半世紀の夢を求めて プロローグ

※ この章には殆どチョウは出てきませんので、ご期待なさらずに!(チョウは次章から…)また、カメラ2台、iPhone iPad ドラレコで撮りましたが、一部タイムコードがいかれていて、膨大な画像データの処理にかなりの時間がかかりそうですし、画像データ量 が多い分Noteが長くなりそうです。抱えている多忙な仕事をこなしながら、合間を縫っての作業になりますので、更新には時間がかかると思いますが、の〜んびりとお付き合い下さい。

 

東北上空(2017.08.11)iPhone

 Fieldが未だ小学生の頃、従姉の“よっちゃん”がお土産を届けてくれた。それは彼女が、当時は未だパスポートが必要だった沖縄で手に入れたお土産だった。“たかちゃん、ちょうちょ好きだよね”そう言いながら差し出してくれたのは、30B四方の木製標本箱だった。優しいお姉ちゃんに感謝しながら箱の中を見て仰天!!そこに入っていたのは、1匹で箱ギリギリサイズの巨大な蛾であった。
 “あのー、これ蝶じゃなくて蛾ですけど…”と言いながらもFieldの財産として部屋に飾った。ヨナグニサンという名はラベルに書いてあった。そうかぁ与那国島にいるからヨナグニサンかぁ。その数年後、モスラという映画が上映され、ザ・ピーナッツの歌う“モスラ〜や、モスラ〜♪”という曲が流行った。そのモスラもヨナグニサンがモデルと知り、いつか与那国島に行って、ヨナグニサンの動く姿を見たいという思いがますます強くなって行った。 Fieldは、2000年から可能な限り沖縄を訪れるようになった。石垣島、西表島にも行ったが与那国には未だ一度も行った事がない。
 沖縄に行くようになり、真っ先に思い入れのある与那国島へと思うのが普通 かも知れないが、Fieldはヘソが曲がっているのかも知れない。と、申しますか古典的なオヤジなもので、やはり真打の登場は後半が良かろうという思いもありました。 そうして、ふと気付いたら、あれから50年…ってことは半世紀だよ!しかもFieldは、5年半前に脳内出血を起し、その後右股関節を壊し、右腕を骨折している。もう真打を登場させて良い時期なんじゃないの?と言いますか、これ以上遅らせたら出番の無いまま終わっちゃうんじゃ無いのか?という思いに捉われました。



富士山・奄美大島上空(2017.08.11)iPhone

 帯広〜羽田、JAL570 10:05 座席45K 順調しかし、雨模様で見えるのは延々と雲ばかり。羽田〜那覇、JAL570 12:30 座席45K 10分遅れ。そのお陰で崎陽軒のチャーハン弁当にありつける。羽田も雨模様であったが途中で、あれ?あの黒いのは何?よーく見ていて唄が頭の中に浮かんだ。頭を雲の上に出し〜♪ ってこういう景色を唄ってる?まさかね〜。那覇には定刻の15分遅れで到着した。
 …と、ここまで書くと気付く方もいらっしゃると思いますが、Fieldは飛行機に乗る時にはいつも、後部の窓側…しかも陸が見えるように北へはA席、南へはその反対側の席を予約する。最悪は主翼の横の席で、すぐその後ろもイラ付く。そうですよ。飛行中でもシャッターチャンスを狙ってるのさ。おっと、沖縄本島の手前で島を発見。これって奄美大島だよね〜。ん?Fieldって単純??

 

ゆいレール県庁前から(2017.08.11)iPhone

 実は、那覇〜与那国便は1日に1便しか無く、今日は那覇で1泊することになっている。時刻は夕刻と言うには未だ少し余裕がある。だったら沖縄のチョウさんの顔を見せてよ〜と、ゆいレールで市立病院前へ行き、徒歩で末吉公園を覗くことにした。

 

キチョウ(2017.08.11 那覇市末吉公園)

 実は、公園に着く前に、もう汗だらだら。しかも、ランタナ咲いてない。センダングサも枯れたのばかり、チョウの姿もいつになく少なく、翅の擦り切れた個体ばかり。リュウキュウミスジ、ヤマトシジミ、クロアゲハ…とキチョウくらいしかいない。残念!
 ところで、この北海道には居ないキチョウ。沖縄で撮ると、タイワンキチョウかも…と確認するのだが、近年キチョウ自体がキタキチョウとミナミキチョウに分類されているようだ。かつてのスジグロシロチョウが3種に分類されているのと似てるけど、もうこういうのは止めようよ。Fieldが子供の頃、日本のチョウは200種。その200種に逢いたいと思ったけれど、こうした細分化と、かつて迷蝶と呼ばれていた種が、日本産種として扱われ、今では日本のチョウは250種と言われている。おっかしいなぁFieldは200種以上のチョウには逢ってると思ってるのに。で、これ沖縄にいるキタキチョウ?なんというネーミングなんだろう。

 

群星/むりぶし(2017.08.11 那覇市牧士)iPad

 6時過ぎまでうろついたが、湿度のせいでくたびれた。気温は33度程だたが、Fieldの住む帯広市は、平気で真夏日になる地域で、今年の最高気温は37度。しかし、湿度は無く、かいた汗は直ぐに乾く。ところが今日は湿度が高く、疲れた。
 ところで、那覇ではもう一つ楽しみがあった。それがこの群星。民謡、三線など芸達者が居るお店でお気に入りだったから、那覇に泊まる時には必ず寄っていた。6年ほど前の秋にも、群星に来ていた。ところがその半年後にFieldは脳内出血が発覚し、沖縄に来ることが出来なかった。ところが、一昨年前のG.W.久しぶりの沖縄で、最後の宿泊先を那覇にしてこの群星を尋ねたら、お店がなかった。2時間ほど歩き回り、記憶を呼び戻したが、思い違いではなく、お店自体がそこには無かったのだった。
 その後雨が降りだし、タクシーに乗ったら運転手さんが“その店ならあるはずだ”となり、運転手さんも本社に問い合わせをしながら探してくれたが、見つからなかった。しかし、今回の那覇泊の準備中に、ネットでお店が越していた事を突き止めた。ネット情報を頼りにお店を発見。店の前で小一時間待ってようやく店が開いた。本名を名乗った事が無く“北海道の髭”としか伝えてなかったが、そのうちに“あー、チョウの人ね”と思い出してくれて、最後は良子ママとFieldがこよなく愛する曲“ちんさぐぬ 花”をデュエット。あー気持ちよく酔ったぁ〜。

つづく…


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