南へ…北海道最南端


文珠(2016.08.13 上ノ国町)

 あっちこちへとフラフラ走っているFieldですが、全く根拠が無かった訳ではありません。実は…北海道最北端って皆さんご存知ですよね。そう、宗谷岬ですよ。北海道最北端はイコール日本最北端でもありますんで有名な観光地になっています。そこへは幾度か行ってまして、このField Noteにも掲載があります。
 そして、北海道最西端は納沙布岬で、ここも日本最西端ですから観光地になってまして、このField Noteにも掲載があります。じゃあ北海道最東端は奥尻島で、日本最東端ではありませんし、Fieldも未だ行ったことが無く、いつか必ずと云う思いはあります。では、北海道最南端って何処?考えてみたら、きっと行ったことがありながら、素通 りしてたんじゃないか?という気がした訳です。
 そしてもう一つ、何気なくField Noteの
タイトルに“西へ”“東へ”と書いてしまったので、じゃあ“南へ”も書かなくてはという、まー単純な発想でもありました。そんな訳で、渡島半島を横断して、日本海側へ出てきました。そこから更に南へ向かいます。


キアゲハ(2016.08.13 松前町)

 間もなく最南端だなぁと思ったとき、走っている地名が朝日だと気付きました。そうだ!ここから北へ折れると延々と林道があり、大千軒岳登山口になっていることを思い出しました。そしてこの林道で良い思いをしたこと…次々と記憶が甦りました。ん、行ってみよう!一方で失敗した思い出も甦りました。ひたすらここを目指して来て、林道が閉鎖だった事です。
 林道入口のゲートが見えてきました。あは、開いてる!そして、間もなく、かつてオオミスジの写 真を撮った場所です。そう思ったとき、林道に沿ってオオミスジが飛んでいるではありませんか!ヤッタネ!!車を寄せてカメラを手に車を降りたとき、後方から車が来ました。JAFの車でした。そしてオオミスジはどこかへ…。嫌〜な予感!車から降りていると、ミンミンゼミ、ツクツクボウシ、そして定かではありませんがアブラゼミの鳴き声。さすが道南だよなー。まーオオミスジはまた帰路にでも探しましょうと、気を取り直して車を走らせました。

 

ゲート(2016.08.13 松前町)

 林道を20kmも走ったでしょうか?そこでこれを目撃!ガーン!止めてよ!!林道入口なら分かるよ。でも、ここまで走ってきて、そりゃ無いでしょう!しかし、これには訳があります。大千軒岳に登るには迂回路があるのです。私が行きたかったのは山登りではなく、このゲートの先。もし迂回路を走って行ったとして、良い思いをしたポイントに回り込むことが出来るかどうか疑問です。
 悩みながら迂回路入口に車を停め、カメラを持って少し歩いてみました。すると、間もなく前方から車が…先程のJAFのレッカー車でした。そしてFieldの側でピタリと停まりました。“あのーすみません。大千軒に登られるのですか?” ほーら来た、嫌な予感的中!事故車を救出に来たこと、そして救出出来なかったこと、出来ればこの先に車を乗り入れないで欲しいこと…はーい、分かりましたよ。引き返しますよ。トホ…

 

看板(2016.08.13 松前町)

 結局JAFの車を追いかけるように下山。林道入口のゲートを過ぎ、オオミスジも断念。そして更に走ったとき、ありゃ、でっかい看板が有るじゃん!ご親切にゲートの手前に設置してくれていたのね。ロクに見て居ませんでした。小さくても良いからゲートの脇に置いてくれよなぁ…というのはFieldのワガママかい?

 

北海道最南端の碑(2016.08.13 松前町)

 元の国道に戻り、少し走ったところにこの碑がありました。国道に架かる覆道の裏…というような場所で、何度も走ったことのある場所でした。でも、気付いていなかったのね〜。意識して無ければ通 り過ぎちゃうよ!しかし、考えてみれば本州最北端の大間より、こっちの方が南に有るんだと思うと、ちょいと感激も有りますね。

 

千代の富士記念館(2016.08.13 福島町)

 更に数キロ走ったところでこの場所です。そう、あの千代の富士記念館。ここにも幾度か寄ったことがあります。北海道出身ということも有り、Fieldと同年ということも有り、好きな関取でしたね。若すぎるよね〜残念です。以前ここでソフトクリームを買って食べた記憶があり、車を停めましたが、ソフトクリームは売り切れでした。

 

KUROSHIO HOKUDAI UNIVって何?(2016.08.13 福島町)

 更に車を走らせると直ぐにこれが眼に入りました。何だこれは?訳も分からず、気になったのでシャッターを切りましたが、北海道大学製の潜水艇で、青函トンネルを掘るための地質調査で活躍したものだと、後で知りました。

 

北海道新幹線(2016.08.13 知内町)


 ここから海岸を離れ北方向…内陸に向かいました。その時にナビを見ていたら、地図上の山の中からいきなり線路が書き込まれていました。ん?何?もしかして、新幹線用のトンネルか?減速して探してみると、青函トンネル記念撮影台というのが有りました。でも、人の姿はありません。車を降りて撮影台の下まで行ってみたら、北海道新幹線の通 過予定表が有りました。何?あと10数分で上り!更に10数分後には下りも通 過するの?少しだけ悩みましたが、こりゃ、見るっきゃ無いでしょう。
 撮影台に上りましたが、けっこう余計な樹木があり、シャッターを切るタイミングが難しそう。しかも新幹線なら速いんだよねーシャッター切れるかなぁと、あれこれ考えながら待っていると、Fieldの車の側に1台車が…、車から降りたのは男性二人で、時折こっちを見ていましたが、結局また車に乗り込み行ってしまいました。もうすぐ新幹線が通 るのに…。

 待つこと10数分。あれ?来ない。更に待つこと5分。まだ来ない。そう思ったときにもう一台の車が来ました。今度は家族連れの親子4人。 撮影台の下で何やら話しています。“そこに列車の予定表がありますよ〜”と言うとお父さんが見に行き、“何だ行ったばかりか…”
と聞こえてきました。“それが未だ、上りも下りも来てないからチャンスかも…”と言うと、皆さん慌てて登ってきました。函館からで、新幹線を見たことが無かったもので…とお話を窺っていたときに、何やら音が聞こえてきました。そうして、撮れたのが上の写 真。思いの外スピードは速くなくて数枚ずつシャッターを切ることが出来ました。ご家族も満足できた様子です。そして、私は帯広からの撮り鉄おじさんと思われたようでしたが、ま、良いかぁ。

 

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