方針定まらず その2

コヒオドシ(2015.07.19. 芽室町)



 上の写 真2点は広角レンズです。ヨツバヒヨドリが広がっていて、どんな環境であるか想像が付きますよね。その下の写 真は望遠レンズです。周囲がボケてどんな環境であるのかイマイチ判らない反面 、何を撮りたかったのか、意図は伝わると思います。

 

ミドリヒョウモン(2015.07.19. 芽室町)



 上1枚が広角で、下2枚が望遠です。Fieldが蝶の写 真を撮るのは、蝶が好きですと言いながら捕虫網で捕らえ標本を作る…。つまり、好きなハズの蝶を殺す行為に疑問を感じたからです。死んだ姿ではなく、生きている姿を残したい。そんな思いが原点なのです。
 蝶を捕らえて標本を作ることに意義は有ると思っています。捕らなければ判らないことは沢山あります。しかし、標本からだけでは判らないこともまた、沢山有ります。で、捕るを撮るに切り替えたFieldとしては、どアップで鮮明に捉えることも大事ではありますが、多少鮮明さは落ちても、どんな環境に棲息していたか、どんな植物を訪れていたのかが判る広角写 真も撮る必要があるなと、ここ数年思っていたのですが…

 

エゾシロチョウ(2015.07.19. 芽室町)

 それだけではなく、ここ数週間で思ったことは、折角生きた姿を残すので有れば、動画によってどんな行動をしていたかを残す必要が有るんじゃないの?と強く感じ始めています。

 

クジャクチョウ(2015.07.19. 芽室町)

 実は、沖縄にアキノさんという方がいらっしゃいます。その方の手には常にムービーカメラがありました。“どうして写 真ではなく動画なの?”と聞いたことがありました。“写真は上手に撮れないから…”という返事でした。
 それを真に受けていたFieldのバカさ加減に今頃気付いた次第です。蝶を観察するというポジションで有れば、静止画ではなく動画が良いに決まっています。そんなことに、漸く気付きました。一眼デジに動画撮影機能が当たり前になった昨今、興味の持てる蝶の行動を動画で撮りたいとの思いが強くなりました。

 

エゾライチョウ-幼鳥(2015.07.19. 芽室町)

 

 エゾライチョウの親子にも幾度か出会いました。そんなシーンも動画は有りかと思います。

 

釣りの成果(2015.07.19. 芽室町)

 

 結局オオイチの姿は残念ながら見ることが出来ませんでした。しかし、昨夜雨が降り川は増水していました。お魚さんはどうだろうと竿を出してみたら、ニジとエゾイワナ(陸封型のアメマス)が反応してくれて、楽しかったのですが、これは動画じゃなくて良いよね。

 実は、その翌日の20日もしつこく同じ場所を訪れました。オオイチのポイントがはっきりしなかったので、どうしても確認したかったのです。結論から言いますと場所は間違って居ませんでした。数年前、林道を流れる水で沢山のオオイチが吸水していたのですが、その林道に砂利が敷かれていたことが判りました。記憶にある景観との違いで混乱していたことが判明したのです。そして、もう一つ報告があります。実はここで野生のヒグマと遭遇しました。北海道でのアウトドア歴は人に引けをとらないと自覚しています。熊の糞、通 ったばかりの足跡や草の倒れ方など 幾度も観察しておりますが、直接出会ったのは初めてでした。人間が着ぐるみをかぶってもあの大きさにはならないでしょう。セントバーナードよりも更に大きかった印象です。Fieldの存在に気付いた途端に身を翻すように林道脇の崖を走り去りました。カメラを手にうろつきましたが、ん?これってヤバくない?!と気付いて近くの部落へ向かい、派出所を覗きましたが常駐ではなかったようです。こんな時ってどうするのがBESTなんでしょうね。まさか110番でもないかなぁとそのままになってしまいました。ちょいと反省です。


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