西へ(復路編)

カラフトタカネキマダラセセリ(2016.07.10 日高)

 朝は午前5時ころ起床、もっとも何時に就寝したのかは定かではないが、8時間は寝たと思う。紙パック入り500mlの日本酒は、酒蒸しに使ってから飲んだ訳だが、意外と多く残っていた。おそらく1合ちょっとくらいしか飲まなかったって事?飲ンべのFieldにしてはメンコイ事!爆睡してすっきりとした目覚め。疲れてた?歳だから?
  とにかく愛車で2泊した訳だが、Fieldの車、運転席の背もたれを後ろに倒した後、実は運転席の高さを変えることが出来る。その機能で後部座席と背もたれの位 置を調整することで、寝心地は悪くないのだが、頭をしっかり後部座席深くに置いても足がハンドルの後ろのボードに触るという狭さがやや不満だった。そんなに身長の有る身ではないのにね。もう一つの不満は、走行中シガーソケットからiPhoneの電源を確保していたハズなのに何と充電されていない事に気付いた。残り17%だって!こりゃ帰宅するまで保ちそうも無いね。ソケットに差し込んだアダプターに問題が有ったようだ。

 ところで、肝心の気候であるが、濃霧状態が続いた。実はここから20分程の林でゼフィルス類を探そうと思っていたのだがなかなか霧が晴れない。海岸が近いからねー。コーヒーを沸かしたり、パンをかじりながら待つが…痺れてきました。今日は午後から雨という噂もあるからね〜。止めた!次のポイントへ移動するわ。で、1時間半ハンドルを握って次のポイントに到着。車中TVで沖縄の紅型染めについて放映されていて…面 白かったなぁ。いつか挑戦してみたいね。

 

ツマジロウラジャノメ(2016.07.10 日高)

 林道を歩いていて、高いところで何かが飛んだように思いました。そしてツルアジサイの花の向こう側へとまったような…もしかしてツマジロ?…と、しばらく待ってみたら大正解でしたが、何しろ5m程の高さがあり、これが限界ですね。でも、お会いできて良かったで〜す。

 

オオイチモンジ(2016.07.10 日高)

 次に見たのが、クロヒカゲとオオイチモンジのバトルシーン。もちろんオオイチを目で追いました。バトルが終了したら、意外と近くの狐の糞にとまりました。そっか、この場所を確保するためのバトルだったのね。それにしても、今年はもう遅いだろうと諦めかけていたツマジロとオオイチに同じポイントで出会えるとは!ラッキー!!
 時間を掛けて、様々な角度からじっくり撮影してみましたが、いやーオオイチってこんなに綺麗だっけ!?最終的なこの写 真はノートリミングです。トリミングすれば鱗粉も分かるほどの写真が撮れて満足です。


アカハラ(2016.07.10 日高)

 先程まで太陽も見えていたのですが、時折細かな雨が降り出しました。もはやこれまでかと林道の入口を目指して歩いていたら、今度は鳥が飛びました。期待したのは先程から鳴き声が聞こえていたコマドリでした。しかし逆光で良く見えません。カメラを向けたら、また飛びました。今度は背景が少し暗い場所にとまってくれて、オレンジ色が目に飛び込んで来て“やった!”と思いましたが、何だかコマドリにしては大きくない?
 慌てながらも3枚シャッターを切った内の1枚がこれで…ん、アカハラでしたか。その時3人組の男性が歩きながら近づいてきました。それぞれ望遠を装着したカメラを持っています。“鳥なんじゃないの”と声が聞こえてきました。“こんにちは”と挨拶すると空かさず“鳥ですか?”と問われ“本命は蝶ですけど”と応えると、彼等の顔が“おっ!”という表情に変わるのが分かりました。
 広島から来ていますとの事で、少しお話をしましたが、彼等が一番興味があったのはカラフトルリの情報だったようです。その後、名刺をお持ちの方が一人居て、名刺を交換すると“山口むしの会”と記されていました。良いよね、同好の方との撮影旅行。羨ましく思えました。



ツマジロウラジャノメ(2016.07.10 日高)

 それにしても、本州からみえる方は、ウスバキとかダイタカの情報を欲しがる方は意外と少なく、カラルリとアサヒヒョウモンの情報を欲しがる人が多いと感じている。おそらくはウスバキの黄色味の強い個体との出会いを強く意識する為の結果 かなぁと思いますがね。
 そんなことを考えながら歩いていたら、路上にジャノメ類がとまるのが見えた。近づいてみてビックリ!ツマ
ジロじゃないの!!この蝶が路上にとまる姿は初めてでした。ん?もしかして、先程オオイチとバトルを繰り広げていたのもツマジロだったりする??

 

ヒメウスバシロチョウ・エゾシロチョウ(2016.07.10 日高)

 次に目にしたのはヒメウスバとエゾシロのバトル。…と言いますか、エゾシロ♂がヒメウスバを♀と勘違いして追いかけ回したという事のようです。その後はエゾアザミで仲良く並んで吸蜜をしていましたが、今年の北海道、蝶の発生は例年より遅いという印象ですね。ジョウザンシジミは4月に飛んでいたのになぁ。そう言えばこの場所にもジョウザンが居て当たり前なのに、今回は姿がありません。早く出た種と、遅れている種と、ちゃんと理由は有るのでしょうが、Fieldにはよく分かりません!

 

ミヤマオダマキ(2016.07.10 日高)

 帰ろうとした時にミヤマオダマキを発見。いや、だから何ということもなく、この花好きなもので…

 

オショロコマ(2016.07.10 日高)

 渡島半島で竿を振れませんでしたので、ここで欲求不満解消。もっと大型の出る場所に移動してから竿を出したかったのですが、どうも雲行きが怪しかったもので、とりあえず今夜の肴用に4本キープ。
 ここから自宅まで1時間半くらいでしょうか。その間、予想以上に大変なことになってました。従弟がその様子をF.B.で陽水の“夕立ち”に例えていましたが、確かに“雷ゴロゴロ、ピカピカ、情け容赦無いみたいだ〜♪空の水が全部落ちてる〜 ”ワイパー最強にしても、視界がぁ!でも、これで洗車しなくても済むかも…と云うことで今回の遠征、走行距離は850kmで終了です。

 

←戻る   2016年版目次へ   次へ→