トホホな一日


メスグロヒョウモン♂(2016.07.23 新得)

 蝦夷梅雨は未だ明けていないようで、どよんと曇り気温も低く17度 しかない。予想最高気温も低く20度には達しないという予報。蝶は望めそうもない。だったら今日は一日釣りでも…と考えた。そう考えたのには複線もあった。実は先週、東へ向かった帰り道、気温が低いので釣りでもと考え、足寄方面 に向かった。ところが先客が居た。まぁ、ここがダメでも違うポイントならいくつも知っている。そう思って、次に訪れた場所にも車が…。ちょっとカチンときて、遠回りになるし、少し逆戻りだがと、取って置きのポイントへ行ったら、またまた先客がいて、ついに竿を出していなかった。
 そのリベンジにと鹿追方面へ出掛けた。するとみるみる外気温は上がるどころか下がり始めた。良いの良いの、今日は釣りだから…と思いながら目的地に到着。あれ?雰囲気が…護岸工事をされてしまったようで、岸に立てない。一応高くなった岸から竿を振るが、ダメだこりゃ。ならば次のポイント…ありゃ先客が、じゃあ次。また先客が…仕方なく移動中、ん?ここ良いんじゃない?!先客も居ないし…。


ホソバヒョウモン(2016.07.23 新得)

 川幅は5メートル。ゴツゴツした岩の間を流れる清流。そんな中に、ここしか無いというポイントを発見。岸もゴツゴツとした岩だらけで歩くのも容易じゃない。今Fieledが立っているのは、そのポイントの上流。そこに魚が100%居ると思えば下流まで歩き、そこから上流に向けてキャストしたかも知れないが、初めてのポイントで確証もないから、とりあえず上流からポイントの下(しも)へスピナーをキャストした。
  リールをゆっくり巻きながら、スピナーをポイントへ誘導した時、ゴツッと何かが当たった感触。スピナーが岩にぶつかった?と、思った次の瞬間、竿が大きくしなった。水中でギラリと魚影が首を振った。グググッと竿に反応があったが…それで終わってしまった。ウワー!チャンチャン焼きサイズだったのに〜!

 その後下流へ歩き、竿を振ってみたが、目刺サイズが2本。当然リリースした。このままでは納まりが付かない。車に戻りナビの地図を睨んだ結果 、こうなったら新得に行こうと決めた。

 

コチャバネ(2016.07.23 新得)

 ん?あ、ごめんなさいね。写 真と記事が全くリンクしてませんよね。でも、もう少し我慢して下さい。新得のポイントに付く前に、ここは良いんじゃない?という場所を発見し、竿を担いで岸まで下りました。川幅もあり、深さも有りそうです。水面 を見ていたら、時折ライズもありました。これは良い型が居るかもと思いながら数投したとき、下からフライ竿を振りながら歩いている人を発見。あちゃーまたかい。

 

ヒメシジミ♂♀(2016.07.23 新得)

 もう、こうなったらFieldの知る最上流のポイントを目指そう。まさか、そこまで行けば誰も居ないであろうと考えました。時刻は午後1時を過ぎていました。すると、ん?もしかして気温上がってない?移動中の車の車外気温は23度…そっか!十勝は気温が上がらないという予報でしたが、旭川は28度の予報でしたから、十勝でも北へ行けばそれなりに気温が上がるってことだったのね。
 幾種類かの蝶が飛んでいたが、とにかく今日の目的は釣りだ。目的地に着いたがさすがにここまで来ればお客さんは居ないようだ。林道脇に車を停め、竿をかついで川岸へ下ろうとしたら30cm径程の木が水平に倒れていた。それをくぐった瞬間、頭に強い衝撃が走った。目から火花が飛び散るほどの衝撃だった。そう、姿勢を低くして、木の下をくぐり抜けたつもりだったが、充分低くしたつもりが不足があったようだ。痛ったいなーもう!!

 

オショロコマ(2016.07.23 新得)

 ようやく川岸に立ちルアーをキャストした。居ない!そんな馬鹿な!絶対に居ないハズのないポイントに魚が居ない。ルアーの種類を変え、キャストする角度を変えたが、アタリは無かった。代わりに見つけたのは空っぽの釣り餌が入っていたと思われる容器。ここにも先客が居たのね。
 仕方なく、岸つたいに川下に移動し、ビッグサイズはムリでも尺サイズは居るかなと思われるポイントにキャストして、ようやく釣れた魚がこの写 真。 (尺足らずだけど…)オショロコマにしては体高もあり、釣った!という気にさせてくれた。しかし、この1本だけ…
淋しくも思ったが、諦めた。
 先週から、釣り場に先客が…というシーンがやたら多い。思えば5月に、中札内で釣り人が2組来ていて、いずれも札幌ナンバーだった。そして、先週と今週見かけた釣り客の車のナンバーは1台が旭川だったが、他は全て札幌ナンバー。いったい何が起きているのだろう。普段、釣りを一所懸命やってはいないFieldには何が起きているのか分からないが、ついでに釣りもという姿勢では、魚と出会うことも難しくなっているような気がする。

 

オニノヤガラ(2016.07.23 新得)

 岸から上がって、竿を仕舞いカメラに持ち変えた。蝶の写 真を少し撮り、北海道の蝶は早くも間もなく後半戦なんだなぁと思い、淋しさも感じた。そんな時に見つけた植物…。なんだろう?見たことがない。1mを超える高さで、まるでスズランのような花を付けていたが、葉は無かった。帰宅後、調べたらどうもオニノヤガラだと思う。ラン科ですって。知らない植物がまだまだ有るなぁと、つくずく感じましたね。
 そんな次第で…走行距離200kmを超えて、尺足らずが1匹という情けない結果 。しかも、愛用のリールを壊したようでハンドルを回してもベールが倒れない。もたついているうちにルアーを川底に引っかけて、2本失った。帰宅後、シャワーを浴び、洗髪をしようとしたとき、忘れていた頭がズキンと病んだ。こりゃタンコブ出来てるかも…トホホ…。

 

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