中札内村定点観測

コヨシキリ?(2017.08.26〜27 中札内村)

 与那国から北海道に戻り、直ぐに超多忙状況になった。8/23期限の仕事が山積していたんで承知の与那国だった。何とか8/23は間にあったのだが、その後も超多忙が続いた。この日もヤバイなーと思いながらもお出かけ。お盆を過ぎるともう蝶の季節は終盤で、興味が持てるのはタテハ類と、道産アサギマダラくらいです。
 微かな期待を抱いて中札内村へ向かいました。ポイント手前の草原で、スズメくらいの小鳥の姿が見えましたが、なかなか近づかせてくれません。距離があるのも覚悟してシャッターを切りかなりのトリミング。うーん、またワカランわ!コヨシキリかなぁ???

 

エゾスジグロシロチョウ(2017.08.26〜27 中札内村)

 走行中、ん?今のは何?アサギじゃないよね。と、幾度か思いましたが、まさか未だ8月だよ。でも、気を付けなければと更にトロトロ運転をしながらポイントに到着。先行車2台。魚?蝶?1台は帯広ナンバーで蝶のようです。またお会いしましたねと、手に黄緑色のネットを握った方から挨拶されました。“何か珍しいのは居ましたか”と問うと“アサギが飛んでましたよ”“ネットインは?”“ハンドルを握ってましたので…”やべッ!さっきの奴もアサギだったかも!?
 林道を歩き出して直ぐに、地べたに止まるエゾスジグロ♀に♂が言い寄っていました。♂は振られてましたけど動画を撮り更に歩くと、こちらは♂の情熱に負けたカップル成立。シーズン終盤とは云え、恋のシーズンは未だ続いているようです。

 

ヒトリガ(2017.08.26〜27 中札内村)


 林道脇のミズナラにどうやら蛾が飛んでいるのですが、何度か止まるのかな?と、思うと飛び、またミズナラの周囲を移動し、別 の場所に今度は止まるかと見せかけて、また飛ぶという行動を繰り返していました。この行動を見たのは8/26で、再度訪れた8/27でアップが撮れたので掲載します。最初は産卵行動だったのかと思いましたが、これはミズナラではなく別 の植物のようです。

 

キマダラオオナミシャク(2017.08.26〜27 中札内村)

 ヨナグニサンを探しに与那国島まで行ったFieldはチョウからガに転進?そんな訳でもありません。しかし、より強くガにも興味を持ったことは否めません。でも、ハマっちゃいけないと、ずっと思い続けていることも間違いは有りません。日本のチョウが250種なら、ガはその12倍、そう3,000種以上棲息しています。これにハマったら、50年やっても日本のチョウ全てに逢えていないFieldの命は後600年必要になりますからね。8/26に見たガの姿(上)を再確認したくて、8/27に撮った写 真が下の写真です。


クロミスジシロエダシャク(2017.08.26〜27 中札内村)

 とか言いながら、またガです。名前はF.B.の“もすくらぶ”というサイトで問い合わせて教えていただきましたが、クロミスジシロエダシャクをネットで検索して、疑問が生じました。翅の付け根の近くの2本の黒いラインが近いのに、その外側の黒いラインが離れています。ネットで見た写 真は3本とも均等に配置されていました。そこで、更にこれは個体差であるかどうか問い合わせて確認中です。チョウよりガの研究者が少ないのは分かりますし、その12倍の種が居るなら更に難しい話になりますが、ガの研究者の方々の返事が楽しみです。


ミヤマカラスアゲハ(2017.08.26 中札内村)


 林道脇にはオクトリカブトが満開の時期を迎えていました。オクトリカブトと言えばアイヌ民族がヒグマを殺すのに使った毒を抽出した植物として有名ですし、チョウとは無縁と考えていたのですが、何と、ミヤマカラスが吸蜜をしていました。珍しいシーンだと思い、遠くからシャッターを切りながらの撮影でした。

 

キアゲハ(2017.08.27 中札内村)

 翌日見たキアゲハの吸蜜シーンです。まー昨日のミヤマカラスを見た後ですから、当然と言えば当然ですが、アンタもかい!北海道の最強生物を殺す力を持ちながら、アゲハ類の命の源でもあるトリカブトに賞賛!ところで、地元十勝のチョウ友からミヤマカラス多産の感想メールを頂きましたので、その件には賛同しながらキアゲハが少ないのでは…という思いを書きました。やはり同様の感想をお持ちのようでしたね。

つづく…


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