悔しさ晴らし その2

フウロソウ(2018.06.10 蝶多村)
 この時期に咲く花でFieldが特に好きな花がある。それがこのフウロソウ。Fieldは紫色が好きで…と言ってもアヤメのような濃い紫よりは、少し薄目の紫かな。スミレの色も好き。もっともこの花が好きな理由は多くの蝶がこの花に注目していると感じているからかもね。
  ところがこのエリア、春先の山菜取りのオジサンが時期になると押し掛けるがその後は人影を見ることが少ない。でも、ここを管理していると思っている自治体がFieldに言わせれば、草刈りなど余計な事をやってくれるもので、どんどん蝶の種類が減っている。おそらく除草する業者は見栄えだけしか考えていない。この植物は貴重だからとか、この植物はここに棲息する昆虫類にとって重要だからと言う認識はゼロであろう。全く見なくなった種は、イシダシジミ・ジョウザンシジミ・ツマキチョウ・アゲハはもう10年以上見かけていない。特にイシダはいくらでも居たのだが、十勝管内で確実に出会える場所は殆ど無い。エゾヒメシロ・チャマダラセセリ・コヒョウモン・カラフトヒョウモンも激減し、間もなくこのエリアで見ることは難しいだろう。悲しいね。

 

ベニシジミ(2018.06.10 蝶多村)

 低山頂上に着く頃、漸く少しだけ汗ばんできた。気温は16度くらいにはなったのであろう。そこで思ったのが、そろそろベニシジミが居ても良いんじゃないの?そこでベニシジミ探しを真剣にやった結果 、逢えましたよ。
 蝶を追いかけている身としては、珍しいから会いたい種と、本当に綺麗で好きだから会いたい種がありますが、シジミ類は小さく探しにくい種であると共に美しさもまた一段と上だと思います。今年、未だ見ぬ 蝶を求めて出掛ける準備をしていますが、未だ出会えていない蝶なら何でも…という発想は止めて、本当に会いたい蝶を求めて出掛けようと決めた中で、目指す蝶は4種ほど、全てがシジミチョウ類です。今月末から本格的に動きますが、果 たして…


ウスバシロチョウ(2018.06.10 蝶多村)


 Fieldが子供の頃から、この時期に楽しんでいたのがフウロソウとパルナシウスの2ショット。何しろFieldがここに通 うようになったのは中学生の頃で、当時は自転車で通っていた。(ん?もしかしてあれから半世紀?!)その頃は捕虫網を持ってうろつくオジサンも結構居て、彼等は蝶を和名ではなく学名で呼ぶことで、それが通 じない奴はシロウトと判断していたのだろう。
 パルナシウスは、ウスバシロ、ヒメウシバシロ、ウスバキの属名の学名。他にもクジャクチョウをゲイシャ、エルタテハをサムライと呼んでいたのを思い出します。

 

スジグロシロチョウ・キアゲハ(2018.06.10 蝶多村)

 他にもフウロソウにやって来る蝶を見て、楽しく思った。スジグロシロチョウはまぁ当たり前だが、驚いたのはキアゲハでした。このシーンは初めてです。もしかして意外とフウロソウに蓄えられている蜜の量 は多くて蝶に人気があるのかも知れません。

 

コチャバネセセリ(2018.06.10 蝶多村)


 フウロソウに集まるセセリ類の筆頭はカラフトタカネ…という認識でしたが、今回はカラフトタカネ…の姿は無く、コチャバネばかりでした。花の咲く時期と蝶の出現する時期に差異があればこういう現象も起きるのね〜
 それともう一つ驚いたのが、クサノオウに止まるコチャバネの姿を見ました。クサノオウって吸蜜する蝶の姿を見たのは初めての出来事です。
面 白いね〜これだから蝶を追いかけるのを止められないのよね〜。

…おまけ

 

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