カムイミンタラ その1

ウコンウツギ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 北海道の夏を彩る大雪の高山植物。花々が咲き乱れるその地を、北海道の先住民アイヌの方々は“カムイミンタラ”(神々の遊ぶ庭)と言った。

 なぁーんちゃって、格好付けてみました(笑)Fieldは神でも何でもありませんがね、お庭に遊びに行った訳です。2007年に登って以来ですから何と4年ぶり!その時のField Noteのタイトルが“年に一度は登らなきゃ”なのに、4年って何よ!Fieldって随分いい加減な奴?まぁーそう言わんで下さいよ。忙しかったんですよ。何がってほら、ロータリーのお仕事がね…。この度やっと開放された訳ですから、やっぱ登らなきゃね。で、折角ですから帯広RACのメンバーに声をかけたのですが、乗って来たのがKanaだけでした。皆さん忙しいって!
 しかし、4年って怖ろしいですねぇ〜。登山口がどこだかも怪しかったりして(汗)しかも駐車場が満杯で…Uターンしようとして側溝に落ちたりして…通 りかかったワゴンのおじさまに引っ張ってもらって事無きを得ましたが…いや、牽引ロープはちゃんと持ってましたからね。しかし、30分のロスタイム。その30分が後に影響はしましたけどね。

 

エゾコザクラ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 4年振りとは云え、まぁ大丈夫だろうと…炎天下の中、十数km以上歩く…なんてことはしばしばでしたし、先週も沖縄でしたし、体力に不安は無かったつもりだったのですよ。しかし、雪渓を前に息が上がりっぱなし。参りましたねぇ。気が付くと鼻づまりで口で呼吸してましたしね。あ、そうだ!鼻腔を拡げるテープね。あれがリュックに…と思ったら何と入ってないしぃ!
 で、思い出したのがボディ・シート。あれってメンソール含んでますから、それで鼻の下…ヒゲをこすったのよ。そうしたら目出たく一方の鼻が開通 しましてね。おぉーっ呼吸が出来るぅ…。正直ヤバイっ!と思ったのですが、その後は何とか(汗)

 

シマリス(2011.07.24 大雪山赤岳)

 この辺りがシマリス・ポイント…なんて解説したら、直ぐに出てきてくれたのですが、そこでは撮影に至りませんでしたが、更に上のポイントで撮ることが出来ました。偉いねぇお前は…
 で先程、駐車場が満車だって言いましたが、当然その車には乗っていた人が居た訳で…居ましたねぇ、人。こんな人だらけの赤岳は初めてかも知れませんね。え
?何?今流行の山ガール?ガ、ガールっちゅうのにはちょっとねぇ…。ま、確かに女性が多かったことは認めますがね。
 休憩ベンチに腰掛けていた方は…あっ、そうですか、赤平から!行きましたよ昨年。赤平RACってとこの周年行事に参加させていただいて…そうそう石炭飴…ホントは塊炭飴だけどね、あれ久しぶりに買ったら、懐かしい味がしてねぇ。ところでおいくつなんですか?あら、そうですかぁ81歳!…なぁんてな事で…、ガールって言うには抵抗がぁ…(大汗)

 

コマクサ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 登る途中でコマドリの啼き声がしていまして、“あれねコマドリ、コマは馬へんの駒ね”“どこが駒なんですか?”“啼き声が、馬のいななきに似てるでしょ”なんてな会話がありまして、たどり着いたコマクサ平。
 “これね高山植物の女王コマクサね”“これもコマは馬へんの駒ですか?”“良い質問ですね〜。花の形がね駒なのよ”これで意味分かってくれたみたい

 

ギンザンマシコ(2011.07.24 大雪山赤岳)


 今回の登山で一番嬉しかったのはギンザンマシコとの出会いだったかも知れない。途中一度姿を見かけたので期待はしていたものの、これだけの近距離で撮影させてもらえるとは思っていなかった。十数年前、フィルムカメラで1枚撮ったきり、その後幼鳥の写 真はデジで撮ったが、成鳥は撮れて無かった。
 撮影中通りかかったおば様が“あ、この鳥うちの庭に来ますよ”あのさぁ、いったい家はどこに有るのよ!“それはベニマシコか何か、別 の鳥だと思いますよ”おば様パワーには時にたじたじなのである。

 

ミヤマキンバイ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 今年の大雪、すれ違う登山者の話によると、雪は多くなかった。しかし、5〜6月気温が上がらず雪解けは遅かった。しかし、7月に入ってから一気に融けた…そういう事らしい。
 この“5〜6月気温が上がらず”は下界でも同様であったようで、様々な植物の開花、昆虫の発生が遅れている。

 

エゾノハクサンイチゲ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 本日の天候であるが、十勝地方はやや気温低めの24度、富良野が29度でいずれも曇りという予報であった。空はほぼ雲に覆われていた。
 気温が低いという印象は無かった。歩いていると汗だくになる。しかし、休憩すると風が思いの外冷たく、身体が冷えていくのが分かる。

 

アオノツガザクラ(2011.07.24 大雪山赤岳)

 うわー、この風の冷たさはどうなんでしょう?果たして蝶は飛ぶのかなぁ。雲が割れて直射日光が当たれば…それを期待するしか無さそうです。


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