。ここって奥尻町のネットサイトではキャンプ場という触れ込みでしたがキョンプをしようなんていう感じの方は居ませんでした。右下、Fieldの車です。左にもう一台車が見えますが、更に左には“さくらばな”という食事が出来てお土産を売っているお店があり、そこのお客さんですね。
 Fieldもお店に立ち寄りましたが、メニューに“ウニ丼¥3,000”…で、お土産を2つ程買って断念しました。某観光サイトではウニ丼に小鉢も付いた定食が4月末〜9月末まで¥2,100で、7月中旬から8月中旬限定で¥1,575とあったのですが、このギャップって何???

 

賽の河原(2018.07.15 奥尻島北部)


 とにかく賽の河原全貌を確認すべく最北端をめがけ歩いてみました。あ、車で中までは入れないように柵が有りましたので…。広い敷地を抜けると海岸に沿って延々と石が積まれていました、石積みの広さは6ヘクタールだそうです。これも例の震災?と思いましたが調べてみたら、明治末期から昭和初期にかけてこの姿になったようです。つまり、その頃から絶えない海難犠牲者の慰霊の地となっているということの様です。
 ところで、キャンプ場って言ってもどこにテントを張るのか不思議でした。だんだん薄暗くなったなったときに、バイクが1台、先程の写 真の左に白い車がありましたでしょう。その左側に続く舗装されたエリア、ここには車は入れないように柵がありましたが、バイクはすり抜けて行き、舗装エリアの更に左手にテントを張ったのです。あーあそこですか。でも車出来たキャンパーには遠いよね〜。え?Field?あの駐車場に停めたまま車中泊で良いわ。テントも積んでるけど、雨が降るか強風になるかも知れませんしね。

 

賽の河原(2018.07.15 奥尻島北部)

 夕闇が迫って来ました。最北端から見る島の西側に見える海岸線はまるで山水画のようで綺麗ではありましたが、あの濃霧がFieldと蝶を遠ざけているのね。複雑!
 更に日が沈む午後7時半過ぎ、少し空に赤味が出てきました。明日は帰宅する日です。最後に良い思いをさせてくれよ〜と思いながら、持参泡盛を飲んでいます。え?食べ物?大丈夫、例の唯一のコンビニで買った、タラコ・スパと焼き鳥おにぎり、そしてこの島で買ったサクラガイのおつまみ。旨し!

 

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