中札内定点観測地点

スギタニルリシジミ(2017.05.06 中札内村 )

 Field には、定点観測地点としている場所が2ヶ所ある。1つは蝶多村で、もう一つは中札内村。でも、今年は未だ中札内村に行っていなかった。定点…と言うからには、常時は無理でも可能な限り覗く必要があるのだが、今年は未だ一度も覗いていない。延べ3日で1,000km走り回った後だけれど、行かなくては!との思いが強く有った。 
 残された休日はあと2日。予想最高気温が19度でお昼から雨の5/6と、傘マークは無いが、予想最高気温が16度の5/7。さてどっちにする?…と悩んだが、結局5/6に行動した。最初に出迎えてくれたのは、スギタニルリでした。

 

エゾシカの骨(2017.05.06 中札内村)

 林道は、昨年の台風後覗きには来ましたが、崩れ落ちた岩、川から7〜8mは有ると思うのに、大量 の流木が散乱したままでした。いったいどれだけの水が流れたのか、想像を上回る光景です。それらを交わしながら歩いていたら…えっ!脊椎?!更に進むと顎の骨!ここ数年ヒグマの出没も気にしてはいましたが、こういう光景を見ると、ヤバイなーと感じます。

 

ジョウザンシジミ(2017.05.06 中札内村)

 ようやく、このポイントの主ジョウザンに会えましたが、後が続きません。気温も16〜17度くらいです。雲が割れてくれれば一気に蝶達の活動も活発になるだろうなぁと思いながら、車に戻りカメラを釣竿を持ち替え河原に立ちましたが30分程の間アタリ無し。しかし、空を見上げ風向きを観察してみると、もしかして雲が割れるのではと云う気がして、慌てて車に戻りました。

 

ジョウザンシジミ(2017.05.06 中札内村)

 それが正解でした!雲が割れ、急に気温が上がりだしました。一気に蝶が飛びだし、忙しくなりました。撮る方も翅の表見せてよ!裏を見せてよ!と欲が出てきます。

 

ルリシジミ(2017.05.06 中札内村)

 これは、かなり白っぽかったのでルリでしょう。翅表は見せてくれませんでした。

 

またまたワカラン鳥(2017.05.06 中札内村)

 ジョウザンのポイントはここまでかなぁと折り返した時に小鳥さんが飛び、木の枝に止まりましたが、枝が複雑でピンが合いません。慌ててマニュアルにして撮影したのが2枚で、1枚は完全ピンボケ。もう一枚がこれなんですが、またまた同定出来ず。ホオアカ?キマユだったりする?どなたか助けて〜!

※お読みいただいたKeiさんから“ビンズイさんだと思います”とコメントを頂きました。ご教示に感謝致します。

 

エルタテハ・コヒオドシ(2017.05.06 中札内村)

 河原に立つ前に、ポイントは全て歩きましたが、姿を見せてくれた種は極わずかだったのに、雲が割れた途端に様々な種が出てくれて嬉しかったです。

 

ジョウザンシジミ(2017.05.06 中札内村)

 贅沢な話かも知れませんが、Fieldの理想は、岩や石の上とか路上とかに静止している蝶の姿を望んではいない。蝶を撮りたいのは間違いないが、その蝶がどういう環境で生活しているのかが判る写 真を希望している。従って、その蝶が好んで吸蜜している植物とか、蝶の幼虫の食草とかを一緒に撮りたいと思う。そんな意味で、今日のベストショットは食草のホソバノキリンソウに止まる、このジョウザンシジミだけ…かも知れない。


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