4年ぶりの大雪山 その3(蝶ラッキー)

ダイセツタカネヒカゲ(2015.07.11. 大雪山赤岳)

 ウスバキをこんなに沢山(20〜30頭?)見たのは初めてだったように思う。しかし実は、今日のメインに考えていたのはウスバキではなかった。もっと他のチョウは居ないのか?と探し回る。
 かろうじてダイタカが居た。いつものコマクサ平なら、ダイセツタカネヒカゲは最も多く見ることが出来るはずだった。しかし、今回は4〜5頭?何でだろ???それにしても、こうして見ると、凄いカモフラだよね〜。北海道で一番の擬態かも知れない。飛んでくれなきゃ気付かないかも。そか、風が少し強目だったから飛んでくれなかっただけかもね。

 

シマリス(2015.07.11. 大雪山赤岳)

 実は、今回一番出会いたいと思っていたのはアサヒヒョウモンでした。赤岳も黒岳も既に結構な回数登っていて、写 真も数千枚撮っていると思うが、一番撮ることが出来てないのがアサヒヒョウモンだった。カラフトルリも、もう少し撮りたいと思ったが、この様子だと未だ出ていないような気がした。しかし、アサヒヒョウモンは居てもおかしくないと感じるが、なかなか出会うことがなかった。
 代わって見かけたのが、シマリスちゃん。毎度登山中に姿を見せてくれるのだが今回は出会うことなくコマクサ平に着いてしまった。そうしたら、居ましたね〜。3頭くらい見かけたかな。エゾリスより愛敬があってメンコイ奴です。

  しかし、肝心の
アサヒヒョウモンの姿は無く、過去に見た記憶のあるコマクサ平の上を覗いたが、はやり不発。ならば、もう一ヶ所コマクサ平の下のポイントで狙おうと決めて下山をすることした。

 

アサヒヒョウモン(2015.07.11. 大雪山赤岳)
 

 アサヒヒョウモンを過去に幾度か見た場所まで下りてきた。そこにはルート脇に杭を打ち込んでいる管理者の方が居たので少しお話をした。やはり今年は、決して雪がおおかった訳ではなく、雪解けが進まなかっただけだと話されていた。
 
そんなお話をしながらもアサヒヒョウモンが飛ぶのをしばし待っていたが、こりゃ諦めるしか無いと判断し、下山することにした。足許は積雪が踏み固められ、その足跡をトレースするしかない場所が多いのだが、その足跡に雪が解けた水がうっすらと乗っていた。で、2度ほど転倒した。その時に気付いたが望遠マクロのレンズに着けていたフードが無くなっていたのである。ヤバイ!
 仕方なく、先程の管理のおじさまが居た場所に戻る。“どうした?”“いやーレンズフードを落としちゃったみたいで…”“頑張って登りなさい”いやー、しかしはずれて転がったら既にルート上には無いだろうし、誰かが拾ってしまっても見つからないだろう。どうしようかと躊躇していたら、上の方から声が聞こえてきた。“誰かレンズのキャップ落としませんでしたか〜”あら、Fieldの落としたフードのこと?“ありがとうございま〜す”と返事をして登ったら、有りましたよ!しかも、その直後アサヒヒョウモンを発見!なんという幸運!!!

 

ギンザンマシコ(2015.07.11. 大雪山岳)


 たった1頭のアサヒヒョウモンとの出会いで、シャッター切れたのもワンショットだけだが、こりゃ、やはりラッキーだったと思うしか無いでしょう。お陰様で、嬉しい気分で下山していた。唯一の心残りはギンザンマシコに会えなかった事かナーと考えていたら、え、ギンザンマシコが会いに来てくれた?!
 下山途中の薮の中、しかも5m位の距離にギンザンマシコを発見した。いやいやいや、こんな至近距離の出会いは初めてだよ。
いやーField の普段の行いが良かった?ま、それは判らないが、とにかく蝶ラッキー!!!


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