中札内村〜蝶多村定点観測

見たことの無い鳥(2017.09.16 中札内村)


 実は、今日9月16日は広尾在住のお医者さんH氏と、広尾〜襟裳アサギマダラを探す予定であった。ところが、どうも数日前から右股関節が病んでいる。一人なら足が痛んできても途中で止めて帰ればよいが、仲間が居るとそうはいかない。もっとも広尾〜襟裳へ出掛けて、どうも調子が悪いからと帰るのももったいない。んーどうしようと悩んでいた。
 そうして、天気予報では16日〜18日は3連休だが、後半は台風18号の影響がありそうだったので16日と決めていたが、 予報では晴れなのに、予想最高気温が広尾町で14度になっていた。無理をして出掛けても14度ではアサギどころか普通 種も飛ばないのではないかと思い中止とさせてもらった。
 そうして今日16日、やや肌寒いが晴天。気温も昼が近づいてきたら17度になった。うー我慢できん!せめてアサギの可能性がある中札へ行って、ポイントでじっと待って見ようと思い出掛けたのだが、近づくに連れ気温が下がりポイント手前で、何と13度。はい、勿論蝶の姿はありませんでした。こりゃダメだと諦めたときにこの鳥と出会った。先週もここに居たよね。でも撮影は出来なかった。意地で何とか撮ってはみたものの、例によってアンタ誰?さんざ図鑑と睨めっこした結果 、ノビタキの冬羽個体と思われます。蝶にも春型とか夏型とかありますから、両方覚える必要があるようです。

※8/26のField Noteに出てきた鳥も、コヨシキリではなくノビタキのようですね。

 

シータテハ(2017.09.16 蝶多村)

 で、鳥さんを撮っただけで中札内を退散し、帯広に向かったんですけど、帯広に近づくとどんどん車外気温計が上昇するではありませんか。何これ?18度!Fieldが蝶を撮りにいくかどうかの判断基準は18度以上になるかどうかで判断してますんでこのまま帰る訳にはいきません。では帯広を通 過して蝶多村を目指しましょう。
 林道に入ると、先程とは違って早速蝶の姿を見ることが出来ました。今年はあと幾日蝶の姿を撮影できるであろうかと思いながら、先ずはシータテハ。

 

アワダチソウとオオウラギンスジヒョウモン(2017.09.16 蝶多村)


 アワダチソウには翅の擦り切れたヒョウモンが居ましたが、未だ綺麗な個体も居ました。ミドリヒョウモンはさすがにボロボロでしたがウラギンスジはまだまだ捨てたものではありません。一番下の個体は、吸密後近くの植物の葉に移動し、時折翅をプルプルと動かしていましたが、何を意味する行動なのか、ちょいと不思議??

 

クジャクチョウ(2017.09.16 蝶多村)

 たくさん姿を見かけたのはクジャクチョウ。学名Inachis(属名) io(種名) geisha(分類名) Stiche(命名者名)で、蝶オタクは、分類名のgeisha=ゲイシャ=芸者…で、お、芸者が居た!と言う。いや、マジで芸者から命名された正式な学名なのですよ。そらく、この色彩 の鮮やかさから付けられたのでしょうね。
 色彩的にはFieldも好きなのですが、発生数が多くてあまり人気は無い蝶ですね。でも、翅裏面 は真っ黒ですから、ぱっと開翅した瞬間の鮮やかさは、思わず目を惹き付けます。

 

ベニシジミと蛾(2017.09.16 蝶多村)

 場所を移動したときに、え!セセリ?と思って追いかけた撮った写真がこれで、蛾でした。たまたまベニシジミの近くに留まってくれたので、ツーショット。でも、蛾の名前は未だ調べておりません。蛾と蝶、差別 しちゃいけないなぁと思いながら情けなく思います。北海道の蛾だけで3000種を超えていますので、まだまだ勉強不足のFieldには…後日同定出来るよう努力致します。


クジャクチョウ with ノコンギク(2017.09.16 蝶多村)

 更に移動しました。そこはクジャクチョウだらけでした。鮮やかというか艶やかというか。これが希少種なら、日本でも有数な人気種だろうなーと思いながら撮影。

 


←戻る      2017年版目次へ      次へ