時間つぶし

水滴(2016.06.19 自宅)

 今年の探蝶本番は石垣島から始まった。北海道に戻り、5月に真夏日が4日続くという、観測史上初の出来事に、よっしゃ!今年は撮りまくるぞと、スタートダッシュの思いを強くした途端に低気温が続き、更にこの1週間は毎日が雨。誰だい?北海道に梅雨はないと決め込んだ奴は!この状況が梅雨ではないなら、いったい何なのさ?
 まだ、雨だけなら許すとしても、いったいこの気温は何なの?
!朝の気温が10度ちょいで、最高気温が15〜17度?の毎日。ストーブ?当然でしょ!いくら灯油が一時期より安いとは言え、もうカンベンしてよ!!!
 お天気さえ良ければ…というか、例年並なら、カラフトヒョウモン、リンゴシジミ、カバイロシジミ…と忙しく走り回っているハズなのに…グシュン(涙)

 


ヤナギタンポポ・エゾタンポポ(2016.06.019 自宅)

 朝、出掛けるぞと張り切って、外へ出て唖然!さ、寒い!!出掛けるのはお昼からにしようと、ソファーでフテ寝。お昼頃、もうそろそろ気温が上がっているだろうと様子を見るが、外気温何と15度。Fieldが毎年の春先に、ヒメギフに会いに行くか諦めるかの判断基準は、現地の予想最高気温が18度に届くかどうかで決めているのに、何だろ?この状況は…??で、お出かけ断念!
 でもねー、蝶、いやいや超つまんない!だいたいカメラの腕鈍りそうだよ!ってな思いで、カメラを掴んでご近所…と言っても玄関脇と裏庭で…行動範囲10mちょいだけど、咲いている花のアップを撮影してお茶を濁した。え?いやいや蝶どころか他の昆虫も姿が無かったものでね。

 先ずは、どこにでも咲いているタンポポ。上は高さがひょろりと40cm程あり、小さな花で、切れ込みのない細い葉だから、ヤナギタンポポかな?と思う。下は、極普通 に見る奴だが葉の切れ込みが深く、おそらくエゾタンポポ(だと思う)

 

クサノオウ(2016.06.019 自宅)

 先程の2種は、ご存知キク科ですが、こちらはケシ科で、クサノオウ。茎を折ったり葉を千切ると白っぽい黄色のドロっとした液が出てくるが、これが有毒アルカロイドで、振れると炎症を起こす人も少なくない。
 しかし、何でクサノオウなのか?気になって調べたら、黄色い汁を出すから草の黄とか、止血や、水虫の薬とか、下剤として利用されたことがあり、草の王とか…諸説有るようだが、まぁ 花を見るだけにしておきましょう。

 

ムラサキツメクサ・シロツメクサ(2016.06.019 自宅)


 皆さんご存知のツメクサ(マメ科)です。問題なのは上の写 真で、アカツメクサとも呼ばれてまして、しかも白花のタイプもあります(シロバナムラサキツメクサ?)
 この花名の由来をご存知ですか?ツメクサ=爪草ではありません。詰草なんですよ。外国から届いた荷物の隙間に緩衝材としてこの花が使われていたことに寄ります。当然外来種ですね。

 今、爪草と書いて思い出しましたが、沖縄に“てぃんさぐ(ちんさぐ)”の花というのがあります。赤い花を爪にこすり爪を染めたということです。ツリフネソウ科のホウセンカの一種らしいのですが、それがどんな花なのか、Fieldには未だ特定できて居ません。いつか正体を確認したいと思っているのですが…

 

ハルジオン(2016.06.019 自宅)

 少し野草をかじると…いえ食べる話ではなく…ハルジオンとヒメジオンの区別 に悩みます。茎を折って空洞が有ればハルジオンですが、Fieldは茎を折らないでハルジオンと同定しました。蕾が上を向くのがヒメジオンで、下を向くのがハルジオンとの説に従った訳です。
 ところで、この花にも気になる漢字があてられていまして、何と“貧乏草”です。謂れは諸説有るようですが、手入れもしていない貧乏人の庭に咲くからだそうです。確かに…(Fieldも庭の手入れしていないし…)だから蕾もうなだれている?かもね…

 

マーガレット(2016.06.019 自宅)

 マーガレットで良いよね?これも種類が有りそうで…でも調べる気力もなく…。これこそ貧乏草のような気がします。放っておくといくらでも増えそうでね。もともと園芸種なんでしょうけれど、自宅前はもちろん近隣の空き地全てに咲き乱れています。
 ついでだからマーガレット情報。花占いをするなら、このお花でやって下さい。好き…嫌い…ってヤツね。普通 、好き…から始めますよね。安心して下さい。履いてますよ!あ、いや、そうじゃなく…この花、花びらは基本奇数枚ですから、最後は“好き”で終わるハズです…という情報でした。

 

ワスレナグサ(2016.06.019 自宅)

 この花を見ると思い出す人がいます。え?勿論女性です。花を見て特定の男性を思い浮かべる趣味は持ち合わせて居ませんので…。実はFieldの親友、ルチアーノ・レプレの奥様、ベレーナさんです。スイスをぶらついていた時に、この花を見つけました。あら、ワスレナグサだ…と立ち止まった時に彼女が“この花の名前を知ってます”と言ったのです。
 “なんて云う名前?”と、聞いたら彼女は“forget me not
”と答えました。後でこの花の名前の由来を確認したら、ドイツでの悲恋が謂れである事を知りました。ベレーナはスイス人ですが、住んでいるのはドイツ語圏ですから、この悲恋を知っていたのでしょう。そんな訳で、Fieldがこの花を見つけると必ず浮かぶフレーズは“1 will never forget your name, Verena.”なのです。

※蝶どころか虫にも逢えない週末でしたが、カメラを手にファインダー越しに花を見ることで気は紛れました。Fieldの老後?何とか充実した日々を送れることでしょう…ん?

 

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