出初め…(でぞめ…と読んでね)

朝焼け(2018.01.07)

 Fieldの会社は例年ですと1月5日までが正月休みで、6日から平常勤務となる。ところが2017年末が30日(土)31日(日)と連休。1月5日まだ休むと1月6日(土)7日(日)8日(祝)で、何と10連休となる。使われの身であれば“ラッキー!”で済むが会社経営者としては心穏やかではない。結局4日と5日に出社して、FAXなどによる受注をこなした。
 そして今日は1月7日、心ゆくまで例のカメラの試撮がしたく朝4時に起き、荷物を整えて、朝食を食べる時間も惜しく、ハンドルを握った。途中コンビニでおにぎりやパン・ジュースを買い食べながらの移動だ。今年初のアウトドア…。年が明けて初めて筆を持てば書き初め。始めてみる夢は初夢。初めてのお出かけは…出初め?消防の出初め式なんてのがあるが“式”を付けるほどのもんじゃないよね。
 目指したのは道東方面…。これには訳があった。実は年末にルチアーノからメールが来ていた。要約すると“知人がクレーン(丹頂鶴)の写 真を撮りたがっている。1月末か、2月中旬に行きたいが、大丈夫だろうか?”推測すると、知人はおそらくプロカメラマン又はバード・ウォッチャー。2月の初旬に用があり日本に来る。その前か後で…という意味であろう。今回はその下見を兼ねている。

 

日の出(2018.01.07)

 出掛けた時の気温はマイナス18度。目指すは自宅から140km。日の出の頃にポイントに着きたいとの思いがあったが、手前で日が昇ってしまった。何とか空に赤味が有るうちに…とハンドルを握る手に力が入った。
 第一ポイントに着いてみて、あれ?何かおかしい!既に先客が大勢来ていて、巨大なレンズが並んでいるのにタンチョウの姿が皆無だった。ありゃ?読み違いがあったことに気付き、二番目に考えていたポイントに移動した。
 ここに居ないと云うことは、未だタンチョウが目覚めていないという事だろうと、途中の川に架かる橋を次々とチェックしながら移動した。


タンチョウの寝床(2018.01.07 鶴居村)

 ここにも居ない。ここにも…と、3つ目の橋が見えてきたら、数十台の車が止まっていた。実はこの橋、二番目のポイントと想定していたのだ。タンチョウの声も聞こえる。慌ててカメラを手に小走りしてようやく撮影。川面 にかかる霧に包まれたタンチョウの群…よろしいんじゃないですか。
 しかし、知っている人は知ってるんだねぇ。タンチョウの数には及ばないが、駐車している車の数は20台以上あったように思う。さっさと移動して正解だったね。

 

タンチョウ(2018.01.07 鶴居村)

 川で撮影したのは10枚くらいで、さっさと移動。その移動先は先程の第一ポイント。この川で目覚めたタンチョウはきっとここへ来るだろうと予測して戻ったのだが、タンチョウの姿は無かった。しかし、ここは待つのが正解だという自信があった。車を駐車場に停め、窓を少し開け、じっと待っていた。
 タンチョウの啼き声が聞こえて、目覚めた。ん?あはは、40分ほど爆睡していたようだ。ちょいと寝過ぎたようで、カメラを掴んで車から出てみると、結構な数のタンチョウの姿が見えた。

 

タンチョウ(2018.01.07 鶴居村)


 慌てて何十枚か撮影した。突っ立っているだけの姿は面 白くないので、なるべく動きのある個体に焦点を合わせるように心がけた。しかし、徐々に不満が募ってきた。このポイントから撮る写 真は9割方逆光になる。ツマラン!飛翔シーンも少しは撮れたが、全部逆光。止めた!移動しよう。

つづく…

 

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