アサギを求めて

ホウジャク(2017.09.24 広尾〜襟裳)

 先週、広尾在住のH氏と一緒にアサギ探しをする予定を、Fieldの都合でキャンセルしてしまった。Fieldは今年の季節の推移は例年より1週間から10日早く進んでいるとの感想を持っていて、既にアサギは居ないかも…との思いもあったが、それでも可能性ゼロとは言えないし、H氏と一緒に行動したいという思いも達成できていない。予想最高気温は21度。よーし広尾方面 へ行こう。
 広尾には9時ころ到着したが、気温は15度。お昼近くになって気温が上がるまではダメかなぁと思い、公園の駐車場で一休みしてからH氏と会うのが良いであろうと電話を入れた。すると“もう家の外に出てお待ちしておりますよ”とのこと。ヤバっ!(汗)慌てて車を約束の場所へ向け、合流して、そこから40〜50kmあるポイントへ走る。その間に気温が上がってくれないかなぁ〜と期待したが、17〜18度止まり。
 目指すポイントの林道をトロトロ運転で2往復して、あーこりゃダメかなぁと思った時に崖に黄色い花が咲いている場所でエンジンを切った。えーっとこの花何だっけ?すると、H氏は図鑑持参で“ホソバウンランが一番近いかも…”言われてみれば確かに。でも、ホソバウンランが崖?しかも草丈短いし…他に候補は思いつかず、納得したところへ飛んできたのがホウジャクです。そういえば、つい先日某サイトで見たばかり。今が発生時期なんだね。

 

ヒメアカタテハ(2017.09.24 広尾〜襟裳)

 その場所で、暫く粘りました。クジャクやヒメアカが吸蜜に来て少し賑わっていました。吸蜜植物が殆ど無い状況で、アサギも来てくれる事を念じましたが、残念ながらその姿を見ることは出来ませんでした。

 

オオモンシロチョウ(2017.09.24 広尾町)

 その後、H氏がアサギを見かけた場所を訪れましたが、そこにも姿はありません。後はオオモンシロチョウとイチモンジセセリかなぁと思っていたら。昨年もオオモンシロを見た場所に白いチョウが…しかもデカい!まるでエゾシロか?遠くからでもオオモンシロチョウに違いないと思った。

 

イチモンジセセリ(2017.09.24 広尾町)


 続いて、期待通りイチモンジセセリの姿もあった。しかし、ボケ写 真ばかり。悔しいね〜。でも、今年は未だ帯広近郊でその姿は見てませんから、未だ年内に再会の可能性はあると思いますので、その時にまたね!
 実は、今回H氏より本のコピーを頂いた。鎌倉蝶というタイトルの本の一部だった。書かれていたのは“蝶多村”の事であった。こんなこと真剣に調べるのはFieldくらいであろうと思っていたが、居るんですね〜。同じ様なことに気付いて調べる人って…驚き!その本の中に十勝川河口の長節地区を、蝶節との記載もあった。これはある意味ショック!実は十勝川はかつて蝶鮫の大量 遡上が有ったようなのである。であるなら、Fieldの思う蝶多村は、もしかして蝶が多い村ではなく蝶鮫が遡上していた村なのかもしれない。いずれにしても興味深々の本を教えていただきH氏に感謝!


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