骨折り損の…

外観(2016.01.29)

 ちょいと間が空いたField Noeですが、皆様如何お過ごしでしょうか?え!私?ま、ご覧の通 りでございます。原因ですが…あまり名誉なことでも無く、Note掲載は止めておこうと思いながらも、これって自分の人生で初のことでもあるし記録として残して置こうという気になりました。
 1月25日、某宴会に出席した。ほろ酔い気分で帰途に付く。タクシーくらい拾えるだろうと考えていた。ほらね…すぐにタクシーが来たので手を挙げたが、無視されてしまった。その後、何度も振り返りながらも歩き続けるが、タクシーの姿は見えなかった。だんだん腹が立ち、もう良いわ!歩いて自宅まで帰ろう!そう決めて氷点下2桁の中を2km程歩き、間もなく自宅という時に足を滑らせた。つんのめって前に倒れたが、両手には頂いたお土産の袋をぶら下げていた。痛ったいなぁ!むっくり起き上がり、何歩か歩いた時に再度同様の転倒をしてしまった。うつ!ヤバイかも!!!

 痛みを忘れるために自宅で飲み続けた。計2升?翌朝、外科へ…“どうしました?”と、院長。“折れてるかも”と私。私の腕をじっと見ていた院長“うーん、逝っちゃってますね。すぐレントゲン室へ行って下さい”

 


レントゲン写真(2016.02.16)


 手術を受け、ピンを入れて貰ってから3週目のレントゲン写 真です。この頃から骨折を楽しんでいます。レントゲン技師に聞いてみました。“レントゲンの撮影って、シャッター速度はどれくらいなのですか?”“10分の1秒です”ふーんナルホド…。勉強になります。
 院長に聞いたのは、何でこんなに腫れるの?まぁ、何らかの体液と想像していましたが…“内出血が止まってないからですよ”との返答でした。あーこの腫れは血液でしたか…。
 そして、肝心のレントゲン画像ですが…“太い骨が2ヶ所、細い方が1ヶ所逝
ってます”との説明でした。術前の画像をキープできていませんが、赤い線(左手でマウスを使用して描きました)で断列、赤い丸で粉砕という事かなと解釈しています。

 

左手で出来る、出来ない

 盲目の方の身になる為に目隠しをして歩く、歩行が不自由な方の身になって車椅子に乗ってみる…そういう話を聞きますが、では手が不自由な方の身になるのは、今がチャンスだと言う気がしてきましたので、ちょっと表にまとめてみました。
 私の場合折れたのは右腕ですので、両手ではないにしろ大きなハンデだと思います。しかし、元サウスポーとしてはさ程では無いだろうとタカをくくっていた事に気付きました。驚いたのはジッパーの上下。ありゃ!こんな物も右手仕様になっていたんだぁと気付きました。カメラ・ハサミ等右手仕様の多さに改めて驚きました。

 

便利な道具

 そしてもう一つ気付いた事。私は、左手があれば何でもできるという自信がありました。しかし…リングプルは楽勝でしたが、スクリューキャップには手こずりましたね。ボトルごと回ってしまう訳です。ペットボトルなら、太股や脇に挟んで、左手で開けられますが、ドリンク剤等はお手上げです。そこで気付いたのですが、作業をする手は右でも左でも良いのですが、普通 なら、逆の手で対象物を固定していた訳です。しかし、片手ではそれがそれが出来ません。
 そこで思いついたのがこれで…Fieldの車のダッシュボードにこのゴムシートを3枚置いていました。これが様々なシーンで役に立っています。それでもまだまだ不可能な事があり、例えば電話を聞きながらメモを取る、とか、シフトキーを押しながら○キーを押すとか…普段気にもせずにこなしていたことの何と多いことか!

 

 

 骨折り損のくたびれ儲け…という諺が有りますが、Fieldは何を儲けたのか?一つはこうした様々な“気付き”そして周囲の優しい反応…ですね。直接TELを頂いた方…有り難うございます。SNSなどで、自らの経験やアドヴァイスを頂いた方、有り難うございます。
 そんな中で、吹き出しながらも嬉しかったのが、スイスの友人ルチアーノの言葉でした。覚えかけのつたない平かなでしたが、要約すれば“今日からオレも、酒は左手で飲むよ”という内容でした。アリガトウ!でも大丈夫!この状況をFieldは楽しんでいるから…

 

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