実はリンゴ探し…

ヒメシジミ(2014.07.05)

 今年の5月、リンゴシジミに関する問い合わせが来ていた。そしてmtanaさんもリンゴが見たいと仰っていた。ところがFieldには情報が無かった。何年にも亘ってリンゴの保護活動を続けていて、十勝のリンゴに関してはちとウルサイ立場であったが、正直に言って、ここ数年リンゴを観察していなかった。
 保護活動について言えば、音更町・北海道は協力的に動いてくれたと評価したい。しかし、Fieldとしては満足出来るレベルではなかったと、直後から感じていた。それは幼虫の食草であるエゾノウワミズザクラの保全、これが第一であることは言うまでもでも無いのだが、成虫の吸蜜に必要な植物の保護もまた重要であると訴えていたが、これが手薄だと感じていた。

 

シータテハ(2014.07.05)

 保護地ではリンゴシジミの発生は確認できたが、成虫の吸蜜植物が次々と枯れていた。これでは保護エリアから散って(分散して)しまう。そう思ったが、散ってしまってどこかで棲息してくれればそれはそれで目的は達せられたんじゃないかと思うことにした。

 

エゾスジグロシロチョウ(2014.07.05)

 ところがリンゴが見たいと言われ、じゃあ何時、何処でと言えない自分に“何だこれは”と感じた。そこで、6月中旬以降、リンゴシジミのかつての発生地を中心に歩き回っている。確認作業?かも知れない。

 

エゾヒメシロチョウ(2014.07.05)

 ところが、どこにもリンゴシジミは居なかった。いや今年の十勝はおかしな天候が続き、2週間以上雨が降り続いたりして、発生の時期がずれているのか、棲息していないのか定かではなかった。

 

ルリシジミ(2014.07.05)

 そんな中で、最もショックを受けたのが、保護地区での事だった。“(この地区での)動植物の採集を禁じる”という看板。これって数年前までは無かったはず。つまり、その地区でリンゴシジミを取りまくった輩が居たから立てられた看板なのであろう。

 

アカマダラ(2014.07.05)

 保護を実施する前の生息地でも、幾度も悲しい思いをさせられた。Fieldの目の前で網を振り回し3桁を超えるリンゴシジミを採集した人を目撃している。“そんなに採ってどうするの?”“珍しい蝶との交換要員にするのさ”
 悲しく、苦しい思いをしたが、私にそれを阻止する権限は無かった。しかも、情報源を辿ったら彼に情報をもたらしたのは、私の知人だった。つまり情報の発信源は他ならぬ Field自身だった。

 

アカタテハ(2014.07.05)

 どこかでFieldは、リンゴシジミに関わりを持つ事を避けていたのかも知れない。辛く悲しい思いをもうしたくないと感じていて、リンゴに近寄るのを避けていたのかも知れない。
 
おそらく、このリンゴシジミの保護工事には成木数百本の移植を必要とし、数千万円の税金が費やされていると思う。であるなら、騒いだ張本人の成すべき事は…



←戻る
   2014年版目次へ   次へ→