サロルンカムイ


何だべ?(2016.10.01 幕別町)

 午後1時30分になりました。風も無く、気温も上がり、もっと多くの蝶に出会いたいと蝶多村を目指しました。十勝川に架かる橋を渡ればいつもの定番ポイントでしたが、橋を渡り始めて直ぐに、河原に何かが居るのを発見。比較的交通 量も多い橋なので、車を止める訳にもいかず、取りあえず橋を渡りきりましたが、さてどうしましょう?
 どこかでUターンして戻る?それとも対岸ではありますが、とにかく何だったのかを確認する?悩みましたが、Uターンに手間取って、結局何だったのかワカラン…と言うのが最悪と思い、そのまま橋の下へ車を進めましたが案の定、先の台風被害で直ぐに行き止まり。オノレ〜!カメラを手に、ゴタゴタの悪路をがむしゃらに岸まで歩くと…見えてきました。

 実は、Fieldが橋の上から見たのは、大型の鳥。色はグレーだったような白だったような…グレーならアオサギで、それほどムキになることもないし、白だったらタンチョウの可能性もあり、ちょいと力が入る訳だが、果 たして…。撮れた写真を確認したら、左端はアオサギかな?右端は…倒木の枝が邪魔しているけど、もしかしてタンチョウ?

 

タンチョウ(2016.10.01 幕別町)

 うーん、こりゃ戻るしか無いね。ヒーコラ言いながら車に戻り、橋をまた反対に渡り、そして橋脚へ…と思ったら、ここもまた台風で道はゴタゴタ!とても岸までは行けない。またかよ〜と、痛い右足を引きずりながらようやく川岸に近づいた。飛んで行っちゃった〜と言わないで下さいよ〜。
 そっと薮越しに覗いたら、居ました。タンチョウです。取りあえずパシャ!


タンチョウ(2016.10.01 幕別町)

 その後、そっと足音をさせないようにアングル移動。しかし、羽根づくろいしているだけで、動きが無くイマイチかなぁ。でも、何をしてるんだろう?餌探しとかしないの?既にお腹いっぱい?

 

アオサギ(2016.10.01 幕別町)

 そんなことを考えながら観察していたら、近くにアオサギのペアを発見。群とか単独の姿は幾度も撮影しているけど、ペアってのは初めて見た気がしましたね。

 

ウ?(2016.10.01 幕別町)

 じっとしているタンチョウを何枚も撮ってもつまらないし、近づくことも出来ないので、ここまでかなぁと思った時、何かが飛翔した。何だか判らないままシャッターを切りまくったが、アンタ誰よ。
 自宅に帰ってから、画像をチェックしたが、これってウ?だとしてもカワウなのかウミウなのか相変わらず判らない。トホホ

 

タンキチョウ(2016.10.01 幕別町)

 そろそろ移動するかなぁと、川岸から離れ、止めた車まで戻ろうとしたときに、もう1組のタンチョウを発見した。ワオ!タンチョウって、過去には餌付けされた雪のシーズンに見ることが多かったので、緑の中の姿は嬉しい。しかも遮るものは無いから、かなり近づくことが出来、写 真は100枚近く撮ることが出来ました。

 

タンチョウ(2016.10.01 幕別町)

 …と申しましたが、ちと近づきすぎたかも知れません。いきなり飛びたたせてしまいました。それにしても上の写 真、もったいなかった!後ろのタンチョウの足が写っていたら、文句無しのベストショットだと胸を張れた気がしますが、残念!
 ところで、このページのタイトル“サロルンカムイ”の意味、ご存知でしたか?アイヌ語で、サラ(湿地)オロ (所)ウン(住む)カムイ(神)で、湿原に住む神、それがこのタンチョウだったのです。いやー、今日はカムイ(神)に出会えましたので、これで満足!

 

ヒメアカタテハ(2016.10.01 幕別町)

 蝶多村を目指していましたが、そこでの狙いは、先程見られなかった種のタテハ類に出会いたかったからでした。でも思わぬ 場所でタンチョウの写真も撮れたので、今日は満足して帰宅しようと考えていたのです。自分の車が見えてきたとき、目の前にヒメアカタテハがとまってくれました。オマケもつきましたところで笑顔の帰宅となりました。

 

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