石垣島最終日(夢に向かって vol.7)

サビカミキリ?(2016.05.02 中西部)

 さて今回の石垣島、実は今日が最終日であります。まぁ欲張ればあと2〜3日滞在出来なくも無かったのですが貧乏性のFieldが立てた計画は、明日5月3日本島、明後日5月4日帰宅です。本島に渡るのは、何かの緊急事態に石垣に居るよりは対応可能かなぁ…とか、連休を1日繰り上げて4日に帰宅するのは、何かお困りのお客様からのFAXなど会社に入っていれば、1日余裕を持つことで、対応可能かなぁ…まぁ、そう思うところが“貧乏性”の証拠ですね。
 もう一つ、2日間で満足できる結果が出せれば、更に遠くの島をフェリーで目指そうとも考えましたが、ここまでの結果 はちょいと微妙。アサヒナでも撮れていれば、そしてスッコーンと快晴が続けば考えは変わったかも知れませんが、ここはやはりムリをせず、石垣でもっと頑張ろうという気持ちでした。石垣島に居るハズの未だ見ぬ チョウはまだまだ居ます。

 最初に向かったのは12年前、ヤエヤマイチモンジを見た場所です。2月中下旬から発生ですから、2化が出ていないか?そう期待していました。あの時、♂の吸水シーンは撮れましたが、♀は目の前を通 過しただけで悔しさ一杯!何とか♀に会いたいとのお思いが募っていました。そのポイントで先ず見たのはこのカミキリムシでしたが、Fieldの図鑑には掲載されて居ませんでした。どうもサビカミキリの一種であると思われます。

※その後の調べでイシガキゴマフカミキリであろうと判明しました。

 

イワサキクサゼミの交尾(2016.05.02 中西部)

 次に気になったシーンがこれ。川平で見たチビゼミの交尾シーンでした。へー、セミの交尾なんて初めて見たよ!ところでこの石垣島にはイワサキコノハというチョウが居る、何で“イワサキ”?と思って調べたら、どちらも石垣測候所長の岩崎さんの名前ですって。うーん、きっと彼は、羨ましい人生を送ったのね〜。


テングチョウ(2016.05.02 米原)


 ヤエイチは現れず。また、特筆すべき種との出会いも無かった。お昼近くなりやや焦りもあった。とにかく場所を変えようと、海岸線を見てみようと思った。そこで目にしたのは、やたら多くのテングチョウだった。テングチョウは本州でも幾度か撮影しているが、これ程多くの個体が集中しているのは初めて見た。

 

ナミエシロチョウ(2016.05.02 米原)

 カメラを手に歩き回っている時、頭上をオレンジ色の物体が飛んだ。ウワーッ、アカショウビンだぁ!慌ててカメラを構えたが、全然間に合うはずも無く、ヨダレが出ましたね〜。
 海岸近くでこのシーンを見ました。これで晴天なら、もっと多くの集団吸水が見られたかもなぁ…残念!でも雰囲気だけは味あわせて頂きました。

 

ハマヤマトシジミ?(2016.05.02 米原)

 この石垣島にはルリシジミ・ヤマトシジミの近似種が居る。見落としの無いようにと、片端から撮影し続けているが、決定的に“これだ!”と思われる物は撮れていなかった。そんな中、これはちょいと気になった。黒い斑紋の並びはヤマトシジミだが前翅外から3列目だけが明らかに濃い。これってハマヤマト?ヤマトより小さいし、何しろここは浜だし…。
 ヤマトシジミはこうである!と、言い切れるほどヤマトシジミを見たことのない北海道人としては、これがヤマトではないと言い切る自信もない。何だか情けない。Fieldの自宅付近にも食草のカタバミは咲いているのに、何でヤマトシジミが居ないんでしょうね?

※もしかしてという淡い期待が無かった訳ではありませんが、浜にいたヤマトだからという安易な冗談でした。

 

アオタテハモドキ(2016.05.02 米原)

 12年前に石垣島でアオタテハモドキを見たときには大きな感動があった。しかし、徐々に沖縄本島で数を増やし、沖縄なら何時でも何処でも見られるチョウになった。そんな気がしていたが、今回の石垣では数頭見かけただけ…何だか淋しい気もした。♂の鮮やかなブルーが見たい!ん?♀に失礼でしたか?

 

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