半世紀の夢を求めて その10

与那国の夜明け(2017.08.15 与那国島)

 実は、昨夜は早くから泡盛を飲んだので就寝も早かった。当然の如く、起床も早かった。って言うか夜中に目が覚めもう少し寝なければと思ったのだが寝付けなかった。ん?これってもしかして夜中の徘徊をせよとのお告げかい?ならばと、午前3時前にホテルを出た。
 あちこちの森に向けて車のヘッドライトを点けて様子を見た。ヨナグニサンとは言わないが、なにか珍しい昆虫でも寄ってこないかとの期待をしていた。しかし、思いの外昆虫自体が多くは無かった。そうこうしている内に空が白み始めた。ならばあそこへ行ってみようという気になった。

 

観光スポットNo.9 東崎の夜明け(2017.08.15 与那国島)



 午前6時40分、東崎(あがりざき)到着。まさか誰も居ないだろうと思ったら直ぐに人が現れて三脚を設置していた。同じ事を考える人って居るのね〜。空の上の方には星も見えていた。ありゃー南十字星も撮るんだったかなぁと思ったがもう遅いよね。チラリと朝日が見えたのが7時22分でした。
 この写真を撮っている時に、北海道の上士幌町から電話が入りました。従妹のシズエちゃんからでした。“今日、お盆だから来るよね、お昼用意しておくから寄ってね。” “あのーゴメン、今与那国島で丁度朝日が出たところなんですけど…”“え?え?”彼女はビックリしていました。もう1時間以上前に上士幌町では陽が昇ったはずですから…でも、嬉しいね〜こうして気を使ってくれる人が居て…感謝!

 

与那国最後の朝食(2017.08.15 与那国島)

 慌ててホテルに戻り朝食をとる。3日間ほぼ一緒で、変化はありませんが、特に不満もありませんでした。午前8時過ぎにはチェックアウトして、土壇場までチョウを探すぞ!…と固い決意!

 

ツマグロヒョウモン(2017.08.15 与那国島)

 目指したのは空港南の農道でした。やっぱ、空港から遠くではヤバイでしょ。着いてすぐに現れたのがこれ。え?ヒョウモン?居たっけ沖縄に!と、一瞬思いましたが開翅してくれて納得しました。あ、ツマグロねアンタは沖縄に居て良いよ。


リュウキュウミスジ(2017.08.15 与那国島)

 リュウミスちゃんです。あんたにも暫く逢えないカモね〜。 出てきてくれてありがとね。


ミナミ?キチョウ(2017.08.15 与那国島)

 また、同定が厄介なキチョウです。でも、どっちでも良いや。分類したい人は勝手に分類して下さい。沢山捕獲して標本を作って比較しないと“こうだ!”と断定は出来ませんから、Fieldにとっては無理!まーこんなキチョウが居たってことの報告まで…

 

リュウキュウムラサキ(2017.08.15 与那国島)

 ヤエムラが出てくれました。前肢白斑周囲のブルーのグラデ、良いよね〜。痺れるデザインです。またね〜。

 

気になっていたもの(2017.08.15 与那国島)


 気になるというか木に成るポリバケツ。あちこちで相当な数を見て、なんだこりゃ?とずっと気になっていました。ウリミバエ不妊虫放飼用カゴと表記されていました。ウリミバエは1900年代中期に東南アジアから侵入して来た種で、ウリ科(キュウリ、ゴーヤーなど)の栽培に深刻なダメージを与える害虫のようです。捕まえて不妊化して放せば絶滅に持ち込めるのでは…とのことで、久米島では成功したらしい。
 次に気になっていた…おそらくカナヘビ。農道をチョロチョロと横断する姿を見ていたが、一瞬の事でカメラに納めることが出来なかったがようやくカメラで捕まえた。 調べてみたらニホントカゲの幼態の尾が青いとされているが、果たして?
 もう一つ気になっていたのが、同じく農道をチョコチョコ走って渡る鳥。ウズラのような体型だが褐色で15cm〜20cmくらいの大きさでした。これはついにカメラに収めることが出来ませんでした。悔しー!!…ってなことでFieldにとって半世紀の夢の島与那国島探撮はこれにて終了と致します。

Vol.10にもわたる長編にお付き合いいただき感謝!完

 

おまけ(2017.08.15 与那国島)
 この写真、部屋に飾ろうかなぁ…


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